1on1ミーティングシートの作り方|無料テンプレートと効果を上げる運用方法

▼ この記事の内容

1on1ミーティングシートは、面談を報告で終わらせず、目的、状態、次回行動をそろえるための記録用紙です。事前準備、面談中の確認、面談後の振り返りを分けて書くと、対話が育成支援につながりやすくなります。

シートを運用する前段として、1on1チェックシートで対話品質を高める方法も合わせて確認しておくと取りこぼしを防げます。

シートの設計に入る前に、1on1そのものの目的と進め方を確認しておくと、項目選びで迷いにくくなります。基本の考え方は1on1ミーティングとはで整理しています。

1on1ミーティングを始めても、話す内容が毎回ばらついたり、記録が次の行動につながらなかったりすることがあります。シートを使うと、上司と部下が同じ前提で面談に入りやすくなります。

大切なのは、項目を増やすことではありません。面談前に考えること、面談中に確認すること、面談後に残すことを分けると、短い時間でも次回行動まで決めやすくなります。

この記事では、1on1ミーティングシートに入れる項目例と、無料テンプレートを現場で使う手順を解説します。形だけの記録にせず、対話の質を上げる運用方法まで確認します。

1on1で使う質問、テーマ、記録欄をまとめて整えたい場合は、以下の資料でシート設計の型を確認できます。


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1on1ミーティングシートとは

1on1ミーティングシートは、上司と部下が話す目的、現在の状態、次回行動を残すための用紙です。議事録ではなく、対話を継続支援へつなげるために使います。

項目書く内容使う場面
面談目的今回確認したいテーマや期待する変化面談前
現在の状態仕事、目標、体調、関係性で気になること面談前から面談中
話した内容本人の考え、上司の支援、合意したこと面談中
次回行動次回までに本人と上司が行うこと面談後
振り返り前回行動の進み具合と支援の不足次回冒頭

人材育成の実態を見直す際は、面談の実施有無だけでなく、能力開発や上司の支援が行動につながっているかを見る必要があります。背景を確認する場合は、厚生労働省の能力開発基本調査も参考になります。

参考:能力開発基本調査|厚生労働省

シートは報告書ではなく対話の準備物

1on1シートは、部下の状況を一方的に報告させるための書類ではありません。本人が話したいことを整理し、上司が支援内容を考えるための準備物として面談ごとに使います。

報告書として扱うと、部下は上司に見せやすい内容だけを書きやすくなります。困りごとや迷いを出しやすくするには、評価より支援のために使うと明示します。

シートの目的を説明しておくと、面談の入り方が変わります。何を話してよいか迷う時間が減り、対話の冒頭から本題に入りやすくなります。

上司は、書かれた内容を確認するだけで終えません。背景を聞き、本人が次に動けるように支援の仕方を一緒に決めます。

面談の流れを整える場合は、1on1アジェンダの作り方を合わせて確認すると、シート項目と当日の進行をつなげやすくなります。

書く項目は目的、状態、次回行動に絞る

シートに入れる項目は、目的、現在の状態、次回行動を中心にします。細かい質問を増やしすぎると、記入が作業になり、話したい内容が埋もれます。

目的には、今回の面談で確認したいテーマを書きます。状態には、仕事の進み具合、困っていること、上司に支援してほしいことを短く残します。

次回行動は、本人だけでなく上司側の支援も書きます。上司が何を手伝うかまで残すと、面談後の支援漏れを減らせます。

項目を絞るほど、面談後に見返しやすくなります。あとで使わない欄を増やさず、次回の対話に必要な情報を残します。

部下が何を書けばよいか迷う場合は、部下側の準備項目を参考にすると、事前入力の負担を下げやすくなります。

テンプレートを使う前に運用ルールを決める

無料テンプレートをそのまま配るだけでは、1on1の質は安定しません。誰がいつ入力し、どの範囲まで共有し、次回どう確認するかを先に決めます。

特に、相談内容の扱いは最初に説明します。記録が評価へ直結すると受け止められると、部下が本音を書きにくくなります。

テンプレートは、現場に合わせて小さく直す前提で使います。最初は必須項目を少なくし、使われ方を見ながら項目を調整します。

運用ルールは、上司だけで決めない方が使われます。部下側の書きやすさも確認し、面談準備の負担が重くならない形にします。

無料テンプレートに入れる基本項目

1on1ミーティングシートは、面談前、面談中、面談後で項目を分けると使いやすくなります。書くタイミングを分けることで、準備と振り返りが混ざりにくくなります。

面談前に書く項目

面談前には、今回話したいテーマ、仕事の進み具合、困っていること、上司に相談したいことを書きます。事前入力は、短い言葉で十分です。

部下が書く欄は、選択式と自由記述を組み合わせると使いやすくなります。毎回長文を書かせるより、今話したいことを選べる方が続きます。

上司も事前に前回の次回行動を確認します。部下だけに準備を求めるのではなく、上司側も支援の進み具合を見て面談に入ります。

入力項目を決める前に、1on1の時間と頻度を確認すると、面談時間に対して記入量が多すぎないか判断しやすくなります。

面談中に確認する項目

面談中は、本人の発言、上司の確認、合意した支援を分けて残します。すべてを書き取るのではなく、次回に使う内容だけを記録します。

話が広がった場合は、今決めることと後で扱うことを分けます。シートに保留欄を作ると、重要な話題を流さずに済みます。

上司は、記入しながらも聞く姿勢を保ちます。入力に集中しすぎると対話が止まるため、要点だけを残し、詳細は面談後に整えます。

面談が報告だけで終わる場合は、1on1で起きやすい課題を確認すると、シートで補うべき原因を見つけやすくなります。

面談後に残す項目

面談後には、次回までの行動、上司が支援する内容、次回確認することを残します。ここが空欄のままだと、面談の学びが次に続きません。

次回行動は、本人が一人で行うことだけにしない方が運用しやすくなります。上司が情報を渡す、関係者につなぐ、優先順位を調整するなど支援も明記します。

振り返り欄には、実施できたかどうかだけでなく、できなかった理由も残します。責めるためではなく、次の支援を考える材料にします。

記録を改善に使う場合は、1on1の振り返り指標を合わせて見ると、実施率だけに寄らない振り返りを設計しやすくなります。

1on1シートで効果を上げる使い方

1on1シートの効果は、項目の多さではなく使い方で決まります。入力負担を抑え、本人の本音と次回行動が残る運用にします。

毎回すべての項目を埋めようとしない

毎回すべての項目を埋めようとすると、1on1シートは続きにくくなります。面談の目的に合わせて、今回使う項目を選ぶ運用にします。

定例確認、成長支援、コンディション確認では、必要な項目が変わります。テンプレートを一枚にしても、使う欄を変えられるようにします。

空欄があっても失敗ではありません。むしろ、話す必要がない項目を無理に埋めないことで、重要なテーマに時間を使えます。

上司だけが記入する運用にしない

上司だけがシートを書くと、1on1が管理側の記録になりやすくなります。部下が話したいテーマを事前に入れられる欄を用意します。

部下が書く欄は、簡単に始められる形にします。選択肢、チェック、短文入力を使うと、忙しい時期でも準備しやすくなります。

上司は、部下が書いた内容を評価するのではなく、対話の入口として扱います。書き方を細かく直すより、背景を聞く時間を確保します。

本人が率直に書きにくい場合は、心理的安全性を高める対話を確認すると、シート運用の前提となる関係づくりを見直せます。

記録を評価資料として扱いすぎない

1on1シートには、仕事の進み具合や目標に関わる内容が残ります。ただし、相談内容まで評価資料として扱うと、本音が出にくくなります。

評価に使う情報と、支援のために使う情報を分けます。本人に説明したうえで、共有範囲と閲覧者を明確にしてから運用します。

記録は、次の支援につなげるために使います。評価のために細かく残すより、本人の行動と上司の支援が前に進んだかを確認します。

シートを継続運用に変えるチェック項目

1on1シートを定着させるには、使った後の確認が欠かせません。書いた内容が次回行動、支援、振り返りにつながっているかを定期的に見ます。

チェック項目確認すること
次回行動本人と上司の行動が一つ以上残っているか
テーマの偏り報告だけ、雑談だけ、評価だけに寄っていないか
入力負担記入に時間がかかりすぎていないか
共有範囲相談内容が必要以上に広がっていないか

次回までの行動が書かれているかを見る

シートを見直す際は、次回までの行動が書かれているかを最初に確認します。感想だけで終わっている場合、面談後の変化が起きにくくなります。

行動は大きくしすぎない方が続きます。本人が試すこと、上司が支援することを一つずつ書くと、次回の振り返りがしやすくなります。

未実施だった場合も、本人の意欲だけで判断しません。時間、情報、権限、周囲の協力など、進まなかった理由を一緒に確認します。

紙や表計算で管理しきれない場合は、1on1ツールの選び方を参考にすると、シート運用からツール化する判断がしやすくなります。

面談テーマの偏りを月次で見る

月次では、面談テーマが偏っていないかを見ます。報告ばかり、雑談ばかり、評価の話ばかりになると、育成支援の機会が減ります。

テーマの偏りは、上司だけの問題ではありません。部下が話しやすい項目になっているか、事前入力の選択肢が狭すぎないかも確認します。

振り返りでは、個別の会話内容を細かく集めすぎないようにします。傾向を見るだけでも、シート項目の見直しには十分役立ちます。

ツール化する前に入力負担を減らす

1on1が定着しない原因を、すぐにツール不足へ結びつけないようにします。項目が多すぎる、書く目的が曖昧、確認されない記録が多い場合があります。

まずは、使われていない欄を減らします。必要な項目だけを残したうえで、検索、履歴確認、通知が必要になった段階でツール化を考えます。

ツール化する場合も、シートの目的は変えません。上司と部下が対話の準備をし、次回行動を残せるかを基準に選びます。

運用を現場に合わせて見直す流れは、1on1運用を見直した事例も参考になります。記録だけでなく、対話の継続支援を考えやすくなります。

よくある質問

1on1シートは毎回同じ項目でよいですか?

基本項目はそろえた方が振り返りやすくなります。ただし、毎回すべてを埋める必要はありません。目的、現在の状態、次回行動を軸にし、テーマに応じて項目を足し引きします。

部下が事前に書いてこない場合はどうしますか?

未記入を責めるより、書きにくい理由を確認します。項目が多い、目的が伝わっていない、話してよい内容が分からない場合があるため、最初は選択式や一言入力から始めます。

1on1シートは人事評価に使ってもよいですか?

目標進捗や合意した行動は評価面談の参考にできます。ただし、相談内容をそのまま評価材料にすると本音が出にくくなります。共有範囲と利用目的を事前に説明してから使います。

まとめ

1on1ミーティングシートは、面談内容を残すだけの用紙ではありません。目的、現在の状態、次回行動をそろえ、上司と部下が同じ前提で対話するための仕組みです。

効果を上げるには、面談前、面談中、面談後で書く項目を分けます。毎回すべてを埋めるより、今回のテーマに合わせて使う欄を選ぶ方が続けやすくなります。

1on1で使う質問、テーマ、記録欄を整え、次回行動までつながる面談にしたい場合は、以下の資料をご活用ください。


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