▼ この記事の内容
人材育成計画は、目的、対象者、現状、スキルギャップ、施策、成果指標、レビュー頻度を順番に決めると現場で使いやすくなります。1on1や評価とつなぐ設計が、計画倒れを防ぐ要点です。
厚生労働省の第11次職業能力開発基本計画は、令和3年度から令和7年度までの5年間を計画期間としています。本文で扱う支援例でも、新人の独り立ちまでの期間に短縮したケースがあり、育成計画は作成後の確認体制まで設計することが重要です。
人材育成計画を作る場面では、項目表を埋めたのに現場上長が1on1で使わず、年度末に未達理由だけを集めることがあります。放置すると、研修や面談が単発施策になり、経営や部門長へ成果を説明しにくくなります。
この記事では、人材育成計画の作り方を目的設定、項目整理、現状分析、個人別計画、運用、成果指標の流れで整理します。テンプレートを埋める前に何を決めるべきか、現場で使う計画に変える判断軸が分かります。
読み終えるころには、年度計画と月次レビューを分け、自社の育成計画を1on1や評価に接続する進め方を整理できます。
育成計画を現場で使うには、1on1で何を確認するかまで決めておく必要があります。
目次
人材育成計画の作り方を7ステップで押さえる
人材育成計画は、目的、対象者、現状、ギャップ、施策、指標、レビュー頻度を順番に決めると実務に落とし込みやすくなります。最初からテンプレートを埋めるのではなく、誰をどの状態まで育てるかを先にそろえることが重要です。
作り方は目的からレビューまで決める
人材育成計画は、目的、対象者、現状、ギャップ、施策、指標、レビューの7ステップで作ります。最初に到達状態を決めると、研修やOJTが単発で終わりにくくなります。
厚生労働省の第11次職業能力開発基本計画では、計画期間を令和3年度から令和7年度までの5年間としています。社内計画でも、人事だけで完結させず、現場上長と本人の行動までつなげる設計が必要です。
作成順序は、次の7つに分けると整理しやすくなります。年度計画の初回作成では、全項目を完璧に埋めるより、判断の順番を崩さないことを優先します。この順番を守ると、研修名や教材名から計画を作る失敗を避けやすくなります。弊社が支援した企業でも、数値を見る習慣がないまま施策だけを増やすと、現場では改善点が見えにくくなります。
参考:第11次職業能力開発基本計画|厚生労働省
テンプレートの前に対象者を決める
人材育成計画のテンプレートは、対象者を決めた後に使うものです。若手、管理職、専門職では、育成目的、確認するスキル、上長の関わり方が変わります。
テンプレートから始めると、全員に同じ項目を当てはめやすくなります。若手には基礎行動と業務理解が必要でも、管理職には目標設定、評価、部下育成の行動が必要になります。対象者を決めるときは、次の観点を先に確認します。単一職種だけの計画であれば簡略化できますが、複数部門に配る場合は対象者別の分岐が必要です。
- 入社年次や等級ごとに、期待する役割を分けます。
- 職種ごとに、業務成果に直結するスキルを分けます。
- 上長が1on1で確認できる行動に落とします。
- 本人の希望だけでなく、部門が求める役割も入れます。
人事が共通フォーマットを作っても、現場上長が面談で使えないと年度末に未達理由だけを集める運用になります。実務では、最初の一言を「来期に任せたい役割は何ですか」と置くと、本人の希望と部門の期待を分けて聞けます。
年度計画と月次レビューを分けて設計する
人材育成計画は、年度計画と月次レビューを分けて設計する必要があります。年度計画は到達状態を決め、月次レビューは行動の変化と支援策の修正を確認します。
年度計画だけで運用すると、期初に作った表が次の評価期まで放置されがちです。月次レビューを別に置くと、上長は1on1で進捗、困りごと、次の行動を確認しやすくなります。設計項目は、次のように分けると現場で使いやすくなります。計画表にすべてを詰め込まず、更新頻度ごとに置き場所を変えることがポイントです。
| 設計単位 | 決める項目 | 確認する人 | 見直し頻度 |
|---|---|---|---|
| 年度計画 | 育成目的、対象者、到達状態、主要施策を決めます。 | 人事と部門長が確認します。 | 年1回から半期1回で見直します。 |
| 月次レビュー | 行動変化、つまずき、支援策、次の行動を確認します。 | 現場上長と本人が確認します。 | 月1回を目安に見直します。 |
| 四半期レビュー | 施策の継続、対象者の変更、評価との接続を確認します。 | 人事、部門長、上長が確認します。 | 四半期ごとに見直します。 |
年度計画は方向性をそろえる場であり、月次レビューは行動を修正する場です。レビュー頻度を先に決めると、次のセクションで扱う全社、部門、個人の項目分けにもつなげやすくなります。
計画に入れる項目を3層で整理する
人材育成計画の項目は、全社、部門、個人の3層で分けると説明しやすくなります。階層を分けることで、経営方針と本人の行動が切れにくくなります。
全社では求める人材像を決める
全社項目では、事業方針に対してどのような人材を増やすかを決めます。既存の人材要件がある場合は、再定義せず計画項目へ落とし込みます。
全社で決める項目が曖昧だと、部門ごとの育成施策が個別最適になりやすくなります。人事は、経営が求める役割、行動、判断基準を先に言語化します。社内説明に使う項目は、次のように分けると整理しやすくなります。
| 階層 | 決める項目 | 主な確認者 |
|---|---|---|
| 全社 | 求める人材像、育成方針、共通行動を決めます。 | 経営、人事、部門長が確認します。 |
| 部門 | 役割、必要スキル、重点課題を決めます。 | 部門長と現場上長が確認します。 |
| 個人 | 目標、支援策、レビュー頻度を決めます。 | 本人と上長が確認します。 |
この分け方を使うと、育成施策を研修名だけで説明せずに済みます。全社、部門、個人の3層で項目を分けると、社内説明の筋道が通ります。次に部門単位で役割とスキルを棚卸しすると、全社方針を現場の業務へつなげやすくなります。
部門では役割とスキルを棚卸しする
部門別の育成計画は、役割とスキルギャップを分けて棚卸しすると設計しやすくなります。営業部門なら提案準備、商談後の振り返り、顧客理解などを分けて見ます。管理部門なら業務正確性、改善提案、関係部署との調整力などを確認します。
弊社が支援した企業では、マネージャー陣に見るべきKPIを聞いたところ、合計17個に分かれたケースがあります。項目を絞らないまま計画に入れると、現場上長は何を育てるべきか判断しにくくなります。
役割とスキルの整理では、定義をそろえるためにスキルを見える化する考え方も参考になります。職種差が小さい場合は、共通項目としてまとめても問題ありません。
| 確認軸 | 見る内容 | 計画への反映 |
|---|---|---|
| 役割 | 担当業務、等級、期待成果を確認します。 | 到達状態と任せる範囲を決めます。 |
| スキル | 知識、行動、判断力の不足を確認します。 | 研修、OJT、1on1の支援策を決めます。 |
| 業務課題 | 現場で成果を妨げている要因を確認します。 | 優先して伸ばす項目を絞ります。 |
棚卸しの目的は、項目を増やすことではなく優先順位を決めることです。部門単位で必要な役割を絞ると、個人ごとの目標と支援策を結び付けやすくなります。
個人では目標と支援策を結び付ける
個人別の育成計画では、本人の目標と上長の支援策を必ず結び付けます。本人の希望だけで決めると、部門目標とつながらない計画になりやすくなります。若手なら、商談同席の回数や振り返りの観点を目標に入れます。
管理職なら、部下の目標設定、1on1、評価フィードバックの質を支援対象に含めます。弊社が支援した企業では、成長目標の設計とスキルトレーニングの確認体制を整え、新人の独り立ちまでの期間に短縮した例があります。
個人計画に入れる項目は、次の順番で確認します。上長が1on1で見られる粒度まで落とすと、作った計画を月次で更新しやすくなります。個人計画は、目標だけを並べる表ではなく、上長が支援する約束まで含めて設計します。次のセクションでは、計画作成前に現状分析で何を見るべきかを整理します。
作成前に現状分析で見るポイント
作成前の現状分析では、事業目標、役割、スキル、評価結果、現場課題を順番に見ます。現状を分解すると、育成計画で解くべき課題と、研修では解けない課題を分けられます。
事業目標から必要な人材を逆算する
人材育成計画は、事業目標から必要な人材を逆算して作ります。売上拡大、離職防止、新規事業立ち上げでは、育てるべき行動と優先順位が変わります。人事担当は、部門長に今年の重点施策と不足している役割を確認します。新規顧客を増やす営業部なら、行動量だけでなく商談準備や課題整理の力も見ます。
- 事業目標を確認します。
- 不足する役割を洗い出します。
- 対象者の階層を決めます。
- 育成施策で補える課題を選びます。
事業方針がまだ確定していない場合は、仮説として計画を置くのが現実的です。確定後に見直す前提を明記すると、現場上長も暫定計画として扱いやすくなります。
弊社が支援した企業でも、成長目標の設計とスキルトレーニングの確認体制を先に整えたことで、新人の独り立ちまでの期間へ短縮した例があります。現状分析では、目標だけでなく確認体制まで見る必要があります。
スキルギャップは役割ごとに分ける
スキルギャップは、役割ごとに分けて確認します。同じ営業職でも、新規開拓、既存深耕、チーム育成では必要なスキルが違います。
スキルを一覧化するときは、知識、行動、判断の3つに分けると整理しやすくなります。詳しい作成手順は、スキルマップを育成計画へ落とす方法で補完できます。
| 分類 | 確認する内容 | 面談で見る例 |
|---|---|---|
| 知識 | 業務や制度の理解 | 説明できるかを確認します。 |
| 行動 | 日常業務での実践 | 実際の場面を確認します。 |
| 判断 | 状況に応じた選択 | 迷った理由を確認します。 |
スキル定義がない会社では、公的な職務基準や業界標準も参考になります。厚生労働省の職業能力開発に関する情報のような外部基準を見ながら、自社の役割へ置き換えると進めやすくなります。
最初に聞く質問例と避ける質問例
現状分析の面談では、本人の希望、業務上のつまずき、上長から見た期待役割を分けて聞きます。質問を分けると、育成課題と配置課題を混同しにくくなります。
最初の一言は、今の業務で一番時間を使っていることと、成長のために増やしたい経験を教えてもらえますか、が使いやすいです。避ける質問は、何を学びたいですか、だけで終わる聞き方です。
- OK: 今の役割で成果に直結している行動は何ですか。
- OK: 次の半年で増やしたい経験は何ですか。
- NG: 受けたい研修はありますか。
- NG: 苦手なことを全部書いてください。
本人の希望を聞くことは必要ですが、希望だけで計画を作ると部門目標と離れます。現状分析で集めた情報は、個人別計画の期待役割と支援策へつなげます。
個人別の育成計画に落とし込む
個人別の育成計画は、期待役割、本人の希望、現状スキル、次の行動を1on1で確認できる形にします。階層や職種で見る項目を変えると、全社方針を本人の行動へ落とし込みやすくなります。
若手は基礎行動と成長目標を分ける
若手の育成計画では、基礎行動と成長目標を分けて設計します。報告、準備、振り返りなどの日常行動と、任せたい業務範囲を同じ表に混ぜないことが重要です。
新卒や入社直後の中途社員では、成果だけを目標にすると上長の支援が曖昧になります。たとえば営業職なら、商談同席の前後で確認する観点や、提案準備で自力化する範囲を決めます。
中途即戦力の場合は、基礎行動より期待役割を優先しても問題ありません。若手向けの計画では、本人が次に何を実行し、上長がどこを支援するかまで決めると運用しやすくなります。
管理職は成果責任と育成責任を分ける
管理職の育成計画では、本人の成果責任とメンバーへの育成責任を分けて扱います。売上や業務達成だけを見ると、部下育成や評価フィードバックの行動が抜けやすくなります。
プレイングマネージャーでは、自分の数字を追いながら部下の1on1も担うため、育成が後回しになりがちです。計画には、目標設定、進捗確認、評価根拠の記録など、管理職としての行動を入れます。
個人別計画は、キャリア希望と現場で期待する役割を分けて確認すると整理しやすくなります。キャリア面談の論点をそろえたい場合は、1on1で確認する問いを先に整えるのがおすすめです。
キャリア面談で本人の希望を確認する
キャリア面談では、本人の希望を聞いたうえで、部門が期待する役割とすり合わせます。希望だけを計画にすると、配置や評価とつながらない育成計画になりやすくなります。
面談では、今後挑戦したい仕事、伸ばしたいスキル、現在の業務で増やしたい経験を分けて聞きます。最初の一言は「次の半年で増やしたい経験は何ですか」と置くと、対話を始めやすくなります。
個人の希望を組織の配置や育成施策につなげる考え方は、人材情報を配置や育成に活用する考え方とも関係します。本人、上長、人事の認識をそろえると、次のセクションで扱う計画倒れの防止にもつながります。
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計画倒れを防ぐ運用を決める
人材育成計画は、上長の1on1アジェンダ、記録、月次と四半期のレビューまで決めて初めて運用されます。計画表を作るだけでは、現場の行動は変わりません。
上長が更新する項目を明確にする
計画倒れを防ぐには、上長が更新する項目を明確にします。人事だけが管理する計画では、日々の変化や本人のつまずきが反映されにくくなります。
上長が見る項目は、次回までの行動、支援した内容、本人の変化、未解決の課題に絞ります。項目を増やしすぎると、記録が目的化しやすくなります。
- 次回までの行動を更新します。
- 上長が支援した内容を残します。
- 本人の変化を短く記録します。
- 人事へ相談すべき課題を分けます。
人事は、全項目を上長へ任せるのではなく、更新責任と確認責任を分けます。上長が日常で見られる項目に絞ると、1on1で扱いやすくなります。
1on1のアジェンダに育成項目を入れる
育成計画は、1on1のアジェンダに落とすと上長が定期的に確認しやすくなります。評価面談だけで確認すると、課題の発見が遅れやすくなります。
1on1では、目標の進捗、最近の行動変化、困っている業務、次に増やす経験を確認します。人材育成計画の基本概念は、育成計画の目的と全体像で補完できます。
計画を1on1のアジェンダに落とすと、上長が月次で確認しやすくなります。現場上長には、今回の目標で一番つまずいている場面はどこですか、と聞ける状態まで設計するのがおすすめです。
月次と四半期で見直す内容を分ける
月次レビューでは行動変化を見て、四半期レビューでは計画そのものを見直します。高頻度で全項目を見直すと、現場の負担が増えて運用が続きません。
月次では、1on1で出た課題、次回までの行動、上長の支援を確認します。四半期では、対象者、到達状態、施策、成果指標が今の事業状況に合っているかを確認します。
| 頻度 | 見る内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 月次 | 行動変化、支援策、つまずき | 現場で修正します。 |
| 四半期 | 到達状態、施策、指標 | 計画を見直します。 |
| 年度 | 人材像、対象層、制度方針 | 全社方針を更新します。 |
レビュー頻度がない計画は、次の評価期まで放置されやすくなります。1on1運用の基本確認をそろえると、現場上長の確認負荷を抑えながら計画を動かしやすくなります。
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成果指標を決めて社内説明に使う
人材育成計画の成果は、受講率だけでなく、スキル獲得、行動変化、配置や評価への反映、定着で説明します。成果指標を先に決めると、研修や1on1を実施した後に何を見直すべきかが明確になります。
研修参加率だけを成果にしない
人材育成計画の成果は、研修参加率だけで判断しません。受講後のスキル獲得、行動変化、現場活用まで見ると、育成施策の説明力が上がります。
参加率は、対象者に施策が届いたかを確認する入口です。成果として扱うには、受講後に何ができるようになり、上長がどの行動変化を確認したかまで追う必要があります。
| 指標 | 見る内容 | 社内説明での使い方 |
|---|---|---|
| 受講率 | 対象者が施策に参加したかを見ます。 | 実施状況を説明します。 |
| スキル獲得 | 必要な知識や技能を身につけたかを見ます。 | 育成の到達度を説明します。 |
| 行動変化 | 現場で行動が変わったかを見ます。 | 実務への反映を説明します。 |
| 配置や評価 | 任せる役割や評価根拠に反映したかを見ます。 | 人事施策との接続を説明します。 |
| 定着 | 変化が継続しているかを見ます。 | 一過性で終わっていないことを説明します。 |
研修自体の設計を深く見直す場合は、育成施策として研修を組み立てる考え方も確認すると整理しやすくなります。人材育成計画では、研修の実施後に現場で何を観察するかまで決めることが重要です。
行動変化と評価への反映を見る
行動変化は、育成計画が現場で使われているかを確かめる指標です。評価結果だけで育成効果を断定せず、日常の行動記録と合わせて確認します。
たとえば若手育成では、報告の質、準備の自立度、振り返りの具体性を見ます。弊社が支援した企業では、新人の独り立ちまでの期間に短縮した例があり、成長目標と確認体制の両方を見直していました。
評価への反映では、点数だけを成果にしないことが大切です。上長が1on1で確認した行動、任せる業務の広がり、次に支援すべき課題をそろえると、経営や部門長への説明が具体化します。
成果指標を1on1の記録とつなげる
成果指標は、1on1の記録とつなげると運用に乗りやすくなります。人事の集計表だけで管理すると、現場上長が次に何を支援するか判断しにくくなります。
1on1では、目標に対する行動、本人のつまずき、上長の支援、次回までの約束を記録します。記録負荷が高い場合は、毎回すべてを埋めず、行動変化と次の支援策に絞ります。
- 育成目標に対応する行動を1つ決めます。
- 1on1で変化の有無を確認します。
- 上長の支援内容を短く残します。
- 月次で成果指標と記録を見比べます。
成果指標を1on1に落とすと、研修参加率だけでは説明できない変化を拾いやすくなります。育成計画を作った後に面談で何を確認するか迷う場合は、アジェンダ化の観点をそろえると運用しやすくなります。
よくある質問
人材育成計画には何を書けばよいですか?
人材育成計画には、育成目的、対象者、現状スキル、到達状態、育成施策、成果指標、レビュー頻度を書きます。全社、部門、個人の3層で分けると整理しやすくなります。具体的な進め方は組織の現状に応じて調整します。
人材育成計画と研修計画の違いは何ですか?
人材育成計画は、目標、配置、OJT、1on1、評価まで含む育成全体の設計です。研修計画は、その中の学習施策を具体化する一部として扱います。まずは現状の課題を整理することから始めます。
人材育成計画を作っても運用されない原因は何ですか?
運用されない主な原因は、更新責任者、1on1で確認する項目、レビュー頻度が決まっていないことです。計画表だけでなく、上長が月次で使う場面まで設計する必要があります。
まとめ
人材育成計画は、テンプレートを埋める作業ではなく、事業目標と現場行動をつなぐ設計です。目的、対象者、現状、ギャップ、施策、指標、レビュー頻度を順番に決めると、研修やOJTを単発で終わらせにくくなります。
特に重要なのは、全社、部門、個人の3層で項目を分け、1on1で確認できる行動まで落とすことです。育成計画の基本概念を改めて確認したい場合は、育成計画の目的と全体像も参考になります。
レビュー頻度がない計画は、次の評価期まで放置されやすくなります。人事担当者は、現場上長から「結局、面談で何を見ればよいのか」と聞かれ、計画表と日々の対話が分断された状態に直面します。
作った計画を現場で使うには、1on1で確認する問いまで決めておきましょう。レビュー頻度がない計画は放置されやすいため、1on1のアジェンダを先に整えると、人事担当者自身も部門長への説明と現場展開を進めやすくなります。
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