S級マネジメント成果を出すチームをつくる
マネジメント・育成につながる情報をご紹介

ピープルマネジメントツール比較おすすめ6選│タレントマネジメントとの違い・特徴・料金

106

企業における「マネジメント」は現在変化の帰路に立たされています。

VUCAの時代という評されるように、私達を取り巻くビジネス環境が目まぐるしい変化を遂げています。

そんな中、従来型の管理的・性悪説的なマネジメントスタイルに限界を感じている経営者、人事担当者、管理職の皆様も多いのではないでしょうか。

また、国内においては、「Z世代」の台頭やダイバーシティに対する取り組みが少しずつ推進されつつあります。

多用な価値観を持つ組織を統率し、パフォーマンスを高めるという、より難易度の高いマネジメントが求められる時代であると言えるのではないでしょうか。

本記事では、現代のマネジメントにおいて重要視される「ピープルマネジメント」の概念とそれを実現するためのおすすめツールを解説します。

ピープルマネジメントとは

ピープルマネジメントとは、従業員1人1人の成長や幸福を追及する事によって、エンゲージメントを高め、組織の変化に対する対応力や高いモチベーションによって、競争優位性を確立するマネジメントスタイルを指します。

ピープルマネジメントの手法としては、主に以下が一般的なものとして挙げられるでしょう。

  • 1on1
  • 業績/成果目標の設定と進捗管理
  • キャリア目標の設定と進捗管理
  • 仕事のアウトプットに対するフィードバック(称賛を含む)

また、具体的には、ピープルマネジメントを実行するにあたり、マネージャーには、下記の様な姿勢が求められます。

  • ビジョン/目標を持っている
  • 共感を示し、親しみやすいコミュニケーションができる
  • 従業員を信頼し、やる気を引き出す
  • 従業員の能力を成長させる
  • 決断力と問題解決力がある
  • 説明責任を果たす

ピープルマネジメントにおいて、特徴的なのは、ビジネス上の成果だけではなく、メンバー(ヒト)に向き合うという姿勢が強調されている点です。

その背景としては、従業員のエンゲージメントと業績の相関性が複数の調査から明らかになっている事が挙げられるでしょう。

分析結果.png
出典:モチベーションエンジニアリング研究所「エンゲージメントと企業業績」2018年9月18日

これからのマネージャーには、直接的に成果を上げていくアプローチ(=パフォーマンスマネジメント)と間接的に成果を上げていくアプローチ(=ピープルマネジメント)を高いレベルで実現する事が求められつつあります。

ピープルマネジメントが注目される背景

ピープルマネジメントは、従業員エンゲージメントの重要性が取り上げられて以降、一定の注目を集めてきましたが、2020年の新型コロナウィルスの流行により、近年一層取り上げられる事が多くなりつつあります。

出典:Google トレンド

その背景としては、パンデミックがもたらしたリモートシフトが中心にあると考えられます。

本パートでは、ピープルマネジメントが注目されている3つの背景について解説します。

1)変化の大きいビジネス環境への変化

VUCAの時代と評されるように、現代におけるビジネス環境は将来予測が非常に困難です。

そのため、従来型のトップダウン型の組織では、変化の兆しを把握し、適切な意思決定をする事が難しくなりつつあると言われています。

ピープルマネジメントには、従業員の考える力や主体性を引き出す事によって、組織の外部環境に対する感知力と適応力を引き出すという役割が期待されているのです。

2)価値観の多様化

「ミレニアル世代」「Z世代」といった新しい価値観を持った世代が働き手の中心となる時代に入りつつあります。

これからの日本を支えるデジタルネイティブなZ世代の特徴 - 市場調査・マーケティングリサーチ会社のアスマーク
出典:アスマーク「これからの日本を支えるデジタルネイティブなZ世代の特徴」2020年9月23日

従来型の、管理・懲罰型のマネジメントスタイルでは、彼ら・彼女らの共感を得たり、行動をモチベートしてビジネス上の成果を得る事は難しくなりつつあります。

また、行動原理や価値観そのものが異なるため、管理する事のコストそのものが非常に高く、最悪の場合離職に至ってしまうリスクも無視出来ません。

ピープルマネジメントには、価値観の違いを乗り越え、個人や世代がパフォーマンスを発揮する事の支援する事で、結果的に組織全体のアウトプットや業績のレベルを高めていくという役割が期待されています。

3)雇用の流動性の高まり

就社から就職という考え方が一般的になりつつあり、「転職」という行為は市民権を得つつあります。

統計上のデータとしても、リーマンショックの影響で、会社都合の退職=転職が大量に発生した2009年以降、転職者数は右肩上がりとなっており、2019年には過去最高の数値を記録しています。

出典:総務省統計局

従業員は、常に自社と他社を相対的に比較しており、ピープルマネジメントによってエンゲージメントを高められるかどうかが人材定着において重要なポイントとなっています。

ピープルマネジメントツールとタレントマネジメントツールの違い

ピープルマネジメントツールタレントマネジメントツール
利用主体マネージャーとメンバー主に人事
代表的な機能– 1on1のスケジュール管理
– 1on1のログ記録
– 目標設定と進捗管理
– キャリア目標の設定
– 週報/パルスサーベイ
– 従業員の配置/配属
– 入社年次
– 過去のキャリア/評価
– 評価制度の運用
役割– コミュニケーション
– プラットフォーム
– データベース
利用頻度高い(毎日に近い頻度)少ない(週次~月次)
UI/UX分かりやすい
(重視されている)
分かりにくい
(重視されていない)

ピープルマネジメントへの注目が高まる事で、ピープルマネジメントを実現・円滑化するツールが登場しています。

一方で、よく似た領域として、タレントマネジメントツール(システム)があります。

ピープルマネジメントの利用主体は主に現場のマネージャーとメンバーを想定しており、主に業務やキャリアの成長目標を管理したり、1on1のスケジュールやログを残すといった用途が主流です。

一方で、タレントマネジメントは主に人事であり、全社的な従業員の配置(部門・職種)に関する情報や、入社年次、過去のキャリアや評価など、マクロ的に人材を管理するためのツールであると言えるでしょう。

ピープルマネジメントツール、タレントマネジメントツールには一長一短があり、企業における人材のリソースとポテンシャルを最大限に発揮するためには、2種類のツールを併用する事が重要です。

なお、HRの領域が日本よりも進んでいる米国においては、ピープルマネジメントツールとタレントマネジメントツールの連携が可能となっていたり、両者1つのシステム上で完結出来るサービスも台頭しつつあります。

ピープルマネジメントツール比較おすすめ

ピープルマネジメントにおいては、目標や対話の記録をシームレスに繋ぎ、過去のやり取りを振り返ったり、発展させるコミュニケーションを取る事が重要です。

ピープルマネジメントツールは、マネージャーとメンバーの間で交わされる目標、1on1、フィードバックの内容を記録し、コミュニケーションを円滑化する事で、ピープルマネジメントの質を高めます。

本記事では、ピープルマネジメントに役立つ6つのツールについて解説します。

1)Co:TEAM│日報自動で振り返りを支援する

  • 1on1の前に「メンバーの真の課題」を把握
  • メンバーの「悩み・モチベーション・コンディション」を可視化
  • サポートが必要なメンバーについてアラートやナッジ

「Co:TEAM」は「日報自動化で『振り返り』を支援する」をコンセプトとしたピープルマネジメントツールです。

カレンダー連携やスタンプ機能により、ピープルマネジメントツールにおいて重要視される誰でも簡単に運用出来るUI/UXが特徴です。

ピープルマネジメントにおいては、部下のコンディションを把握しながら、目標や現状に関する対話をする事が重要となりますが、通常は見え辛いモチベーションや体調に関する情報を取得し、マネージャーと部下の対話の最適化を図ります。

料金は以下の通りとなっており、14日間の無料トライアルが可能です。

  • 初期費用:0円
  • 利用料金:1ユーザーあたり月額980円
  • システム利用料:月額9,800円
Co:TEAM(コチーム) | 組織サーベイより、日常的フィードバックを。
https://coteam.jp
チームビルディングサービスCo:TEAM(コチーム)は、マネージャー/メンバー間の「仕事に対する認識のズレ」を可視化し、「相性」に基づいた円滑なコミュニケーションを促進させることで、メンバーシップを育み、マネージャーの成功体験を生みだします。
詳細を見る

2)エアリーフィードバッククラウド│音声データを活用しピープルマネジメントを最適化する

  • 音声から感情を解析し1on1の心理的安全性を可視化
  • お互いの発言割合から1on1の取り組みを改善
  • 作成されたトピックに明確なゴールとフィードバックを実現

定着・育成に関わるHR Techクラウド、「エアリー」シリーズの新サービスであり、音声から感情を解決し、1on1を改善するという他にはない特徴があります。

1on1に特化したツールであるため、業績目標の設定やキャリア目標の管理は他のツールと併用する必要がありますが、「1on1の運用について強い課題感がある」「1on1の課題を定量的に特定したい」という場合にオススメです。

なお、料金は要お問い合わせとなっています。

3)TeamUp│対話とフィードバックを文化にする

  • 1on1導入・運用が簡単
  • ブラックボックスの防止
  • 柔軟な導入設計を可能に

「TeamUp」は、1on1支援ツールの先駆けであり、大手中心に150社以上の導入実績があるピープルマネジメントツールです。

ペアの登録、1on1記録メモのテンプレート設定など1on1を円滑化するための豊富な機能が備わっており、1on1における対話の質の向上を強力にサポートします。

また、360度フィードバックの機能も備わっており、プロジェクト型や職種横断型の業務が多く、必ずしもマネージャーが常にメンバーを注視するのが難しい働き方をする企業にオススメです。

料金体系は以下の通りですが、アカウント数が50名を超える場合は要問い合わせとなっています。

  • 初期費用:77,000円
  • 利用料金:月額38,500円
  • 導入・運用サポート:見積もり

4)1on1navi│つながりの感じられる、サポートネットワークを創る

「1on1 Navi」は「いつでも『つながり』の感じられる、サポートネットワークを創る」をコンセプトとするピープルマネジメントツールです。

2018年にHRテクノロジー対象を受賞しており、アクセンチュアでパートナー経験のある松丘啓司氏による豊富なコンサルティングメニューが特徴です。

目標の登録、振り返り、1on1、フィードバックとピープルマネジメントに必要な機能が網羅されている点が特徴です。

料金体系は以下の通りですが、51名以上の場合は、月額500円/IDが追加としてかかり、人数の増加に応じてボリュームディスカウントが発生する方式を採用しています。

  • 初期費用:50,000円
  • 利用料金:月額25,000円(50名以下の場合)

5)KAKEAI│現場の負担を減らし、対話の質を高める

  • 事前に話したいトピックとマネージャーに求める対応を選べる
  • 会話テーマ毎のマネージャーの得意/不得意を可視化
  • KAKEAIを全利用ユーザーの「知恵やコツ」をレコメンド
  • 宿題や次回の日程をカレンダー連携で簡単に設定
  • メンバー全体の満足度、成長実感をフィードバック

「KAKEAI」は株式会社KAKEAIが提供するピープルサクセスプラットフォームであり、特に1on1の支援において強みを持っています。

特徴としては、マネージャーの会話テーマ毎の得意不得意や、メンバーの1on1に対する満足度や成長時間を可視化/フィードバックする事で、1on1の対話の質を改善し、エンゲージメント向上に寄与します。

また、KAKEAIで蓄積したナレッジに基づいたレコメンド機能により、経験の少ない新任マネージャーでも、ピープルマネジメントのためのコツやヒントを得ながらメンバーと対話をする事ができます。

料金体系は以下の通りとなっておりますが、導入規模や事例協力に応じたディスカウントキャンペーンを行っている事もあります。

  • 初期費用:100,000円
  • 基本料金:年額1,200,000円
  • 利用料金:上司/メンター1人あたり年額42,000円

6)Wistant│ジョブの実行・管理を簡単、確実にする

  • ジョブを日頃から使う目標の形に落とし込み
  • 目標を振り返るきっかけとなるサーベイを最適な頻度で実施
  • メンバーボードにより最適なマネジメントアクションを簡単に確認可能
  • ジョブ状態とマネジメントの状態をスコアで測定可能
  • シンプルな見た目と操作で日頃から目標を意識した行動を促進

「Wistant」は、中小企業向けの経営コンサルティングサービスを提供するRELATIONS株式会社によって運営されているマネジメントツールです。

1on1、目標、評価などピープルマネジメントに必要な情報を集約し、マネージャーはこれ1つで自身の担当する組織とメンバーの状況が把握できるようになります。

また、経営者や人事は、組織全体の目標の進捗が可視化され、マネージャーの活動ログによって、正しく管理職やメンバーを評価する事ができるようになります。

料金体系は以下の通りですが、導入コンサルティング等のオプションは別途見積もりとなります。

  • 初期費用:非公開
  • 利用料金:ユーザーあたり月額980円

まとめ

ピープルマネジメントは、人材の定着や離職防止のためだけのものと思われがちですが、従業員のエンゲージメントを引き出し、業績や目に見え辛い競争優位性を生み出す強力なツールです。

ピープルマネジメントの質を高めるためには、まずはマネジメントの現状を可視化し、課題を特定する事が重要です。

ピープルマネジメントツールに関する情報収集やデモを通じて、具体的な活用イメージを醸成させたり、エンゲージメントサーベイを通じて、ピープルマネジメントの向上への第一歩を踏み出しましょう。

Co:TEAM(コチーム) | 組織サーベイより、日常的フィードバックを。
https://coteam.jp
チームビルディングサービスCo:TEAM(コチーム)は、マネージャー/メンバー間の「仕事に対する認識のズレ」を可視化し、「相性」に基づいた円滑なコミュニケーションを促進させることで、メンバーシップを育み、マネージャーの成功体験を生みだします。
詳細を見る