営業の月次レポートの書き方と無料テンプレート|伝わる月報の項目・例文付き

▼ この記事の内容

営業の月次レポートは、目標・実績・差分分析・改善アクションの4項目を軸に書くと、短時間で成果が伝わります。本記事では必須7項目の書き方に加え、役職別の無料テンプレートと例文、月報品質を高める独自チェックリストを紹介します。

営業報告書には日報・週報・月報の3種類がありますが、月報は1ヶ月の成果を振り返り、翌月の戦略を立てるための最も重要な報告書です。にもかかわらず、多くの営業組織では月報のフォーマットが統一されておらず、担当者ごとに書く内容がバラバラになっています。

「数字は並べたけれど、上司に『で、どうするの?』と聞かれて答えに詰まった」。月末の報告で、そんな経験をした方は少なくないはずです。テンプレートがないまま毎月ゼロから月報を書くと、時間がかかるだけでなく、改善アクションまで落とし込めない報告書になりがちです。

本記事では、営業の月次レポートに必須の7項目と書き方のコツを解説した上で、個人・チーム・マネージャーの役職別にすぐ使えるテンプレートと例文を紹介します。読み終える頃には、毎月の月報作成が短時間で完了し、上司やチームに「わかりやすい」と言われる報告書を書ける状態になっているはずです。


>>【AIで人材育成を自動化】マネジメントツール「コチーム」がわかる資料3点セットをダウンロードする

営業の月次レポートに必要な項目と書き方

営業の月次レポートは、目標と実績の差分を可視化し、翌月の改善アクションまで落とし込んだ報告書です。「何があったか」の記録にとどまらず、「次に何をすべきか」を導き出す構造で書くことが、上司やチームに伝わる月報の条件になります。

営業月次レポートに欠かせない7つの記載項目

営業の月次レポートには、以下の7項目を必ず盛り込みます。この7項目が揃っていれば、上司が月報を読むだけでチームの状況を把握し、具体的な指示を出せる状態になります。

  1. 当月の目標: 売上金額・商談数・新規獲得件数など、期初に設定した定量目標を明記する
  2. 実績: 目標に対する達成値を数字で記載する。達成率(%)も併記すると比較しやすい
  3. 差分分析: 目標と実績のギャップを数字で示し、未達・超過の要因を2〜3行で分析する
  4. 主な営業活動: 訪問件数・提案件数・クロージング件数など、プロセス指標を記録する
  5. 成功・失敗の要因: 受注できた案件と失注した案件のそれぞれについて、要因を1〜2行で言語化する
  6. 改善アクション: 分析を踏まえて翌月に実行する具体的なアクションを3つ以内で記載する
  7. 翌月の目標: 改善アクションを反映した翌月の数値目標を設定する

この7項目を順番に埋めるだけで、月報はPDCAサイクルを1枚で完結させる設計図に変わります。項目が多いと感じるかもしれませんが、テンプレートに沿って記入すれば30分以内で仕上がります。

とくに見落とされやすいのが「差分分析」と「改善アクション」の2項目です。実績だけ並べた月報では、読み手は「で、来月どうするの?」と感じます。翌月の行動変容につながる月報にするために、この2項目は必ず記載しましょう。

参考文献

数字で語る──定量データの見せ方と差分分析のコツ

月次レポートの説得力は、定量データの見せ方で大きく変わります。目標と実績を並べるだけでなく、「前月比」「前年同月比」「達成率」の3軸で比較すると、数字の意味が読み手に伝わりやすくなります。

たとえば「今月の売上は800万円でした」だけでは、それが良い結果なのか悪い結果なのか判断できません。「目標1,000万円に対して800万円(達成率80%)。前月比では+15%だが、前年同月比では−5%」と書けば、改善傾向にあるものの目標には届いていないという状況が一目で伝わります。

差分分析では、単なる感想ではなく因果関係を書くことがポイントです。「新規商談が少なかった」ではなく、「テレアポの架電数は目標どおりだったがアポ獲得率が前月の8%から5%に低下した。トークスクリプトの冒頭で課題ヒアリングを省略していたことが主因と考えられる」のように、プロセス指標まで遡って要因を特定します。

以下のテーブルは、差分分析を月報に記載する際のフォーマット例です。

指標目標実績達成率前月比差分の要因
売上1,000万円800万円80%+15%大型案件1件が翌月にスリップ
新規商談数20件14件70%−10%アポ獲得率の低下(8%→5%)
成約率25%28%112%+3pt提案資料の改善が奏功

このように数値を横並びで比較し、差分の要因まで1列で記載すると、上司は月報を読むだけで「どこにテコ入れすべきか」を即座に判断できます。差分分析のテーブルは、次のセクションで紹介するテンプレートにも組み込んでいます。

「課題→改善アクション」の書き方でPDCAを回す

月報作成に長時間かける営業チームほど成果が出るとは限りません。200社超の営業組織を支援してきた経験では、月報に2時間以上かけるチームよりも、30分以内でPDCAの4項目だけを書き切るチームのほうが、翌月の改善速度が速い傾向にあります。時間をかけるべきは「書く作業」ではなく「差分の解釈」と「アクションの選定」です。

そこで有効なのが、月報PDCA記入フレームと呼ぶ4象限の記入構造です。月報の各項目を「Plan(目標)→ Do(活動内容)→ Check(差分分析)→ Act(改善アクション)」の4象限に対応させると、記入漏れが防げるだけでなく、月報そのものがPDCAサイクルの起点になります。

具体的な記入の流れは次のとおりです。まずPlan欄に当月の数値目標を転記し、Do欄にプロセス指標(架電数・訪問数・提案数など)の実績を埋めます。Check欄では目標と実績の差分を因果関係で分析し、Act欄に翌月の改善アクションを3つ以内で記載します。

「月報は上司に提出して終わり」と感じている方は多いですが、このフレームで書いた月報は翌月の1on1ミーティングの議題にそのまま使えます。差分の要因をマネージャーと一緒に掘り下げれば、単なる報告書が営業プロセスの改善ツールに変わります。

月報PDCAの質を高めるうえで最も重要なのは、Act欄の粒度です。「頑張る」「意識する」ではなく、「来月第1週にトークスクリプトの冒頭を改訂し、第2週からテレアポで検証する」のように、いつ・何を・どう変えるかまで落とし込むことで、翌月のCheckで効果測定が可能になります。

すぐ使える営業月次レポートの無料テンプレート

営業の月次レポートは、役職や報告先によって盛り込むべき情報の粒度が異なります。個人の成果報告、チーム全体のKPI集計、部門サマリーの3パターンに分けてテンプレートを用意すると、書く側も読む側もストレスなく月報を運用できます。

個人営業向け──月次成果報告テンプレート

個人営業向けのテンプレートは、自分の数字と行動を1枚で振り返れる構成にするのが基本です。前のセクションで解説した7項目(目標・実績・差分分析・主な営業活動・成功/失敗の要因・改善アクション・翌月目標)をそのまま記入欄に落とし込んでいます。

記入欄記入例
報告者名 / 報告月山田太郎 / 2026年3月
当月の目標売上 500万円 / 新規商談 10件 / 成約率 25%
実績売上 420万円(達成率84%)/ 新規商談 8件 / 成約率 30%
差分分析新規商談数が目標未達。架電リストの精度が低く、ターゲット外企業への接触が全体の35%を占めた
主な営業活動架電120件 / 訪問12件 / 提案書作成5件 / クロージング3件
成功要因既存顧客A社でアップセル成功。課題ヒアリングを深掘りし、追加ニーズを引き出せた
失敗要因B社で競合に敗北。価格ではなく導入後のサポート体制の説明が不足していた
改善アクション①架電リストを業種×従業員規模でスクリーニング ②提案書にサポート体制ページを追加 ③来月第1週に上司とロープレを実施
翌月の目標売上 550万円 / 新規商談 12件 / 成約率 28%

このテンプレートのポイントは、差分分析と改善アクションを独立した記入欄にしている点です。1枚の中にPDCAの流れが組み込まれているため、月末に数字を入れるだけで翌月の行動計画まで自動的に整理されます。

「何を書けばいいかわからない」と手が止まるのは、多くの場合フォーマットがないことが原因です。まずはこのテンプレートをそのまま使い、自社の商材や営業プロセスに合わせて項目を微調整していくのがおすすめです。

ExcelやGoogleスプレッドシートに転記して使う場合は、達成率の列に計算式を入れておくと、実績を入力した時点で達成率と前月比が自動で算出されます。

チーム向け──KPI集計+メンバー別実績テンプレート

チーム向けの月次レポートは、個人の報告書とは設計思想が異なります。マネージャーがチーム全体の傾向をひと目で把握し、テコ入れすべきポイントを素早く判断できる構造にすることが最優先です。

効果的なチーム月報を設計するうえで押さえたい考え方が、営業月報KPI連動テンプレート設計の5原則です。5つの原則を盛り込むことで、メンバーの入力負荷を最小限にしながら、マネジメントに使えるデータが蓄積されます。

  1. KPI連動性: チームKPI(売上・商談数・成約率など)と個人の記入項目を直結させる。KPIに関係ない項目は削除する
  2. 定量と定性のバランス: 数値欄だけでなく、「成功要因」「障害」の自由記述欄を1つずつ設ける。数字の背景にある文脈が共有される
  3. 時系列比較: 前月・前々月の実績を同一シート上で横並びにする。3ヶ月の推移が見えるだけで改善傾向か悪化傾向かが判断できる
  4. アクション欄: メンバーごとに翌月の改善アクションを記入する欄を設ける。月報の提出=翌月のコミットメントになる
  5. レビュー欄: マネージャーがコメントを書き込む欄を用意する。フィードバックが月報上で完結し、口頭のやり取りを減らせる

この5原則を反映したチーム月報は、メンバー別の実績を横に並べ、チーム合計を最下行にまとめる構成がおすすめです。マネージャーはチーム合計で全体の進捗を確認した後、個人行を見てボトルネックになっているメンバーを特定するという読み方ができます。

メンバー数が5名を超える場合は、達成率の列に条件付き書式(80%未満を赤、100%以上を青など)を設定しておくと、数字を読み込まなくても視覚的に状況を把握できます。チーム月報は「書くためのもの」ではなく「読んで判断するためのもの」であるという視点で設計することが重要です。

マネージャー向け──部門月次サマリーテンプレート

部門月次サマリーは、営業マネージャーが経営層や他部門に報告するためのテンプレートです。個人の詳細には立ち入らず、部門全体の数字と戦略的な分析を簡潔にまとめることが求められます。

サマリーテンプレートに含める項目は、部門売上(目標・実績・達成率・前年同月比)、パイプライン状況(案件数・金額・ステージ別の滞留状況)、トピックス(大型案件の進捗や競合の動き)、翌月の重点施策の4つです。チーム月報の数字を集約して記入するため、チーム月報が先に完成していれば30分もかかりません。

経営層が部門サマリーに求めるのは「結論と判断材料」です。詳細な数字の羅列よりも、「今月は何が起きて、来月は何をするのか」が2〜3行で読み取れる構成にすると、報告会議の時間も短縮できます。

ただし、テンプレートを整えるだけでは、月報データの蓄積や1on1との連動は手作業に頼ることになります。月報のデータを目標管理や1on1ミーティングの議題と連動させたい場合は、パフォーマンス管理ツールの活用も選択肢になります。


>>【AIでハイパフォーマー育成を自動化】営業マネジメントツール「コチーム」解説資料をダウンロードする

役職・場面別の営業月次レポート例文

月報のテンプレートがあっても、実際にどう書けばよいかは役職や経験年数によって異なります。ここでは新人・中堅・マネージャーの3パターンで例文を示し、それぞれの書き方のポイントを解説します。

新人営業の月次レポート例文──初めてでも書ける基本形

入社1年目の営業が月報を書く際は、定量データの正確な記載と、自分なりの振り返りを1行でも入れることを最優先にします。高度な分析よりも、事実を数字で報告する習慣を定着させることが初年度の月報の目的です。

以下は、入社半年のBtoB営業が書く月次レポートの例文です。

項目記入例
当月の目標新規アポイント獲得 15件 / 商談実施 8件 / 受注 1件
実績新規アポイント 12件(達成率80%)/ 商談 7件 / 受注 1件
差分分析アポイント獲得が3件不足。第3週にターゲットリストが枯渇し、新規リスト作成に2日を要した
成功要因C社で初受注。先輩の商談に同席して学んだ課題深掘りの質問を実践できた
失敗要因D社で2回目の商談後に失注。提案書の費用対効果ページが不足していた
改善アクション①ターゲットリストを月初に翌月分まで準備 ②提案書にROI試算ページを追加(上司にレビュー依頼済み)
翌月の目標新規アポイント 15件 / 商談 10件 / 受注 2件

新人の月報で上司が最も見ているのは、失敗から学びを抽出できているかどうかです。「頑張ります」ではなく、「何が原因で、次に何を変えるか」を1行で書く癖をつけるだけで、月報の評価は大きく変わります。

最初は上司や先輩の月報を見せてもらい、差分分析と改善アクションの書き方を真似するところから始めるのが近道です。書き慣れてきたら、プロセス指標(架電数や訪問数)の分析を徐々に追加していくとよいでしょう。

中堅営業の月次レポート例文──受注分析と翌月戦略を盛り込む

3年目以上の中堅営業には、数字の報告に加えて「なぜその結果になったか」の構造的な分析と、翌月の戦略レベルの提案が求められます。上司が中堅メンバーの月報に期待しているのは、マネージャー不在でも自走できる思考の深さです。

以下は、BtoB営業4年目のメンバーが書く月次レポートの例文です。個人の目標に加えて、案件別の受注・失注分析を盛り込んでいる点が新人向けとの違いです。

項目記入例
当月の目標売上 800万円 / 新規商談 12件 / 成約率 30%
実績売上 920万円(達成率115%)/ 新規商談 10件 / 成約率 35%
差分分析売上は目標超過。E社の大型案件(350万円)が今月中にクロージングできた。一方、新規商談数は2件不足。既存顧客対応に時間を取られ、新規開拓の架電が週30件→20件に減少
案件別分析(受注)E社:課題の優先順位を経営層に直接ヒアリングし、投資対効果を定量で提示。決裁者の合意を初回提案で取得
案件別分析(失注)F社:競合と価格差が15%あり敗北。サポート体制の差別化を訴求したが、決裁者が価格重視だった。事前の予算ヒアリングが不足
改善アクション①新規架電を毎朝9〜10時のブロックタイムで確保 ②初回商談で予算感と決裁基準を必ず確認 ③失注案件を月1回チームで共有し、価格競争の対策をナレッジ化
翌月の戦略既存顧客のアップセル2件を軸に売上850万円を狙いつつ、新規商談のパイプラインを15件まで積み上げる

中堅営業の月報で差がつくのは「案件別分析」の粒度です。受注案件の成功要因を言語化しておくと、チームのナレッジとして他メンバーにも共有できます。失注分析では、価格・提案内容・タイミングのどこに原因があったかを切り分けて記載するのがポイントです。

月報の作成から上司レビュー、翌月計画への反映までの流れをサイクルとして回すことで、月報が単なる報告書ではなく営業活動の改善装置として機能し始めます。このサイクルを定着させるには、月報提出後1週間以内にマネージャーとの1on1で振り返りの時間を確保することが効果的です。

営業マネージャーの月次レポート例文──チーム全体の成果を報告する

営業マネージャーが書く月報は、チーム全体の成果を経営層に報告することが主目的です。個人の活動詳細には踏み込まず、チームKPIの達成状況、ボトルネックの特定、翌月の重点施策を簡潔にまとめます。

以下は、5名のチームを率いる営業マネージャーの月報例文です。部門サマリーよりは詳細で、個人報告よりは抽象度が高い中間レイヤーの報告書として設計しています。

項目記入例
チーム売上目標 3,500万円 / 実績 3,150万円(達成率90%)/ 前月比 +8% / 前年同月比 +12%
メンバー別達成率A:115% / B:95% / C:88% / D:78% / E:72%
ボトルネックD・Eの成約率が15%台で停滞。商談後のフォローアップが遅く、検討期間中に競合に流れるケースが3件発生
実施した施策①週次の案件レビューにD・Eを優先参加 ②提案後48時間以内のフォロー電話をルール化
翌月の重点施策①D・Eに対して商談同席を月2回実施 ②チーム全体の提案書テンプレートを改訂 ③パイプラインの案件ステージ管理を週次で実施

マネージャーの月報では、メンバー別の達成率を並べた上で「なぜ差がついているのか」の要因分析を入れることが重要です。数字の羅列だけでは経営層に「で、何が問題なのか」と聞かれてしまいます。ボトルネックと施策をセットで報告することで、マネジメントの質が可視化されます。

月報を書き終えたら、提出前に自分でチェックする習慣をつけると品質が安定します。確認すべきポイントを整理したのが、月報品質チェックリスト5項目です。この5つを満たしていれば、役職や経験年数に関係なく「伝わる月報」になります。

  1. 定量性: すべての成果と活動が数字で記載されているか。「多い」「少ない」等の曖昧表現が残っていないか
  2. 具体性: 差分分析に因果関係が書かれているか。「頑張った」「反省している」等の感想文になっていないか
  3. 改善策の実行可能性: 改善アクションに「いつ・何を・どう変えるか」が含まれているか。「意識する」だけで終わっていないか
  4. 次月連動: 翌月の目標が改善アクションと論理的に接続しているか。目標だけ上方修正して根拠がない状態になっていないか
  5. 上司視点: この月報を読んだ上司が「次に何をすべきか」を判断できる情報が揃っているか。上司に質問されそうな穴がないか

この5項目をチェックするのに必要な時間は5分程度です。月報の作成時間を増やすのではなく、提出前の5分間で品質を引き上げる仕組みとして活用するのがおすすめです。

営業月次レポートとは?目的と日報・週報との違い

営業月次レポート(月報)は、1ヶ月間の営業活動の成果と課題を整理し、翌月の戦略に接続するための報告書です。日報や週報とは報告サイクルだけでなく、記載する情報の粒度と読み手が異なります。

営業月次レポート(月報)の定義と3つの目的

営業月次レポートとは、個人またはチームの月間目標に対する実績・差分・改善計画を1枚にまとめた報告書です。業務月報が日常業務の進捗を広く報告するのに対し、営業月報は売上・商談数・成約率などの営業KPIに焦点を絞る点が最大の違いです。

営業月報の目的は大きく3つあります。1つ目は目標管理です。月次で目標と実績を突き合わせることで、四半期・年間の目標達成に向けた軌道修正が可能になります。2つ目は評価の判断材料です。定量データが蓄積されることで、上司が人事評価を行う際の客観的な根拠になります。3つ目はチーム内のナレッジ共有です。成功・失敗の要因を月報に記録することで、個人の経験がチームの資産に変わります。

営業KPIの設計がチームの成果を左右するように、月報の質もKPIの選び方で決まります。チームで追うべき営業KPIの設定手順と具体例を押さえておくと、月報に記載する指標の選定がスムーズになります。

参考文献

日報・週報・月報の使い分けと報告サイクルの設計

日報・週報・月報はそれぞれ役割が異なり、3つを組み合わせて運用することで報告の抜け漏れを防げます。以下のテーブルで、報告サイクルごとの違いを整理します。

項目日報週報月報
報告頻度毎日週1回月1回
主な読み手直属の上司チームリーダー・部門長部門長・経営層
記載する粒度当日の活動内容・商談メモ週の成果・進捗・翌週計画月間KPIの達成状況・差分分析・翌月戦略
主な目的行動の記録・即日フィードバック短期的なPDCA・案件進捗の共有中長期の成果評価・戦略的な振り返り

日報は行動の「量」を記録し、週報は案件の「進捗」を追い、月報は成果の「結果と改善」にフォーカスするという役割分担です。3つのサイクルを連動させると、日報のデータが週報に集約され、週報のデータが月報に集約されるピラミッド構造になります。

週報の運用が定着していないチームでは、月報だけで4週間分の活動を振り返ることになり、差分分析の精度が下がりがちです。週報テンプレートの選び方と活用法も併せて整備しておくと、月報作成の負荷を大幅に軽減できます。

月次レポートをマネジメントに活かす方法

営業月次レポートは、提出した時点で役目を終えるものではありません。月報のデータを1on1ミーティングやプロセス改善に接続することで、月報は「報告義務」から「営業組織の改善エンジン」に変わります。

月報データを1on1ミーティングの議題に変換する

月報で明らかになった差分や課題は、翌月の1on1ミーティングの議題にそのまま転用できます。月報の「差分分析」欄に書いた未達要因を1on1のテーブルに載せるだけで、「何を話すか決まらない」という1on1の最大の課題が解消されます。

たとえば、月報で「新規商談数が目標の70%にとどまった。アポ獲得率の低下が主因」と分析した場合、翌月第1週の1on1では「アポ獲得率を改善するために、トークスクリプトのどこを変えるか」を具体的に議論できます。月報なしの1on1では「最近どう?」から始まりがちですが、データを起点にすることで議題が明確になり、1on1の所要時間も短縮されます。

月報と1on1を連動させるには、商談管理の基本と効率化の方法を整備しておくことも重要です。商談ごとの進捗データが蓄積されていれば、月報の差分分析の精度が上がり、1on1での議論もより具体的になります。

月報の蓄積で営業プロセスのボトルネックを特定する

従来、月報は「先月の結果を上司に報告する義務」として扱われてきました。しかし、200社超の営業組織を支援してきた知見では、月報を3ヶ月以上蓄積して時系列で分析するチームのほうが、単月の報告だけで終わるチームよりもボトルネックの特定が速く、改善施策の精度も高い傾向にあります。月報は1枚の報告書ではなく、営業プロセスの健康診断データとして捉え直す視点が必要です。

月報の本質は「過去の記録」ではなく「未来の設計図」です。月報を毎月の報告義務として消化するチームは、同じ課題を繰り返します。一方、月報を3ヶ月分並べて傾向を読み、翌月のアクションを設計するチームは、四半期ごとに営業プロセスが改善されていきます。この差は、月報の書き方ではなく、月報の使い方から生まれます。

具体的には、3ヶ月分の月報を横に並べて「架電数→アポ率→商談数→成約率→売上」のファネルを時系列で追うと、どのプロセスで数字が停滞しているかが浮き彫りになります。営業データの分析手法についてさらに詳しく知りたい方は、営業データ分析のフレームワークと実践手順も参考になります。

よくある質問

営業月次レポートを効率よく書くにはどうすればよいですか?

テンプレートを事前に用意し、月中に数字を随時メモしておくのが最も効果的です。月末にゼロから書き始めると1〜2時間かかりますが、日報や週報のデータを月報に転記する運用にすれば、月末の作成時間を30分以内に短縮できます。差分分析と改善アクションの欄を先に埋め、数字を後から補完する順番で書くと手が止まりにくくなります。

月報に書くことがないときはどうすればよいですか?

「書くことがない」と感じる原因の多くは、月報に定量データの記入欄がないことです。売上やアポ件数だけでなく、架電数・訪問数・提案数などのプロセス指標を項目に加えると、成約がなかった月でも行動量の変化を報告できます。数字を入れた上で「なぜこの結果になったか」を1行書くだけで、内容のある月報になります。

営業月報をExcelで管理する際の注意点は?

Excelで月報を運用する場合は、ファイルの散乱と入力形式のばらつきに注意が必要です。メンバーごとに別ファイルで提出すると集計に手間がかかるため、1つの共有ファイルにシートを分けて運用するか、Googleスプレッドシートで同時編集できる環境を整えるのがおすすめです。入力セルにプルダウンや数値制限を設定しておくと、形式のばらつきを防げます。

まとめ

営業の月次レポートは、目標・実績・差分分析・改善アクション・翌月目標の流れで書くと、短時間で成果が伝わる報告書になります。月報PDCA記入フレームに沿って記入すれば、報告と改善計画が1枚で完結します。テンプレートと月報品質チェックリスト5項目を活用して、提出前の5分間で品質を引き上げるのがおすすめです。

月報のデータを蓄積して1on1や営業プロセスの改善に接続したい方は、営業データ分析のフレームワークと実践手順も参考になります。

ただし、Excelやスプレッドシートだけで月報を運用し続けると、ファイルの散乱やデータの集計負荷が積み重なり、マネージャーが本来注力すべきメンバーとの対話や戦略立案に時間を割けなくなります。月報の提出が形骸化し、「書いたけど誰も見ていない」という状態が続けば、営業組織の改善サイクルは止まったままです。

月報データと目標管理・1on1を一つの仕組みで連動させたい方は、以下の資料で具体的な運用イメージをご確認いただけます。


>>【AIでハイパフォーマー育成を自動化】営業マネジメントツール「コチーム」解説資料をダウンロードする

お役立ち情報

  • 全170P超の目標マネジメントパーフェクトガイド
    全170P超の目標マネジメントパーフェクトガイド
    近年増えている目標マネジメントへの不安を解消するあらゆる手法やマインドなど目標管理の全てが詰まっている資料になっています。
  • 【170P超のマネージャー研修資料を大公開!】マネジメントと1on1って何ですか?
    【170P超のマネージャー研修資料を大公開!】マネジメントと1on1って何ですか?
    「これさえ実践すれば間違いないという具体的なHOW」に焦点をあてて、マネジメントや1on1を実践できる内容となっています。
  • 【全260スライド超】メンバーの成長・マネジメントを最適化させるプロが実践する1on1パーフェクトガイド
    【全260スライド超】メンバーの成長・マネジメントを最適化させるプロが実践する1on1パーフェクトガイド
    組織開発・1on1 ・評価の設計運用で 100 社以上の企業に伴走してきた弊社の知見をもとに作成したガイド資料になります。

コチームの導入に関して

  • お問い合わせ
    お問い合わせ
    コチームについて不明点などございましたらご気軽にお問い合わせください。
  • お見積もり
    お見積もり
    コチームを導入するために必要な費用感を見積もれます。
  • トライアル
    トライアル
    ご気軽にトライアルでコチームを利用できます。
【無料】
満足度98.2%!超実践型のマネジメント研修資料3点セット!