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1on1ミーティングテンプレートは、質問項目の一覧ではなく、目的・事前準備・記録・次回アクションをそろえる運用の型です。導入前に評価利用や閲覧権限まで決め、目的別に使い分けると、上司ごとのばらつきと形骸化を防ぎやすくなります。
1on1テンプレートシート集では、16種類のテンプレートと94個のアジェンダを目的別に整理しています。大切なのは項目数を増やすことではなく、自社の1on1目的に合う項目だけを選べる状態を作ることです。
テンプレートを配ったのに、現場では雑談や進捗確認で終わってしまうことがあります。記録の閲覧範囲や評価利用の線引きが曖昧なままだと、部下は話す内容を選び、上司も支援に踏み込みにくくなります。
このページでは、1on1ミーティングテンプレートの基本項目、目的別の質問例、記録と次回アクションの残し方を整理します。テンプレートを配布物で終わらせず、全社で運用するための判断軸が分かります。
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目次
1on1ミーティングテンプレートの役割
1on1ミーティングテンプレートは、上司と部下の対話を毎回の思いつきに任せず、準備・質問・記録・次回行動をそろえるための型です。質問例だけを配るよりも、何のために話し、何を残すかまで決めることで運用のばらつきを抑えます。
質問集ではなく運用の型として使う
1on1ミーティングテンプレートは、質問を並べた資料ではなく、面談前の準備、当日の対話、記録、次回アクションを同じ流れで進めるための運用フォーマットです。人事が全社で型をそろえる場面ほど、この役割が中心になります。
質問集だけを配ると、上司は目についた問いから選び、部下は何を準備すべきか分からないまま面談に入ります。テンプレートには、目的、事前記入、対話テーマ、決定事項、次回までの行動をひと続きで置くのが有効です。
全社展開では、管理職ごとの経験差がそのまま1on1の質に出やすくなります。1on1の基本概念や目的を整理したい場合は、1on1ミーティングの基本概念を先に確認すると設計の前提がそろいます。
人事担当が見るべきポイントは、質問の量ではなく、同じ目的で同じ準備が行われるかどうかです。営業部門なら案件相談、開発部門なら障害整理のように、部門差を吸収できる余白も残します。
全社共通の型にする場合は、面談前に部下が書く欄、上司が準備する欄、面談後に双方で確認する欄を分けておきます。配布前にこの3点を決めると、管理職が変わっても1on1の目的がぶれにくくなります。
質問集ではなく運用の型として使うの結果は、担当者、期限、会議で見る指標に結び付けます。次回会議で更新状況と未対応理由を確認すると、改善を継続しやすくなります。
部下の記入欄と上司の準備欄を分ける
部下の記入欄と上司の準備欄は、同じテンプレート内でも役割を分けるべきです。上司欄には、前回の未完了事項、確認したい変化、今日の対話で深掘りするテーマを置きます。
欄を分けないまま共通メモだけにすると、上司の確認事項が増え、部下の発話が少なくなります。特に新任マネージャーが多い組織では、準備欄を分けることで詰問型の進行を避けやすくなります。
少人数のチームでは、すべてを細かく分ける必要はありません。部下が話題を出す欄、上司が準備する欄、双方で確認する欄の3つだけでも、対話の主導権が片側に寄るリスクを抑えます。
部下の記入欄と上司の準備欄を分けるを運用へ落とし込む際は、開始条件、確認担当、利用する記録を一つずつ決めます。判断の前提を文書化しておくと、担当者が変わっても同じ基準で見直しやすくなります。
部下の記入欄と上司の準備欄を分けるの結果は、担当者、期限、会議で見る指標に結び付けます。次回会議で更新状況と未対応理由を確認すると、改善を継続しやすくなります。
記録と次回アクションまで設計する
1on1ミーティングテンプレートには、当日の会話だけでなく、記録と次回アクションまで入れる必要があります。話した内容が次回に戻らないと、面談は毎回リセットされ、育成や目標管理に接続しません。
記録欄には、決定事項、未決事項、次回までに本人が行うこと、上司が支援することを分けて残します。感情や評価に直結する表現をそのまま残すのではなく、次に確認できる行動へ変換します。
部下がキャリア相談をした場合でも、記録は希望の断定ではなく、次回までに調べることや試す行動に落とします。営業マネージャーなら、同行依頼、提案資料の修正、次回商談前の課題打ちなどが具体例になります。
テンプレートの最後に次回確認欄を置くと、面談後の放置を防ぎやすくなります。基本項目を整える段階では、事前記入、対話テーマ、決定事項、次回行動、目標接続の順に設計すると迷いが減ります。
記録と次回アクションまで設計するを運用へ落とし込む際は、開始条件、確認担当、利用する記録を一つずつ決めます。次回会議で更新状況と未対応理由を確認すると、改善を継続しやすくなります。
と、改善を継続しやすくなります。目的別に使える基本項目を整える
基本テンプレートは、事前記入、対話テーマ、決定事項、次回アクション、目標接続の5領域で作ります。項目を目的別に分けると、部下の準備、上司の問い、面談後の記録が同じ流れでつながります。
事前記入欄で話したい内容を集める
事前記入欄は、部下が話したい内容を面談前に集めるための入口です。上司が質問を決め切るのではなく、本人の困りごとや相談したいテーマを先に出せる設計にします。
欄に入れる項目は、最近困っていること、進捗で停滞していること、相談したいことの3つから始めます。入力負荷が高い場合は、自由記述だけでなく選択肢を併用すると続けやすくなります。
人事が全社用テンプレートを配る場合は、部門ごとに表現を変えすぎないことが大切です。営業部門なら商談の障害、開発部門なら作業上の停滞のように、例示だけを部門別に補います。
Harvard Business Reviewの記事でも、1on1は部下側の課題や関心を扱う対話として設計する観点が示されています。事前記入欄は、その前提を日々の運用に落とすための項目です。
参考:How to Make Your One-on-Ones with Employees More Productive|Harvard Business Review
対話テーマは目的に応じて選べるようにする
対話テーマは、育成、目標確認、キャリア、コンディション、関係性、業務課題のように目的別に選べる形にします。目的が決まると、質問例の選び方と記録欄の深さがそろいます。
【自社テンプレートの分類】
1on1テンプレートシート集では、16種類のテンプレートと94個のアジェンダを目的別に整理しています。質問量を増やすより、面談目的に合う項目だけを選ぶための分類として使います。
目的別に選ぶ際は、最初に面談の主目的を1つに絞ります。育成なら経験の振り返り、目標確認なら進捗と障害、キャリア相談なら本人の希望と次に試す行動を中心に置きます。
目的が複数ある場合は、すべてを1回の面談に入れないほうが運用しやすくなります。30分の1on1なら、主テーマを1つ、補助テーマを1つまでに抑えると対話が散らかりにくいです。
シート項目の基本形をさらに確認したい場合は、1on1ミーティングシートの項目設計も補足になります。この記事では、項目を目的別テンプレートとして使い分ける前提で整理します。
決定事項と次回アクションを記録する
決定事項と次回アクションは、1on1を話して終わりにしないための記録項目です。会話の感想ではなく、次回までに誰が何を進めるかを残すことで継続性が生まれます。
記録欄は、決定事項、未決事項、本人の行動、上司の支援に分けると整理しやすくなります。部下が行うことと上司が行うことを混ぜると、次回確認時に責任の所在が曖昧になります。
よくあるケースとして、面談中に出た悩みをそのまま記録して終わる運用があります。この場合は、悩みを解消するための小さな行動に変換し、次回までの確認項目に置き換えます。
項目を増やしすぎると、面談後の入力が負担になり継続率が下がりやすくなります。全社展開の初期は、決定事項と次回アクションだけを必須にし、詳細メモは任意にするのがおすすめです。
目標や成長課題とつなげて使う
1on1ミーティングテンプレートは、目標や成長課題とつなげることで育成の流れを作れます。面談ごとの相談を、本人の目標、必要な経験、次に伸ばすスキルへ接続します。
目標接続欄には、関連する目標、現在の障害、支援が必要な点、次に試す行動を置きます。評価コメントを書く欄ではなく、目標達成に向けた対話の材料を残す欄として扱います。
新任マネージャーが多い組織では、目標欄があるだけで面談が評価面談のように見えることがあります。その場合は、評価に使う範囲を別途明示し、1on1では支援と育成の記録に限定します。
目標が未設定の部門では、先に個人目標や期待役割を整理する必要があります。基本項目を整えた後は、テンプレートを選ぶ前に目的、閲覧範囲、評価利用の線引きを確認すると運用の迷いが減ります。
テンプレートを選ぶ前に確認すべき質問
テンプレートを選ぶ前に、目的、利用者、記録の見え方、評価接続、運用負荷を決めます。先に条件をそろえると、自社に合わないシートを配って現場が使わなくなるリスクを減らせます。
目的を育成か目標確認かで整理する
テンプレート選定では、最初に1on1の主目的を育成か目標確認かで整理します。目的が曖昧なまま項目を増やすと、管理職は何を優先して聞くべきか判断しにくくなります。
育成目的なら、経験の振り返り、学び、次に挑戦する行動を中心に置きます。目標確認目的なら、進捗、障害、必要な支援、期限までの打ち手を中心に置く設計が合います。
全社共通テンプレートでも、目的欄は固定しないほうが運用しやすくなります。部門ごとに面談の狙いが異なるため、目的を選択してから質問を選ぶ流れにします。
誰が記入し誰が閲覧するかを決める
誰が記入し誰が閲覧するかは、テンプレート導入前に必ず決める項目です。閲覧範囲が曖昧だと、部下は相談内容がどこまで共有されるのか分からず、踏み込んだ話を避けやすくなります。
部下が事前記入する欄、上司が準備する欄、双方で合意して残す欄を分けます。人事が閲覧する場合は、個別の悩みを見るのか、実施状況だけを見るのかを分けて説明する必要があります。
導入後に閲覧権限を変えると、現場の不信感につながります。初期設計では、共有される情報、共有されない情報、例外的に共有する条件をテンプレートの運用ルールに含めます。
評価や目標管理との接続範囲を決める
1on1記録を評価や目標管理へ接続する範囲は、事前に線引きします。すべてを評価材料にすると、部下は相談よりも自己防衛を優先しやすくなります。
評価に使うのは、合意済みの目標、行動計画、次回アクションなど客観的に確認できる項目に限定します。悩み、感情、体調、上司への相談内容は、評価目的の閲覧から外す設計が実施条件になります。
目標管理とつなぐ場合は、1on1の内容を評価コメントへ直接転記しない運用が適しています。面談記録は支援のための材料、評価記録は合意済み成果の確認として分けると、心理的な負担を抑えられます。
Excelで管理する範囲とツール化する範囲を分ける
Excelで足りるかは、人数、閲覧権限、記録の継続性、集計したい指標で決まります。少人数の試行ならExcelで始められますが、全社展開では権限管理と履歴管理が課題になります。
判断軸は、次の4つに分けると整理しやすくなります。
- 対象人数が少なく、閲覧者も限定されるならExcelで始めます。
- 部門をまたいで記録を残すなら、権限管理を先に確認します。
- 実施率や次回アクション率を追うなら、集計方法を決めます。
- 評価や目標管理と接続するなら、履歴の扱いを明確にします。
Excel運用は負担を抑えて始められる一方で、記録の保管場所や閲覧範囲が属人化しやすくなります。ツール化を急ぐ前に、自社が何を標準化したいのかを決めることが判断条件になります。
質問例を確認したあと、1on1全体の進め方や運用の流れまで整理したい場合があります。目的別の質問を現場で使える形に整える入口として、こちらの資料も参照できます。
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目的別の質問例を使い分ける
1on1の質問は、育成、目標確認、キャリア、コンディションの目的ごとに分けて使います。すべての面談で同じ質問を使うと、部下の状況と面談の目的がずれやすくなります。
育成目的では経験の振り返りを聞く
育成目的の1on1では、部下が経験から何を学び、次にどの行動を変えるかを聞きます。質問は成果の評価ではなく、行動と学びの整理に向けます。
よく使う質問は、最近うまくいった仕事、難しかった場面、次に試したい工夫の3つです。上司は正解を先に示さず、本人の言葉で経験を整理できる余白を残します。
【自社資料の使い分け観点】
育成向けの質問は、反省を迫るためではなく、経験を次の行動に変えるために使います。問いを固定しすぎるより、事実、解釈、次の行動の順で聞くと対話が進みます。
新任メンバーには、できなかった理由よりも、迷った場面や相談できなかった場面を聞くのが有効です。経験が浅い段階では、本人が失敗を言語化する前に防衛的になりやすいためです。
質問例をさらに細かく整理したい場合は、目的別の1on1で使う質問例の組み立て方も参考になります。まずは育成目的の質問を経験、学び、次回行動に分けると、目標確認の質問にも接続しやすくなります。
育成目的の質問は、経験、学び、次に試す行動の順で固定すると扱いやすくなります。本人の反省を引き出すより、次回までの小さな行動に変えることを優先します。
目標確認では進捗と障害を聞く
目標確認の1on1では、達成率だけでなく、進捗を止めている障害と次の打ち手を聞きますが、数字の確認だけに寄せると、通常の進捗会議と変わらなくなります。質問は、今の進捗、停滞している理由、上司が支援できることの順で置きます。目標未達を責める聞き方ではなく、行動を調整するための確認にします。
営業マネージャーなら、商談数だけでなく、案件化しない理由や次回提案までの障害を聞きます。人事部門なら、施策の実施率だけでなく、現場が止まっている理由を確認します。
詰問に聞こえる不安がある場合は、なぜできていないのかではなく、何が進行を妨げているかと聞くのがおすすめです。問いの主語を部下の能力から業務上の障害へ移すと、対話が続きます。
目標確認の質問は、次回までに誰が何を変えるかまで決めて完了します。進捗と障害を分けて聞けると、キャリア相談でも本人の希望と現在の行動を切り分けやすくなります。
目標確認では進捗と障害を聞くを運用へ落とし込む際は、開始条件、確認担当、利用する記録を一つずつ決めます。判断の前提を文書化しておくと、担当者が変わっても同じ基準で見直しやすくなります。
キャリア相談では本人の希望を聞く
キャリア相談の1on1では、会社が期待する役割の前に、本人がどの経験を増やしたいかを聞きますが、希望を聞かずに配置や昇格の話へ進むと、評価面談に近づきます。質問例は、今後増やしたい仕事、避けたい働き方、身につけたいスキル、挑戦したい役割です。上司は実現可否をすぐ判断せず、まず本人の意図を確認します。
若手社員なら、3年後の役職よりも、今の仕事で増やしたい経験を聞く方が答えやすくなります。中堅社員なら、専門性を深めたいのか、マネジメントへ進みたいのかを分けて聞きます。
評価と混同される不安がある場面では、この回答だけで評価を決めないと先に伝える必要があります。心理的な安全性がないまま希望を聞くと、部下は無難な回答を選びやすくなります。
キャリア相談は、本人の希望を聞いたあとに、現在の目標や育成課題とつなげて扱います。希望を聞くだけで終えず、次の経験機会をどう作るかまで確認すると、コンディション把握にもつながります。
キャリア相談では本人の希望を聞くを運用へ落とし込む際は、開始条件、確認担当、利用する記録を一つずつ決めます。判断の前提を文書化しておくと、担当者が変わっても同じ基準で見直しやすくなります。
コンディション把握では負荷と関係性を聞く
コンディション把握の1on1では、体調や感情を診断するのではなく、業務負荷と周囲との関係性を確認しますが、上司は医療的な判断に踏み込まず、仕事上の変化を聞きます。質問例は、最近負荷が高い業務、相談しにくい相手、集中しづらい時間帯、支援が必要な場面です。回答しにくい質問は、無理に深掘りせず、業務上の調整に戻します。
繁忙期の部門では、残業時間だけでなく、判断待ちや差し戻しの多さを聞くと負荷の原因が見えます。仕事を続けるうえで支障が出そうな要因を早めに見つけ、業務量、役割、相談経路を調整するために使います。
目的別の質問は、テンプレートに並べるだけではなく、使わない条件まで決めておく必要があります。同じ質問を毎回使う運用から抜けると、次のセクションで扱う形骸化の失敗も防ぎやすくなります。
質問例を確認したあと、1on1全体の進め方や運用の流れまで整理したい場合があります。目的別の質問を現場で使える形に整える入口として、こちらの資料も参照できます。
コンディション把握では負荷と関係性を聞くを運用へ落とし込む際は、開始条件、確認担当、利用する記録を一つずつ決めます。判断の前提を文書化しておくと、担当者が変わっても同じ基準で見直しやすくなります。
テンプレート運用の失敗を先に防ぐ
テンプレートは配るだけでは、雑談化、進捗確認化、評価面談化に寄りやすくなります。失敗条件を先に決めておくと、管理職を責めずに運用のばらつきを減らせます。
雑談だけで終わるテンプレートを避ける
雑談だけで終わる1on1は、テンプレートに目的と次回アクションがない場合に起きやすくなります。関係づくりは必要ですが、毎回の面談で何を確認するかが見えないと継続価値が薄れます。
| 失敗パターン | 起きる理由 | テンプレート側の禁止条件 |
|---|---|---|
| 雑談だけで終わる | 目的と次回アクション欄がない | 最後に決定事項と次回確認欄を必ず置く |
| 進捗確認だけになる | 進捗率だけを聞く | 障害、支援、次の行動をセットで聞く |
| 評価面談化する | 相談内容まで評価利用される不安がある | 評価へ接続する項目と接続しない項目を明示する |
テンプレートには、今日の目的、相談したいテーマ、決めたいこと、次回までに試すことを入れます。
雑談の入口を残しつつ、最後に合意事項へ戻る流れを作るのが有効です。
管理職の対話力だけに任せると、慣れている人ほど自由に進め、慣れていない人ほど沈黙を避けて雑談に寄ります。型を用意する目的は、会話を硬くすることではなく、支援につながる終点をそろえることです。
進捗確認だけの面談にしない
進捗確認だけの1on1は、部下にとって報告会として受け止められやすくなります。進捗は必要ですが、障害、支援、学びを聞かないと、対話より管理の印象が強まります。
進捗を扱う場合は、現在地、止まっている理由、次に変える行動、上司の支援をセットで聞きます。営業部門なら、受注見込みだけでなく、提案前に停滞している論点を確認します。
上司は短時間で状況を把握したいと感じるため、進捗確認に寄るのは自然です。テンプレート側で支援欄を設けると、報告を受けるだけでなく、次の行動を一緒に決める流れに戻せます。
評価に使う範囲を事前に明示する
1on1記録を評価に使う範囲は、運用開始前に明示します。評価利用の線引きがないと、部下は相談内容が不利に扱われる不安を持ち、本音を出しにくくなります。
評価に接続してよい情報は、合意済み目標、行動計画、達成状況、次回アクションなど確認可能な項目です。悩みや不安、上司への相談内容は、支援目的の記録として扱うほうが適しています。
テンプレートには、評価へ接続する欄と接続しない欄を分けて表示します。線引きを先に示すことで、記録を残しながら心理的安全性を守り、次のアクションへつなげやすくなります。
記録を次回アクションにつなげる
1on1記録は、議事録ではなく、次回の対話、目標進捗、育成課題に戻すために残します。記録の粒度をそろえると、面談が単発で終わらず、継続的な支援に変わります。
議事録は決定事項と未決事項に分ける
1on1の議事録は、会話をすべて残すよりも、決定事項と未決事項に分けるほうが実務で使いやすくなります。次回に戻るべき情報が見えるため、記録を読み返す負担も減ります。
決定事項には、合意した行動、上司の支援、業務上の調整を書きます。未決事項には、確認中の論点、判断に必要な情報、次回までに持ち越す相談を残します。
| 記録欄 | 書く内容 | 次回1on1での確認 |
|---|---|---|
| 決定事項 | 合意した行動、上司の支援、業務上の調整 | 実行済みか、条件変更があったか |
| 未決事項 | 判断待ちの論点、必要な情報、持ち越す相談 | 判断に必要な情報がそろったか |
| 次回アクション | 誰が何をいつまでに行うか | 完了、未完了、試して分かったこと |
| 目標接続 | 関連目標、現在の状態、障害、次に試す行動 | 目標達成に向けて行動が変わったか |
詳細な会話ログを残しすぎると、閲覧者が増えたときに部下の心理的負担が高まります。残す情報を決定事項と未決事項に絞ると、支援に必要な記録だけを扱いやすくなります。
次回アクションは誰が何をするかで書く
次回アクションは、誰が何をいつまでに行うかで書きます。行動の担当者が曖昧なままだと、次回の1on1で確認できず、面談が前回と同じ相談の繰り返しになります。
部下のアクション、上司のアクション、必要に応じた人事や他部署への確認を分けます。期限は細かくしすぎず、次回面談までに確認できる単位で設定すると運用しやすくなります。
次回アクションの欄には、完了か未完了かだけでなく、試して分かったことも残せるようにします。行動の結果を次の対話に戻すことで、育成や目標支援の質が上がります。
目標管理と接続する欄を作る
目標管理と接続する欄は、1on1の記録を行動改善に戻すために使います。目標名、現在の状態、障害、次に試す行動を分けると、評価面談とは異なる支援記録として扱えます。
コチームのように1on1、目標管理、人事評価をつなぐ運用では、面談記録を単独で終わらせない設計が重要になります。導入手順全体を整理する場合は、1on1導入時の進め方と定着手順も確認できます。
目標と接続する欄を作る場合でも、すべての相談を評価に転用する必要はありません。支援のための記録と評価のための記録を分けることで、全社展開前の条件整理へ進みやすくなります。
同じ質問を全員に配るだけでは、部下の状態に合わない1on1になりやすいです。管理職ごとのばらつきが気になる場合は、部下の状態別に問いを切り替える観点も必要に応じて確認できます。
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全社展開前に確認すべき条件
全社展開では、頻度、権限、記録ルール、管理職への説明、成果指標を先にそろえます。テンプレートを配る前に運用条件を決めると、部門ごとのばらつきと形骸化を抑えやすくなります。
実施頻度と時間を部門ごとに決める
1on1の実施頻度と時間は、全社一律に決める前に部門ごとの業務特性を確認します。週次、隔週、月次のどれがよいかは、部下の変化量と管理職の担当人数で変わります。
新任者が多い部門や変化の速い営業部門では、短時間でも頻度を高める運用が合います。安定業務が中心の部門では、月次で振り返りと次回アクションを丁寧に扱う形も選べます。
頻度を上げるほど運用負荷は増えるため、実施率だけを追うと現場が疲れます。テンプレートには、標準頻度、例外条件、短時間で扱う項目を明記しておくと継続しやすくなります。
閲覧権限を整えて心理的安全性を守る
閲覧権限は、1on1の心理的安全性を守るための前提条件です。誰が記録を見られるかが曖昧だと、部下は相談内容が評価や異動判断に広がる不安を持ちやすくなります。
人事、直属上司、上位管理職が見られる情報を分けます。記録のうち、実施日、次回アクション、合意済み目標は共有しやすく、個別の悩みや関係性の相談は閲覧範囲を絞る必要があります。
部下が安心して話せる進め方を整えるには、質問の仕方だけでなく記録の扱いも重要です。面談の場づくりを確認したい場合は、1on1を続けやすくする実践のコツも参考になります。
閲覧権限は、テンプレート配布前の説明資料にも明記します。誰が何を見るかを先に示すことで、部下は安心して相談しやすくなり、人事も実施状況と個別相談を分けて扱えます。
ツール化の前に運用ルールを決める
ツール化の前に、テンプレートの目的、入力者、閲覧権限、更新タイミングを決めます。ルールが曖昧なままシステムだけ入れると、入力欄が増えて現場の負担が先に立ちます。
決めるべき運用ルールは、事前記入の期限、当日の記録範囲、次回アクションの確認方法、未実施時の扱いです。人事が見る指標も、実施率だけでなく記録の更新や次回行動まで含めます。
ツールは、決まった運用を広げるために使うと効果を発揮します。逆に、運用ルールがない状態では、管理職ごとの使い方が残り、テンプレートの標準化につながりにくくなります。
実施率と次回アクション率を追う
全社展開では、実施率と次回アクション率を追うと社内説明がしやすくなります。面談を行ったかだけでなく、次に何をするかまで残っているかを確認します。
実施率は、1on1が予定通り行われているかを見る指標です。次回アクション率は、面談後に担当者と行動が決まっているかを見る指標であり、形だけの実施を見分ける材料になります。
同じ質問を全員に配るだけでは、部下の状態に合わない1on1になりやすいです。管理職ごとのばらつきが気になる場合は、部下の状態別に問いを切り替える観点も必要に応じて確認できます。
よくある質問
1on1ミーティングテンプレートの運用では、Excel利用、質問例の固定、評価利用の線引きで迷いやすくなります。基本方針を先に決めると、現場へ説明しやすくなります。
1on1ミーティングテンプレートはExcelでも使えますか
少人数の試行や閲覧者が限られる運用なら、Excelでも始められます。全社展開で権限管理、履歴管理、実施率の集計まで必要な場合は、ツール化の範囲を検討するのが現実的です。
1on1の質問例は毎回同じでよいですか
質問例は毎回同じにせず、育成、目標確認、キャリア、コンディションなど目的に応じて選びます。共通の導入質問は残しつつ、当日の目的に合う問いを選ぶと対話が深まりやすくなります。
1on1の記録は人事評価に使ってよいですか
1on1記録を評価に使う場合は、合意済みの目標や行動計画など確認可能な項目に限定します。悩みや相談内容をそのまま評価材料にすると本音が出にくくなるため、事前の線引きが実施条件になります。
まとめ
1on1ミーティングテンプレートは、質問例を並べるだけではなく、目的、事前準備、記録、次回アクションをつなげて使うものです。育成、目標確認、キャリア相談、コンディション把握など目的ごとに項目を選ぶと、上司ごとの進め方の差を抑えやすくなります。
テンプレート配布だけで止まると、1on1は雑談化、進捗確認化、評価面談化に寄りやすくなります。記録の閲覧権限や評価利用の範囲を決めないまま全社展開すると、部下が相談を控え、現場の不信感が残ります。
担当者は、毎月の実施状況を追っているのに、次回アクションが残らず成果を説明できない状態に悩みやすくなります。配布して終わらせないため、目的、記録、次回アクションまで入ったシートを確認できます。
導入判断の確認項目と具体的な進め方は、以下の資料で詳しく確認できます。
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