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スタートアップ必見!チームビルディングフレームワークのご紹介

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スタートアップ必見!チームビルディングフレームワークのご紹介

目次

  • チームビルディングとは
  • チームビルディングに用いられるフレームワーク
  • チームビルディングの方法
  • チームビルディングを学ぶのにオススメな本
  • まとめ

皆さんは「ビジネススクールの学生チーム」と「幼稚園児チーム」が課題に取り組んだ時、より優れた結果を残すのはどちらだと思いますか?と尋ねられるとどう答えるでしょうか?

こちらは「ピーター・スキルマンの実験」という内容で、「THE CULTURE CODE最強のチームをつくる方法」で取り上げられているものですが、当然、多くの人が個々の能力を考えて「ビジネススクールの学生チーム」が優れていると考えるでしょう。

しかし、現実は違います。

幼稚園児チームが誰もが有能と認めるビジネススクールの学生たちを打ち負かします。チームとしての結果は時に個々の能力に依存しない要素もあるということがこのエピソードから学ぶことができます。

その要素とはチームが機能しているかどうかです。

こちらの記事では、チームが機能し成果を出すためのチームビルディングの実践において必要な知識をまとめていますが、一緒に見ていきましょう。

チームビルディングとは

グループとチームの違い

グループとチームの違いは目的の有無です。グループは目的がなく、単純な集団です。それに対し、チームには成すべき目的があり、それを達成するための集団と言えます。

チームとは「ある特定の目的のために多様な人材が集まり、協働を通じて、相乗効果を生み出す少人数の集合体」とジョン・カッツェンバックは定義しており、チームでの成果は1+1=2のような単純な足し算で計算できるものではなく、掛け算や指数関数的に大きなものとなります。

チームビルディングの意味

チームビルディングとは、言葉通りチームを作ることです。つまり、個人が最大限の力を発揮し、目的を達成するための集団を作ることがチームビルディングということになります。チームビルディングという言葉の意味はその手法を指すこともあれば、日常のコミュニケーションといった実務レベルを指すこともあり広域です。

チームビルディングの5段階プロセス

心理学者ブルース・W・タックマン氏が提唱したタックマンモデルはチームの5つの発展段階を示します。(1965年時には4つの段階だったものが1977年に追加され5段階となっています。)この理論は様々な研究がされている現代においても重要であるとされています。

チームビルディングとはこのタックマンモデルの機能期を目指すことと言えるでしょう。それぞれの期の特徴は以下の通りです。

①形成期

形成期とはチームが出来たばかりの段階で、この段階ではメンバー同士の理解もなく、目標も明確でないため緊張感がある状態です。

次の段階に進むためにはメンバー同士の相互理解が必要です。また、この段階ではリーダーやマネージャーが主導権を握ってチームの課題を洗い出す必要があります。

②混乱期

混乱期とはチームの目標が明確となり、プロジェクトが開始した段階です。この段階ではメンバーの考え方が異なることから意見の相違、対立関係を生じます。

次の段階に進むためには対立を次のステップに進むために必要なものと捉え、メンバー同士が恐れずに議論を交わすことで課題解決につなげていく必要があります。

③統一期

統一期とは②の混乱期での議論を乗り越え、メンバー同士の考え方の違いを理解し安定したチームに統一されていく段階です。この段階ではチームの目標とメンバーの役割分担が共有されているためチームとしてまとまりがある状態です。

次の段階に進むためにはメンバーの主体性と納得感のある目標設定、メンバーのそれぞれの長所を生かした(短所を補うような)役割分担が必要となります。

④機能期

機能期とはチームとして機能し成果が出せる段階です。この段階ではそれぞれが役割分担をしながらもメンバーが主体的にお互いをサポートし、フォローしていくことができるようになります。

この状態を継続するためには、リーダーやマネージャーが人材配置を考えながらメンバーに適切なサポートを与える必要があります。また、チームワークを高める研修(ゲーム)の実行も効果的です。

⑤散会期

散会期とはチームが解散する段階です。それはプロジェクトの終了であったりメンバーの異動であったり要因は様々です。この段階ではチームビルディングの成否を確認することができます。チームが解散するときにメンバーが感じる感情がそのままそのチームのそれまで行ってきたチームビルディングへの評価となります。

タックマンモデルからの最大の学び

タックマンモデルからチームは必ず混乱期を通る必要があることがわかります。一般的には混乱期を避けようとするチームが多いのではないでしょうか。しかし、このタックマンモデルから混乱期は成果をあげるチームを作るためには避けて通ることができないことを私たちに教えてくれます。チーム内のモチベーションが一時的に下がってしまう、チーム内に対立が生まれる等の負の要素もチームビルディングの過程としては必要であると捉えられるかどうかがチームビルディングの鍵となるでしょう。

チームビルディングに用いられるフレームワーク

組織コンサルタントのリチャード・ベックハード氏(以下、ベックハード氏)が提唱したGRPIモデルがチームビルディングのフレームワークとして有名です。ベックハード氏はマサチューセッツ工科大学(MIT)の非常勤講師でもあり、組織開発のパイオニアとしても知られています。彼の組織開発プロセスはチームビルディングにおいて重要です。

組織開発の定義とは

「計画的で、組織全体を対象にした、トップによって管理された、組織の効果性と健全さの向上のための努力であり、行動科学の知識を用いて組織プロセスに計画的に介入することで実現される」(リチャード・ベックハード,1969)

GRPIモデル

ベックハード氏の組織開発の中に「組織の健全さ」が項目としてあります。これを測るためのフレームワークがGRPIモデルです。G(Goal)は目標、R(Role)は役割、P(Process)は手順、I(Interaction)は関係性です。このフレームワークはG→R→P→Iのこの順番でチェックしていくことが重要です。まず、目標が最適なのかを振り返ることで本質的な課題解決に繋がります。以下のチェック項目を上から順に確認してみてください。

G(Goal):目標

・明確な目標設定となっているか

・目標がメンバーに共有された上でチームに浸透し理解されているか

・目標に対してメンバーの納得があるか

R(Role):役割

・目標達成のためのタスクや役割分担が明確でチームに共有されているか

・目標達成のために必要なメンバーは揃っているか

・メンバーが不足している場合、補完する施策はあるか

P(Process):手順

・目標達成のために必要なマイルストーンがひけているか

・メンバー同士の連携ができているか

・業務フローは明確かつ共有されているか

・意思決定のフローと基準は明確かつ共有されているか

・問題発生時の対応フローは明確かつ共有されているか

I(Interaction):関係性

・メンバー同士のコミュニケーションは円滑か

・メンバー同士に信頼感はあるか

・フィードバックするための場と仕組みはあるか

チームビルディングの方法

チームビルディングを行う上での前提条件

アフターコロナにおいても引き続きリモートワークを継続する企業は少なくありません。この影響でチームビルディングの難易度もさらに上がっています。チームビルディングを成功に導くためにはまずチームに

  • ・心理的安全性(多様なメンバーを受け入れ可能な環境)
  • ・共通の目標
  • ・得意を生かした役割分担(得手不得手の共有)

これらを明確化することがチームビルディングを行う上での前提条件となります。

チームビルディングのための研修(ゲーム)

チームビルディングの具体的な研修を考えるときのポイントはチームの現状を把握し必要な手段を選択できるかです。まずはチームがタックマンモデルのどの時期に当てはまるのか、そもそもチームビルディングをするための前提条件が揃っているかを確認してください。その上でタックマンモデルの機能期に進むために必要な要素を体験できるものを選択するようにしましょう。また、各研修後に必ず振り返りの時間を設けましょう。

①形成期のチームにオススメ

お互いのことを知ることができるものがオススメです。

  • 読書会(同じ本についての感想を共有する)
  • 人狼ゲーム

②混乱期のチームにオススメ

他のチームとの勝敗がつくものかつ様々な意見を取りまとめていく必要があるものがオススメです。

  • マシュマロ・チャレンジ(パスタ、テープ、ひも、マシュマロを使って 自立可能な最も高いタワーを作ったチームが優勝)
  • ディベート

③統一期のチームにオススメ

実践的でかつ役割分担ができるものがオススメです。

  • BBQ
  • サバイバルゲーム
  • リアル脱出ゲーム


もし、最適な研修やチームビルディングについて悩まれていたり、最適な方法の詳細をより具体的に知りたい方は、ぜひこちらまでご相談ください

チームビルディングを学ぶのにオススメな本

THE CULTURE CODE 最強チームを作る方法(ダニエル・コイル著)

ニューヨークタイムズのベストセラー作家。

書評はこちらです↓

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https://note.com/wataru3art/n/n605e5b82144a

世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法(ピョートル・フェリクス・グジバチ著)

著者はGoogle社で人材開発やグローバル人材の育成戦略を担当しその後独立、現在は経営コンサルティング会社の経営者です。

書評はこちらです↓

https://note.com/ryo_mat/n/n5c52262704f7

まとめ

チームとしてなかなか成果が上がらないとお悩みの場合、チームビルディングを行いましょう。まずタックマンモデルでチームの現在の位置付けを確認し、GRPIモデルで振り返りを行ってみてください。そして、チームを次のステップに進ませるためにご紹介したような研修(ゲーム)を試してみてはいかがでしょうか。