営業アシスタントの目標設定の具体例や数値化のコツを解説!

営業アシスタントは、営業活動をサポートする重要な役割を担っています。営業担当者がスムーズに商談に臨めるよう、必要書類の作成や顧客とのアポイント調整など、さまざまな業務を行います。営業アシスタントの働きがあってこそ、営業活動が円滑に進み、契約締結に至ることができるのです。

しかし、営業アシスタントの業務は多岐にわたり、その成果を数値化することが難しいのが実情です。営業担当者のように契約数や売上といった明確な指標がないため、目標設定や評価の基準を定めることに悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、営業アシスタントの目標設定のメリット、目標設定のコツや注意点、目標設定例をご紹介します。

5分でわかるコチーム紹介横長バナー

5分でわかるコチーム紹介正方形バナー画像

営業アシスタントとは

営業アシスタントは、営業担当者の業務をサポートする役割を担う職種であり、多岐にわたる事務作業を中心に行います。以下で具体的な営業アシスタントの業務内容を紹介します。

営業アシスタントの具体的な業務

営業アシスタントの主な役割は、営業担当者のサポートを通じて業務の効率化を図ることです。

具体的な業務内容としては、スケジュール管理や顧客情報の整理、社内文書の作成が挙げられます。また、電話やメールでの対応、クレーム処理なども日常的な業務の一部です。これに加えて、取引先の来客対応を行うこともあります。営業アシスタントは、営業担当者に同行して取引先を訪問することもありますが、直接の顧客折衝は一般的に行いません。

そのため、営業アシスタントは、営業チームの一員として、営業担当者が外回りに専念できるようにサポートする「縁の下の力持ち」としての役割を果たします。このため、業務量が多く、正確さが求められる場面も多いですが、業務を通じて営業の仕事について学ぶことができるため、ビジネススキルの向上にもつながります。営業アシスタントとしての経験は、将来的なキャリアアップにも役立つ貴重なスキルを習得することが可能です。

営業アシスタントの目標設定が難しい理由

営業アシスタントの目標設定が難しい理由の一つに、事務職特有の評価基準の曖昧さが挙げられます。1つずつ解説していきます。

  • 手本が少ない
  • 目標の基準が立てづらい

手本が少ない

理由の1つ目は「手本が少ない」です。

営業アシスタントの目標設定が難しい理由の一つに、具体的なナレッジや手本が少ないことが挙げられます。前述したように、営業アシスタントは、営業担当者をサポートする役割が主であり、その業務内容は多岐にわたります。スケジュール管理や顧客情報の整理、社内文書の作成といった日常業務に加え、電話やメール対応、クレーム処理、来客対応なども含まれます。しかし、これらの業務は定量的な成果を測りにくく、目標設定が難しいと感じることが多いです。

さらに、営業アシスタントの役割は企業や業界によって異なるため、他の職種と比べて標準化された目標設定の手本が少ないことも課題です。営業職のように売上や契約数といった明確な指標がないため、業務の効率化やサポートの質をどのように評価するかが曖昧になりがちです。このため、営業アシスタント自身が自分の役割を理解し、業務の優先順位をつけ、どのように貢献できるかを考えることが重要です。こうした状況では、自己成長やスキルアップを目標に設定することが効果的です。

目標の基準が立てづらい

2つ目は「目標の基準が立てづらい」です。

営業アシスタントの業務は多岐にわたり、定量的な評価が難しいものが多いです。例えば、営業資料の作成やスケジュール管理、データ入力などは、質的な側面が重要であり、数値化しにくい業務が大半です。また、営業アシスタントの役割は会社や部署によって異なるため、一律の基準を設けることが難しいという事情もあります。

さらに、営業アシスタントの業務は、営業担当者のサポートが主体であるため、自身の成果を直接的に測定することが困難な場合があります。営業担当者の成績に影響を与える間接的な貢献をどのように評価するかは、目標設定の大きな課題です。加えて、営業アシスタントの業務には、緊急の対応や予期せぬ事態への対処など、計画通りに進まない要素も多く含まれています。このような状況下で、明確な目標を設定することは容易ではありません。

そのため、営業アシスタントの目標設定が難しい理由は、業務の特性に起因するところが大きいと言えます。定量的な評価が難しく、役割が多様で、間接的な貢献が主体となる営業アシスタントの業務において、適切な目標の基準を設けることは簡単ではないので1on1など日々業務の進捗度を確認できるマネジメントを導入して目標達成度合いを管理するのもいいでしょう。


【その目標管理、実は成果が出ないやり方かも?】
国内の多くのマネージャーは目標設定・目標管理のやり方を教えられずに、いきなり目標管理を任されています。
そんなマネージャーの中に、成果が出ない目標管理で苦しんでいる方が多くいらっしゃいます。そんな国内に満映している「間違いだらけの目標管理」について解説した資料を公開中です!
>>「間違いだらけの目標管理」はコチラから無料ダウンロード!

営業アシスタントが目標設定するメリット

営業アシスタントが目標設定を行うことには多くのメリットがあります。また、営業アシスタントが目標設定することによって営業アシスタント自身だけでなく、営業チーム全体のパフォーマンスにも良い影響を与えることができます。

  • モチベーションの向上
  • 業務効率化

モチベーションの向上

1つ目は「モチベーションの向上」です。

営業アシスタントが目標を設定することは、業務に対するモチベーションを高める重要な要素です。具体的な目標を持つことで、自分の役割や業務内容が明確になり、達成感を得やすくなります。これにより、日々の業務に対する取り組み方が積極的になり、仕事に対する意欲が高まります。

さらに、目標を達成する過程で得られる成功体験は、次なる挑戦への意欲を引き出し、自己成長を促進します。営業アシスタントとしての目標設定は、個人のモチベーションを高め、仕事に対する満足度を向上させる効果があります。

業務効率化

2つ目は「業務効率化」です。

営業アシスタントが目標を設定することは、業務の効率化につながる重要な意味合いがあります。具体的な目標を持つことで、業務の優先順位が明確になり、無駄な作業や残業時間を削減でき、目標に向かって計画的に業務を進めることで、限られた時間内で最大限の成果を上げることが可能になります。

また、目標を達成するために必要なスキルを明確にすることで、業務意識の向上や自己研鑽の方向性が定まり、業務に必要な能力を効果的に向上させることができます。

さらに、目標設定は業務のフローを可視化し、問題点を早期に発見・改善する助けになります。定期的に目標の達成状況を確認することで、業務の効率化に向けた改善点を見出すことができます。営業アシスタントとしての目標設定は、業務の質を向上させ、生産性を高める効果があります。

営業アシスタントの目標設定のコツ・注意点

営業アシスタントが効果的に目標を設定するには、3のコツとそれぞれのコツの注意点を押さえることが重要です。1つずつ解説していきます。

  • 数字で測定できる目標にする
  • ワクワクする目標を設定する
  • 減点方式にしない

数字で測定できる目標にする

1つ目は「数字で測定できる目標にする」です。

営業アシスタントが目標を設定する際のコツの一つは、数字で測定できる具体的な目標を設定することです。曖昧な目標では達成度が測りにくく、モチベーションの維持が難しくなります。一方、数値化された目標は進捗状況を明確に把握でき、達成感を得やすくなります。例えば、「営業担当者のサポート件数を毎月100件以上、年間1,200件以上にする」といった具体的な目標を設定することで、日々の業務に対する意欲が高まります。

また、数値目標を設定する際は、現実的かつ挑戦的な目標を設定することが重要です。現状の業務量や能力を考慮し、無理のない目標を設定することで、達成可能性が高まり、モチベーションの維持につながります。一方で、少し背伸びをした目標を設定することで、自己成長への意欲が高まります。

営業アシスタントとしての目標設定は、数値化された目標を通じて、自分の成長を実感できる機会を増やし、仕事に対する満足度を向上させる効果があります。ただし注意点として、目標の難易度が高すぎると、かえってモチベーションが下がる可能性があるため、適切なバランスを保つことが大切です。


【目標設定・目標管理の全解説!】
●効果的な目標設定のやり方
●マネージャーの負担にならない目標管理のやり方
●効果が出る目標管理の実践方法
●米国最先端の目標管理
など目標設定・目標管理について徹底解説した無料資料
>>「170P超の目標マネジメントパーフェクトガイド」はコチラから無料ダウンロード!!

ワクワクする目標を設定する

2つ目は「ワクワクする目標を設定する」です。

営業アシスタントが目標を設定する際のコツの一つは、自分自身がワクワクするような目標を設定することです。単に業務上の数値目標を達成するだけでは、長期的なモチベーションの維持が難しくなります。一方、自分の興味や関心に基づいた目標を設定することで、仕事に対する情熱が高まり、自発的に取り組む姿勢が生まれます。

例えば、改善提案が得意な社員が「営業ツールの改善提案を月に3件以上行う」といった、自分の強みを活かせる目標を設定することで、仕事に対するやりがいを感じやすくなります。

また、ワクワクする目標を設定する際のさらなるコツとして、自分の価値観や将来のキャリアプランを考慮することが重要です。営業アシスタントとしての経験を通じて、どのようなスキルを身につけたいのか、将来的にどのような役割を目指すのかを明確にすることで、目標設定の方向性が定まります。自分の成長につながる目標を設定することで、日々の業務に対する意欲が高まり、自己実現への道筋が見えてきます。

減点方式にしない

3つ目は「減点方式にしない」です。

営業アシスタントの目標設定において、減点方式を避けることが重要です。減点方式とは、ミスや失敗に焦点を当て、それらを減点対象とする評価方法です。この方式では、従業員の欠点ばかりが目立ち、モチベーションの低下やそれに伴い離職増加の可能性があります。減点を恐れるあまり、新しいことへの挑戦や創意工夫が抑制されてしまうこともあります。

加えて、加点方式を採用することで、ポジティブな行動を奨励し、従業員の成長を促すことができます。加点方式では、達成したい目標や行動を具体的に設定し、その実現に向けて努力することが評価されます。この方式を用いることで、営業アシスタントは自発的に業務改善に取り組み、スキルアップを目指すようになります。また、上司とのコミュニケーションを通じて、適切な目標設定やフィードバックを得ることができ、人事評価の透明性も高まります。

そのため営業アシスタントの目標設定では、減点方式ではなく加点方式を採用することが、モチベーションの維持と業務の効率化につながります。会社としても、社員の積極的な行動を促し、組織全体のパフォーマンス向上を図ることも見込めるでしょう。

営業アシスタントの目標設定具体例

営業アシスタントの目標設定のメリット、コツや注意点を解説したので最後の3つそれぞれ異なる目標設定例をご紹介します。

ぜひ、目標設定する際の参考にしてみてください。

営業アシスタントの目標設定例①

営業アシスタントの目標設定例1つ目は「営業資料の作成とテンプレート化

営業アシスタントの目標設定例として、営業資料の作成とテンプレート化が挙げられます。日々の営業活動では、提案書や見積書、契約書など様々な資料が必要とされます。これらの資料を一から作成するのは非常に時間がかかり、営業担当者の負担にもなります。そこで、営業アシスタントが資料のテンプレートを作成し、必要な情報を入力するだけで簡単に資料が作成できるようにします。

テンプレートの作成には、過去の優良事例を参考にし、営業部門のニーズを取り入れることが重要です。また、定期的に見直しを行い、最新の情報に更新していく必要があります。営業資料のテンプレート化は、業務の効率化と品質向上に役立ち、営業担当者がより多くの時間を顧客との関係構築に充てることができます。

本記事で解説したポイントを押さえた目標の具体例は以下のようなものが考えられます。

  • 四半期末までに、主要商品の提案書テンプレートを3種類作成し公開する。
  • テンプレート利用後、営業担当者からの改善要望を5件以上受け取る
  • 新規や既存の営業資料(提案書や商品説明シートなど)をテンプレート化し、資料の作成~提出までの時間を30%短縮する。
  • テンプレート活用により、営業担当者が1案件あたりの資料作成に要する時間を平均2時間から1時間半以内に削減する。

営業アシスタントの目標設定例②

営業アシスタントの目標設定例2つ目は「営業プロセスの改善とマニュアル作成

営業アシスタントの目標設定例の一つに、営業プロセスの改善とマニュアル作成があります。営業活動では、問い合わせ対応から商談、成約に至るまで、一連のプロセスが存在します。このプロセスを分析し、徹底して無駄な作業を削減することで、営業の効率化を図ることができます。また、改善したプロセスをマニュアル化することで、営業担当者の育成にも役立ちます。

マニュアル作成には、営業部門の知見を結集し、ベストプラクティスを盛り込むことが重要です。新人営業担当者でも、マニュアルを参考にすることで、高い成果を上げることができます。営業プロセスの改善とマニュアル作成は、営業アシスタントにとって重要な目標であり、営業部門全体のパフォーマンス向上に貢献できる取り組みです。

本記事で解説したポイントを押さえた目標の具体例は以下のようなものが考えられます。

  • 本年度中に、主要商談ステージ(リード獲得 → アポイント取得 → 提案 → クロージング)の定義を明確にし、各ステージで必要な行動・資料・ポイントを整理する。
  • 商談ステージごとの活動時間を可視化し、合計稼働を20%削減する。
  • マニュアルの内容を四半期に1回見直し、最新情報を反映する仕組みを構築する。

営業アシスタントの目標設定例③

営業アシスタントの目標設定例3つ目は「顧客データベースの整備と活用」です。

営業アシスタントの目標設定例の一つは、顧客データベースの整備と活用です。具体的には、過去の顧客情報を整理し、システムに入力することで、営業部門全体で共有できるデータベースを構築します。これにより、営業担当者は顧客の購買履歴や問い合わせ内容を簡単に確認でき、効果的な営業活動を行うことができます。また、データベースを分析することで、顧客のニーズや傾向を把握し、新たな商品やサービスの開発にも役立てることができます。

顧客データベースの整備と活用は、営業アシスタントにとって重要な目標であり、営業部門全体の生産性向上に貢献できる取り組みです。定期的なデータ更新と分析を行うことで、顧客満足度の向上と売上増加につなげていきましょう。

本記事で解説したポイントを押さえた目標の具体例は以下のようなものが考えられます。

  • 顧客データベース内の重複レコードと欠損(住所・連絡先・担当者情報など不明項目)を洗い出し、前期比50%以上削減する。
  • 定期的にデータクレンジングを実施し、顧客情報の更新率(連絡先や属性情報の最新化)を90%以上に保つ。
  • 既存顧客情報に業種・地域・購買履歴などの追加属性を整理・登録し、使いやすい形に10分類以上にセグメントする。
  • リード抽出や分析レポート作成の利用回数を月20回以上に増やし、利用方法の勉強会を四半期中に1回開催する。

効果的な目標管理なら「コチーム」!

5分でわかるコチーム紹介資料アイキャッチCo:TEAM(コチーム)」では、MBOを始めとした目標管理を効率的・効果的に実施できます! MBO/OKR/目標管理で重要となる1on1ミーティング・目標管理・人事評価を全て一元管理できます! コチーム×MBO目標管理

  • 1on1をしながら、目標の進捗を入力できる!
  • 目標の結果を人事評価に反映!
  • 目標の進捗・結果を全て見える化!
  • 1on1の記録を人事評価時に活用できる!

まとめ

営業アシスタントは、営業活動を支える重要な役割を担っています。しかし、その業務内容の特性上、明確な数値目標を設定することが難しく、評価基準を定めることに悩む方も多いでしょう。

本記事では営業アシスタントの目標設定例をいくつかご紹介しました。日々の勤務態度や積極的な取り組みに加え、営業チームに貢献できる具体的な目標を設定することで、モチベーションの向上と業務スキルの向上につなげることができます。

営業アシスタントの皆さんが、自身の役割を明確に理解し、やりがいを持って仕事に取り組めるよう、適切な目標設定と評価を行うことが重要です。会社としても1on1などの適切なマネジメント方式を用いて、営業部門の基礎を支える大切な存在として、営業アシスタントの成長と活躍を支援していきましょう。

お役立ち情報

  • 全170P超の目標マネジメントパーフェクトガイド
    全170P超の目標マネジメントパーフェクトガイド
    近年増えている目標マネジメントへの不安を解消するあらゆる手法やマインドなど目標管理の全てが詰まっている資料になっています。
  • 【100P超のマネージャー研修資料を大公開!】マネジメントと1on1って何ですか?
    【100P超のマネージャー研修資料を大公開!】マネジメントと1on1って何ですか?
    「これさえ実践すれば間違いないという具体的なHOW」に焦点をあてて、マネジメントや1on1を実践できる内容となっています。
  • 【全260スライド超】メンバーの成長・マネジメントを最適化させるプロが実践する1on1パーフェクトガイド
    【全260スライド超】メンバーの成長・マネジメントを最適化させるプロが実践する1on1パーフェクトガイド
    組織開発・1on1 ・評価の設計運用で 100 社以上の企業に伴走してきた弊社の知見をもとに作成したガイド資料になります。

コチームの導入に関して

  • お問い合わせ
    お問い合わせ
    コチームについて不明点などございましたらご気軽にお問い合わせください。
  • お見積もり
    お見積もり
    コチームを導入するために必要な費用感を見積もれます。
  • トライアル
    トライアル
    ご気軽にトライアルでコチームを利用できます。