研修費用の経費計上|条件・勘定科目・仕訳と給与課税リスクを実務確認

▼ この記事の内容

研修費用は、職務に直接必要で金額や対象者が妥当な場合に経費計上を検討できます。ただし勘定科目、前払処理、給与課税の有無は条件で変わるため、経理提出前に目的・証憑・成果指標まで確認することが判断条件になります。

研修費の経費計上は、目的・対象者・業務関連性・金額妥当性・証憑の5点をそろえて確認します。勘定科目を先に決めると、給与課税や否認リスクの説明が後回しになりやすいです。

人事担当者がつまずきやすいのは、経理へ出す資料と決裁者へ説明する成果指標が別々になる場面です。証憑はそろっていても、研修後に何が変わるのかを説明できなければ、次回予算の判断で停滞やすくなります。

この記事では、研修費用を経費計上する条件、勘定科目、仕訳、給与課税リスクを、人事が経理前に確認する順番で整理します。経費処理と研修投資判断を分けて考えることが、稟議と研修後の運用をつなぐ起点です。

研修費の処理とあわせて、研修後に何を成果として見るかも整理できます。


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研修費用を経費計上できる基本条件

研修費用は、職務に直接必要な知識や技能を身につけるための支出で、金額や対象者に妥当性がある場合に経費計上の余地があります。最初に見るべき点は、勘定科目ではなく、業務関連性・対象者・証憑・給与課税リスクです。

職務に直接必要な研修かを確認する

研修費用は、職務に直接必要で、金額が適正であり、会社が目的と証憑を説明できる場合に経費計上を検討できます。趣味や私的資格に近い学習は別扱いです。比較条件と運用場面まで一文で確認できます。

人事担当者が最初に整理すべきなのは、研修名ではなく業務とのつながりです。営業研修なら担当職務、評価者研修なら評価運用との関係を、稟議書や研修案内に残します。

国税庁のタックスアンサーでは、職務に必要な技術などを習得させる費用の取扱いが示されています。通常必要と認められる範囲かどうかが、給与課税を分ける確認点です。

ただし、会社負担なら自動的に非課税になるわけではありません。対象者が特定の社員だけでも、職務命令や配置転換、役割要件との関係を説明できるかが確認点になります。

経理から確認を受けたときに、人事・現場部門長・決裁者で説明が割れると手戻りが起きます。目的、対象者、金額、証憑を同じ前提でそろえると、次の判断条件も確認しやすいです。

参考:No.2601 職務に必要な技術などを習得する費用を支出したとき|国税庁

会社負担でも給与課税になる場合を押さえる

会社が研修費を負担しても、従業員への経済的利益と見られる場合は給与課税の確認が必要です。判断の起点は、研修が業務に必要か、費用が通常必要な範囲かという点になります。

よくある不安は、経費として処理した後に給与課税扱いへ修正されることです。特に本人の希望だけで受講する資格講座や、現在の職務と関係が薄い講座は注意が実施条件になります。

給与課税リスクを下げるには、会社がなぜその研修を受けさせるのかを文書で残します。対象者の選定理由、研修後に任せる業務、費用負担の範囲を先に決めておくと説明しやすくなります。

金額が高い研修では、社内規程や過去の同種研修との比較も確認します。経理や税理士へ相談する前に、人事側で職務関連性と適正額の説明材料を集めるのが現実的です。

税務判断は個別事情で変わるため、本文だけで結論を固定しないほうが実務に合います。次に、従業員以外の立場では同じ研修費でも見方が変わる点を整理します。

個人事業主や役員で異なる判断を確認する

研修費の扱いは、従業員、役員、個人事業主で確認点が変わります。従業員研修の考え方を、そのまま役員研修や個人事業主本人の学習費へ当てはめるのは避けるべきです。

従業員の場合は、会社の業務命令や職務上の必要性を中心に確認します。一方で役員の場合は、役員個人の便益や報酬との関係も見られるため、承認記録を残す必要があります。

個人事業主本人の研修費は、事業との直接関連性をより明確に説明する必要があります。たとえば人事コンサルタントが労務研修を受ける場合と、趣味性の高い講座を受ける場合では説明の強さが違います。

対象者ごとの確認点は、次のように分けて整理すると判断しやすくなります。税務処理の前に、誰の支出か、どの業務へ使うか、どの承認を残すかを確認します。

対象者 主な確認点 残す資料
従業員 職務との関連、対象者選定、費用の妥当性 稟議書、研修案内、請求書、受講記録
役員 会社業務との関連、役員個人の便益、承認手続き 取締役会議事録、稟議書、契約書、領収書
個人事業主 事業との直接関連、売上活動との関係、私的利用の有無 事業計画、講座内容、領収書、学習後の活用記録

対象者で確認点を分けると、経費計上できるかどうかを感覚で判断しにくくなります。次のセクションでは、目的・対象者・証憑を使って経理に説明する判断条件を具体化します。

研修費を経費にする判断条件

研修費を経費にする判断条件は、目的・対象者・業務関連性・金額妥当性・証憑の5点を同じ順で確認することです。勘定科目の前に判断材料をそろえると、人事・経理・決裁者の説明がずれにくくなります。

研修目的と対象者を事前にそろえる

研修目的と対象者は、申込前にそろえるのが基本です。誰に何を習得させ、どの業務へ戻すのかを先に決めると、経費処理の説明が通りやすくなります。

人事側では、研修名だけで稟議を作らず、対象者の職務と受講理由を並べて記録します。営業管理職向けなら、商談レビューや部下育成など、受講後に使う場面まで書きます。

目的が弱い研修は、経費計上そのものよりも社内説明で止まりやすくなります。特定社員だけを対象にする場合も、役割や配置、育成計画との関係を示すと判断しやすいです。

たとえば新任管理職だけを対象にするなら、昇格時期や管掌範囲、必要になる評価面談スキルを受講理由に入れます。対象者が少ないほど、選定基準を先に書くと説明の抜けを減らせます。

業務関連性を証憑と稟議で示す

業務関連性は、研修案内、稟議書、請求書、受講記録をつなげて示します。対象者の職務と受講後の活用場面をそろえると、経理確認で説明しやすくなります。比較条件と運用場面まで一文で確認できます。

経理へ出す前に、最低限の確認資料を次の順でそろえます。

  • 研修案内やカリキュラムに、職務で使う内容が含まれている
  • 稟議書に、対象者と受講理由が明記されている
  • 請求書や領収書に、支払先、金額、日付、内容が残っている
  • 受講後の報告や活用予定が、現場業務と結びついている

証憑がそろっていても、業務とのつながりが説明できなければ判断は弱くなります。人事担当者は、書類の有無だけでなく、職務との因果関係を一文で言える状態にしておきます。

税務や会計の最終判断は、個別事情を見て経理や税理士が確認します。人事側の役割は、判断を代替することではなく、確認に必要な目的、対象者、証憑を欠けなく渡すことです。

判断が分かれそうな場合は、申込前と支払前の2回で確認します。研修内容が変更されたときは、変更後のカリキュラムと稟議内容がずれていないかを見直すと、後工程の差し戻しを抑えられます。

金額の妥当性を社内規程と照らす

高額な研修費は、業務関連性だけでなく金額の妥当性も確認します。社内規程、過去の同種研修、受講対象者の役割を並べると、決裁前の説明が具体化します。

経理から高すぎるのではないかと見られる不安は、人事側でも先に処理できます。管理職候補者向けの研修なら、人数だけでなく対象者の選定理由と期待する行動変化を稟議に入れます。

金額の妥当性は、安ければ問題ないという話ではありません。費用の大小ではなく、職務上の必要性、対象者の範囲、支払時期、証憑の整合を合わせて確認することが実務に合います。

社内規程に上限額がある場合は、自社の規程を根拠として、受講者ごとの受講料、交通費、宿泊費を分けて確認します。上限を超えるときは、代替講座との比較や対象者を絞る理由を稟議に添えると判断しやすくなります。

勘定科目と仕訳の使い分け方

研修費は、内容や支払時期によって研修費、福利厚生費、新聞図書費、前払費用などに分けて確認します。人事側では科目を断定する前に、費用の目的、対象者、証憑、受講期間を経理へ説明できる形にそろえます。

受講料は研修費で処理するのが基本

業務に必要な外部研修やセミナーの受講料は、研修費として確認するのが基本です。科目名よりも、職務との関係と会社負担の理由を先に整理します。

営業管理職研修であれば、部下育成や商談レビューに使う知識を学ぶ目的を稟議に残します。新任マネージャーだけを対象にする場合も、対象者の役割と受講理由が説明材料になります。

研修費で処理する場合でも、請求書や申込書だけでは説明が弱くなることがあります。研修案内、受講者一覧、実施日、受講後の活用予定を合わせると、経理確認で戻されにくいです。

社内規程で使用する科目や申請手続きが定められている場合は、その内容も確認します。過去の処理と異なる点があれば、申請前に経理へ共有します。

福利厚生費や新聞図書費で処理する場合

研修に近い支出でも、全社員向けの制度や書籍購入では別科目を確認する場合があります。福利厚生費や新聞図書費は、対象者の範囲と利用目的で見方が変わります。

全社員が同じ条件で利用できる学習補助なら、福利厚生費として確認する余地があります。一方で特定社員だけの高額講座は、職務命令や役割要件との関係をより明確にします。

書籍や教材だけを購入した場合は、研修費ではなく新聞図書費などで処理する方針も考えられます。最終科目は社内規程と経理方針に合わせ、購入目的と利用者を記録します。

同じ支出でも、制度の対象範囲や教材の使い方によって確認する科目は変わります。人事は利用条件と購入内容を分けて経理へ伝えます。

受講料・教材費・前払費用の仕訳例を確認する

受講料、教材費、年度をまたぐ研修費は、支払内容と役務提供の時期で仕訳を分けて確認します。人事は仕訳を確定せず、経理が判断できる材料を表で渡します。

経理へ出す前に、費用の中身を受講料、教材費、前払い分に分けます。特に年度をまたぐ研修では、支払日だけで費用化せず、受講期間や契約内容を確認する必要があります。

支出内容 確認する科目例 人事が渡す情報
外部研修の受講料 研修費 研修名、目的、対象者、実施日、請求書
研修で使う教材費 研修費または新聞図書費 教材名、使用者、研修との関係、領収書
翌期に実施される研修の前払い 前払費用 支払日、受講期間、契約内容、実施予定日

契約書や請求書の内訳が不明確な場合は、研修会社へ受講期間や教材費の区分を確認します。支払内容と実施時期を分けて示すと、経理が仕訳を判断しやすくなります。

この表は、科目を機械的に決めるためではなく、経理確認の抜け漏れを減らすための整理です。次のセクションでは、給与課税や否認につながりやすい条件を先に除外します。

給与課税と否認リスクを避ける方法

研修費の否認リスクは、勘定科目名よりも職務関連性、対象者、金額、証憑の不足から生じます。給与課税を避けるには、従業員への私的利益ではなく会社業務に必要な教育費として説明できる状態を先に整えます。

経費計上できないケースを先に除外する

研修費の経費計上では、業務に直接関係しない学習費、個人の趣味資格、証憑が残らない支出を先に除外します。対象外を先に切り分けると、経理確認で説明すべき論点が絞れます。

よくある失敗は、費用名だけで判断することです。次のように私的便益、対象者の偏り、証憑不足を分けると、否認されやすい支出を事前に見つけやすくなります。

確認項目否認リスクが高い例人事が残す説明材料
職務関連性現在の業務と関係が薄い資格講座受講理由と業務で使う場面
対象者特定社員だけが私的に受ける講座選定基準と対象者リスト
証憑領収書だけで目的が分からない支出稟議書、申込書、研修案内
時期年度をまたぐ受講料を一括処理する支出受講期間と支払日の記録

表で見ると、否認リスクは勘定科目名よりも説明材料の不足から生じます。人事は申込前に、何の業務に必要な研修かを経理へ示せるようにします。

対象外になりやすい支出を除外したら、未確認の論点を担当者と期限に結び付けます。次回会議で更新状況と未対応理由を確認すると、改善を継続しやすいです。

給与課税になりやすい条件を確認する

給与課税になりやすい研修費は、従業員の私的な利益が強く、職務上必要な技術や知識の習得と説明しにくい支出です。会社負担にする前に、業務命令性と適正額を確認します。

国税庁のタックスアンサー No.2601では、職務に直接必要な技術や知識を習得するための費用を会社が負担する場合の考え方が示されています。人事側では、受講目的、対象者、金額、会社負担の理由を同じ資料で説明できるようにします。

給与課税への不安が強い場合は、研修名ではなく受講理由、対象者、負担範囲で確認します。個別判断が必要な支出は、経理と税理士に確認してから稟議へ進めると差し戻しを減らせます。

参考:No.2601 職務に必要な技術などを習得する費用を支出したとき|国税庁

給与課税になりやすい条件を確認したら、受講理由、対象者、費用負担の範囲を稟議書に戻します。判断に迷う支出は、申込前に経理や税理士へ確認する項目として分けておくと、後日の修正を避けやすくなります。

私的学習と職務研修を分けて説明する

私的学習と職務研修は、受講者本人の関心ではなく、会社の業務目的と受講後の活用場面で分けます。業務で使う予定が説明できない学習費は、経費処理の前に扱いを確認します。

人事は申込前に、受講目的、対象者、業務で使う場面、受講後の確認方法を一枚にまとめます。営業部門なら、新任管理職の面談品質を上げる研修なのか、個人の資格取得支援なのかを分けて書くと伝わります。

職務研修として説明する場合も、効果を保証する必要はありません。経理前の段階では、会社が必要と判断した理由と証憑をそろえ、次のセクションで交通費や教材費まで同じ前提で確認します。

私的学習と職務研修を分けたら、未確認の論点を担当者と期限に結び付けます。更新状況と未対応理由を会議で確認すると、経理前の説明を整えやすいです。


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付随費用と証憑を経理前に確認する

交通費、宿泊費、教材費は、研修費そのものとは別に確認すると経理判断が進みます。人事は支出の目的、参加者、証憑、成果指標をそろえ、経理が確認しやすい形で提出するのが有効です。

交通費と宿泊費を研修目的に紐づける

交通費と宿泊費は、研修参加に必要な移動や滞在として説明できる場合に、研修費用とあわせて確認します。私的旅行や慰安の要素が混ざる場合は、経理判断の前に切り分けが実施条件になります。

人事側では、研修日程、会場、参加者、移動経路、宿泊理由を同じ資料で示すと確認が進みます。領収書だけを渡すより、研修目的との関係を添えるほうが、経理側の差し戻しを減らせます。

表で分けると、研修に必要な支出と別確認が必要な支出を混ぜずに扱えます。遠方会場で前泊が必要な研修なら、開催時間と移動手段を添えると宿泊理由を説明しやすくなります。

費用 確認する観点 残す証憑
交通費 研修会場への移動として必要か 領収書、経路、参加日程
宿泊費 開始時刻や移動距離から宿泊理由を説明できるか 宿泊明細、研修案内、参加者名
懇親会費 研修目的と切り分けて確認すべきか 参加者、目的、社内規程

付随費用は、金額だけでなく目的との結びつきで見ます。移動や宿泊の必要性を説明できる資料を残すと、経理確認の論点を絞れます。

教材費と受講料の科目を分けて確認する

教材費と受講料は、同じ研修で発生しても科目を分けて確認する場合があります。受講そのものの対価、書籍、動画教材、社内配布資料では、経理が見る論点が変わります。

受講料に教材が含まれる場合は、請求書の内訳と研修案内を合わせて確認します。教材だけを追加購入した場合は、研修費ではなく新聞図書費や消耗品費として扱う余地もあります。

教材費をすべて研修費に寄せると、新聞図書費や消耗品費として見たほうが自然な支出まで混在します。月額教材や動画講座では、利用期間と契約内容を経理へ共有すると判断しやすくなります。

教材費と受講料を分けたら、請求書の内訳、教材の利用者、受講期間を経理へ渡します。研修費に含める支出と別科目で見る支出を分けることで、後から科目を修正する範囲を狭められます。

経理提出前のチェックリストを用意する

経理提出前のチェックリストは、目的、対象者、証憑、事業年度、給与課税、成果指標の6項目で作ると実務に使えます。税務判断の代替ではなく、経理や税理士に確認すべき材料をそろえるために使います。

証憑だけでなく成果指標が抜けると、次回予算の説明が弱くなります。研修費を経費処理で終わらせず、受講後の行動変化や評価運用まで見る前提を持つと、稟議の説明が具体化します。

稟議で説明しやすいよう、目的・対象者・成果指標を整理します。研修後の運用設計も合わせて確認する場合は、管理職研修の比較観点を先にそろえると検討の抜け漏れを減らせます。

確認項目 経理へ出す前の質問 不足時の対応
目的 職務に必要な研修だと説明できるか 研修案内と稟議目的をそろえる
対象者 参加者の職務と研修内容がつながるか 対象部門と選定理由を追記する
証憑 請求書、領収書、参加記録が残っているか 不足資料を主催者や参加者へ確認する
事業年度 受講期間と支払時期にずれがないか 前払費用の確認を経理へ依頼する
給与課税 個人利益や私的学習に見えないか 職務関連性と金額の妥当性を補足する
成果指標 受講後に何を変化として見るか 1on1、評価、現場実践の確認方法を決める

チェックリストは、経理提出のためだけでなく次回の研修投資判断にも残せます。費用処理の論点を整理した後は、研修成果をどう説明するかまで決めると稟議の精度が上がります。

稟議前に目的・対象者・成果指標を整理したい場合は、研修後の運用を見直す材料として以下を参照できます。

チェックリストの不足項目は、担当者、期限、会議で見る指標に結び付けます。更新状況と未対応理由を会議で確認すると、経理前の準備を継続しやすいです。


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研修費を成果指標で説明する

研修費は、経費処理の可否だけでなく、受講後にどの行動が変わるかまで説明できると社内合意を取りやすくなります。人事は費用、対象者、証憑に加えて、上司レビューや1on1で確認する成果指標を先に決めるのが有効です。

受講完了だけでなく行動変化を見る

研修成果は、受講完了率だけでは社内説明として弱くなります。受講後に現場で増やす行動、減らす行動、上司が確認する場面まで決めると、研修費の投資判断につながります。

受講完了率は、実施した事実を示す指標です。一方で、決裁者が知りたいのは、研修後に営業面談、評価面談、部下育成などの行動が変わったかどうかです。

たとえば管理職研修なら、受講後1か月以内に部下との1on1を実施した割合や、面談記録に次回アクションが残った割合を見ます。研修後の報告項目を整える場合は、受講者が何を学び、現場でどう使うかを研修報告書で行動につなげる書き方として残すと説明しやすくなります。

確認する行動は、研修目的と受講者の役割に合わせて選びます。上司が日常業務で確認できる行動に絞ると、受講前後の変化を振り返りやすくなります。

行動変化を見る場合は、担当者、期限、会議で見る指標に結び付けます。更新状況と未対応理由を会議で確認すると、研修後の改善を継続しやすいです。

評価と1on1につなげて定着させる

研修を定着させるには、受講直後の感想で終わらせず、評価運用と1on1に接続する必要があります。学んだ行動を上司が確認し、次の目標へ反映する流れを作ると、研修内容が日常業務に残ります。

コチームでは、目標、評価、1on1を分断せずに運用する考え方を重視します。研修後の行動を目標項目や面談テーマに入れると、上司が確認するタイミングを失いにくくなります。

営業マネージャー向け研修なら、部下へのフィードバック頻度、商談レビューの実施、次回アクションの合意率などを見ます。詳しい測定軸は、管理職研修の効果測定で見るべき指標を確認すると、評価運用との接続を整理しやすくなります。

面談では、できた行動と次に改善する行動を具体的に確認します。評価項目と面談テーマをそろえると、研修内容を継続的な育成課題として扱いやすくなります。

評価と1on1へつなげる場合は、担当者、期限、会議で見る指標に結び付けます。更新状況と未対応理由を会議で確認すると、研修後の定着を支えやすいです。

稟議には費用対効果の仮説を添える

研修費の稟議では、費用対効果を保証する必要はありません。研修目的、対象者、測定する行動、確認時期を仮説として添えると、経費処理と投資判断を分けて説明できます。

経理は証憑や科目を確認し、決裁者は費用に見合う狙いを確認します。人事が両方を同じ資料で説明しようとすると、税務確認と成果説明が混ざり、判断が遅れやすくなります。

確認軸 経費処理で見ること 研修投資判断で見ること
目的 職務に必要な研修かを確認します どの業務行動を変えるかを決めます
対象者 対象者の選定理由を確認します 誰の行動変化を優先して見るかを決めます
証憑 請求書、申込書、受講内容をそろえます 受講後の報告、1on1記録、評価項目をそろえます
時期 費用化する年度や前払処理を確認します 受講後1か月、3か月など確認時期を決めます

成果仮説は、研修で変えたい業務行動と、その変化を確認する場面を組み合わせて作ります。稟議時点では仮説として明示し、受講後の確認結果に応じて見直します。

この切り分けにより、経理には処理条件を、決裁者には成果仮説を説明できます。効果保証ではなく、測定単位を先に決めることが、成果指標を使って管理する「メトリクスマネジメント」の入口です。

費用対効果の仮説は、担当者、期限、会議で見る指標に結び付けます。更新状況と未対応理由を会議で確認すると、研修投資判断を継続しやすいです。

助成金に進む前の確認事項

助成金は制度ごとに要件が変わるため、この記事では詳細な金額や受給可否を断定しません。申請を検討する前に、研修目的、対象者、費用範囲、実施時期を整理することが先です。

助成金の詳細要件は別記事で確認する

助成金の詳細要件は、制度の公式情報や専門家確認に委ねるべき領域です。研修費の経費計上と、助成金の受給可否は別の判断になります。

助成金を前提に研修を選ぶと、対象者や実施時期の条件で後から戻る場合があります。人事側では、制度要件に入る前に研修目的と費用範囲を明確にします。

最新額や受給可否は、公開時点や企業状況で変わります。この記事では制度詳細を扱わず、申請前に社内でそろえる材料へ絞ります。

申請前に研修目的と対象者を固める

助成金を検討する前に、研修目的と対象者を固めます。目的が曖昧なまま制度確認へ進むと、申請書類と稟議の説明がずれやすくなります。

対象者は、職種、役職、育成課題、受講後の期待行動で整理します。管理職研修なら、新任管理職、評価者、部門長などに分けると説明が具体化します。

目的と対象者が固まったら、費用範囲、証憑、実施時期を確認します。助成金の前にこの順番を踏むと、経費処理と社内説明の両方を進めやすくなります。

よくある質問

セミナー費用も研修費として経費計上できますか

職務に直接必要なセミナーで、対象者、目的、金額、証憑を説明できる場合は研修費として確認できます。私的な学習に近い場合や現在の職務との関係が薄い場合は、経理や税理士へ確認します。

研修費を給与課税にしないために何が必要ですか

職務関連性、対象者の妥当性、適正額、会社負担の理由を説明できる資料が必要です。非課税を断定せず、本人の私的利益に見える支出や高額な講座は、申込前に税理士へ確認します。

研修費を給与課税にしないために何が必要ですかを判断するときは、自社の営業人数、既存ツール、入力負荷、週次で確認する指標を合わせて確認します。シェアや一般論だけで選ばず、運用担当者が継続できる条件から比較します。

研修費の経費処理で税理士確認は必要ですか

高額研修、役員向け研修、資格取得費用、私的学習との境界が曖昧な費用は確認が必要です。通常の処理でも、社内規程や過去の判断と異なる場合は、経理を通じて早めに税理士へ相談します。

まとめ

研修費用を経費計上するには、職務関連性、対象者、金額、証憑、支払時期を同じ順番で確認する必要があります。受講料や教材費、交通費、宿泊費は科目だけで断定せず、研修目的とのつながりを経理へ説明できる形にそろえます。

一方で、経費処理だけで終わると、研修後にどの行動が変わったのかを社内で説明しにくくなります。次回予算の場面で、証憑はあるのに成果を語れない状態になると、人事担当者が再び一から説明材料を集めることになります。

経理・決裁者・現場部門長に同じ前提で説明するには、研修目的、対象者、証憑、成果指標を一枚でつなげておくことが重要です。研修費を投資として説明する材料を整理したい場合は、以下の資料をご確認ください。

導入判断の確認項目と具体的な進め方は、以下の資料で詳しく確認できます。


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