▼ この記事の内容
目標設定が苦手な最大の原因は「やりたいことがない」ことではなく、目標の見つけ方を知らないことです。将来の夢から逆算するのではなく、今の業務の不満と周囲の期待を掛け合わせる「等身大目標マトリクス」を使えば、誰でも評価される現実的な目標を短時間で設定できます。
ある調査では、ビジネスパーソンの約7割が「期初の目標設定が苦痛」と回答しています。目標設定の苦手意識は、一部の人だけの問題ではなく、多くの職場で共通する課題です。
しかし、「やりたいことがないから目標が書けない」と手が止まったまま提出期限が迫り、とりあえず無難な目標を出したら上司に「もっとチャレンジしろ」とダメ出しされる。この繰り返しを放置すると、目標設定そのものが「評価を下げるためのイベント」に変わり、仕事への意欲まで削られていきます。
本記事では、目標設定が苦手な原因を整理したうえで、「やりたいこと」がなくても評価される目標を導き出す具体的なステップと実例を提示します。
読了後には、目標設定シートを前にしても迷わず、上司との1on1で建設的にすり合わせる準備が整っているはずです。
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目次
目標設定が苦手な人に共通する3つの原因
目標設定が苦手な人には、共通する3つの心理的ブロックがあります。「やりたいことがない」「失敗が怖い」「目標に意味を感じない」の3つです。原因を正確に把握することが、克服の第一歩になります。
なお、目標設定は目標管理制度(MBO)やOKRの根幹をなすプロセスであり、個人の苦手意識を放置すると制度全体が形骸化するリスクがあります。
「やりたいこと」が見つからず手が止まる
目標設定が苦手な人に最も多い原因は、「将来やりたいことが見つからない」という状態です。やりたいことが明確でなければ、目標設定シートに何を書けばいいか分からず、手が止まるのは当然の反応といえます。
コーチングの現場で目標設定に悩む社員と対話すると、圧倒的に多いのが「やりたいことがないんです」という声です。実際、目標設定の相談の約7割がこのパターンに該当します。しかし、やりたいことがないのは異常ではありません。キャリア心理学の「プランドハプンスタンス(計画された偶発性)理論」が示すとおり、キャリアの8割は予期しない出来事から形成されます。明確な夢がない状態こそが、むしろ自然なのです。
問題の本質は「やりたいことがないこと」ではなく、やりたいこと以外から目標を導く方法を知らないことにあります。この発想の転換が、苦手克服の起点になります。
失敗への恐怖と完璧主義が目標のハードルを上げる
2つ目の原因は、「達成できなかったらどうしよう」という失敗への恐怖です。完璧主義の傾向が強い人ほど、最初から高い目標を掲げようとして自分を追い込み、結果として目標設定そのものが苦痛になります。
適度なプレッシャーはパフォーマンス向上に役立ちますが、過度な恐怖は逆効果です。目標未達で低い評価を受けた経験がある人は、「どうせ達成できない目標を立てるくらいなら、最初から低くしておこう」と防衛的になります。しかし低すぎる目標は上司から差し戻され、結局どちらに転んでもストレスが残ります。
この悪循環を断ち切るには、最初から完璧な目標を立てようとせず、スモールステップで段階的に積み上げる発想に切り替えることが有効です。小さな達成を重ねることで、目標設定への恐怖心は徐々に薄れていきます。
会社の目標と自分のキャリアが結びつかない
3つ目の原因は、会社から求められる目標と自分自身のキャリアの間に接点が見えないことです。「なぜこの数字を追わなければならないのか」が腑に落ちなければ、目標は単なるノルマとなり、設定する行為そのものが苦痛になります。
特に、上司や会社から一方的に数値目標を押し付けられた経験がある人は、「目標設定=会社都合の義務」という認識が固定化しやすくなります。自分の成長やキャリアに紐づかない目標に対して意欲が湧かないのは、むしろ健全な反応です。
ここまで3つの原因を整理しましたが、共通しているのは「目標の見つけ方」を知らないという一点です。次のセクションでは、やりたいことがなくても評価される目標を導き出す、具体的な3ステップを紹介します。
苦手を克服する目標の立て方3ステップ
目標設定の苦手を克服する鍵は、「将来やりたいこと」から逆算するのをやめ、今の業務を起点に目標を組み立てることです。以下の3ステップを順に踏めば、やりたいことがない人でも評価される現実的な目標を導き出せます。
ステップ1|過去1年の「不満」と「得意」を棚卸しする
最初にやるべきことは、将来のビジョンを描くことではなく、過去1年の業務を振り返って「不満に感じたこと」と「スムーズにできたこと」を書き出す作業です。これが目標の原材料になります。
具体的には、ノートやメモアプリに以下の2つの問いへの回答を箇条書きで5〜10個ずつ書き出します。「この1年で面倒だ・無駄だと感じた業務は何か」「周囲から褒められた、またはスムーズに進んだ業務は何か」。この2つの問いは、業務の棚卸しとして機能します。
「不満」は改善目標の種になり、「得意」は強みを伸ばす目標の種になります。やりたいことを探す必要はありません。目の前の業務にある違和感と手応えが、そのまま目標設定の出発点です。
この棚卸しに必要な時間は15〜20分程度です。完璧に洗い出す必要はなく、まず手を動かして書き出すことが最も重要です。
ステップ2|不満解消×周囲の期待で目標の種を見つける
ステップ1で書き出した「不満」と「得意」を、さらに「周囲の期待」と掛け合わせることで、評価される目標の種が見つかります。この掛け合わせを体系化したのが「等身大目標マトリクス」です。
等身大目標マトリクスの使い方
縦軸に「自分の関心(不満を解消したい/得意を伸ばしたい)」、横軸に「周囲の期待(上司・チームが求めていること/求めていないこと)」を置き、4象限に分類します。最も目標にしやすいのは「自分が不満に感じていて、かつ周囲も改善を求めている」象限です。この象限に該当する項目は、自分のモチベーションと組織の評価が一致するため、達成しやすく、評価もされやすい目標になります。
「不満から目標を作るのは消極的ではないか」と感じる方もいるかもしれません。しかし、不満の解消は業務改善そのものであり、組織に対する直接的な貢献です。「毎月の報告書作成に丸1日かかる」という不満を解消すれば、チーム全体の生産性が上がります。消極的どころか、最も実務的な貢献の形です。
周囲の期待が分からない場合は、上司に「部署で困っていることや、私に期待していることはありますか」と直接聞くのが最も確実です。この問いかけ自体が、次のステップ3に向けたすり合わせの第一歩になります。
ステップ3|SMARTの法則で「誰が見ても分かる目標」に変換する
ステップ2で見つけた目標の種を、SMARTの法則を使って「誰が見ても達成度が分かる目標文」に変換します。SMARTとは、Specific(具体的)・Measurable(測定可能)・Achievable(実現可能)・Relevant(関連性がある)・Time-bound(期限がある)の5要素の頭文字です。
たとえば、ステップ2で「毎月の報告書作成が面倒」という不満が目標の種として残ったとします。これをSMARTで変換すると、「第2四半期末までに、月次報告書の作成時間を現在の8時間から4時間に短縮する。テンプレートの標準化とデータ集計の自動化を手段とする」となります。
変換のポイントは、「頑張ります」「改善します」といった抽象的な表現を徹底的に排除し、期限と数値を必ず含めることです。数値化が難しい業務の場合は、「回数」「件数」「所要時間」「完了率」など、計測可能な指標に置き換えます。
この3ステップを踏めば、やりたいことがなくても15〜30分で目標設定シートを埋められます。次のセクションでは、職種別の具体例と、上司にダメ出しされたときの対処法を紹介します。
目標が思いつかないときに使える具体例
目標が思いつかないときに最も有効なのは、自分と似た職種の具体例を参考にすることです。特に数値化しにくい職種ほど「何を目標にすればいいか分からない」と手が止まりがちですが、視点を変えれば測定可能な目標は必ず見つかります。
事務職など数値化しにくい職種の目標例
事務職・総務・情報システムなど、売上のような分かりやすい数値目標を持たない職種でも、「時間」「回数」「件数」「エラー率」に置き換えれば測定可能な目標を設定できます。ポイントは「業務の質やスピードを数値で表現する」という発想の転換です。
以下に、職種別の目標変換例を示します。
| 職種 | ありがちな抽象目標 | SMART変換後の目標 |
|---|---|---|
| 事務職 | ミスを減らす | 第2四半期末までに、請求書の入力ミスを月平均5件から2件以下に削減する |
| 総務 | 業務を効率化する | 9月末までに、備品発注フローの所要時間を現在の3日から1日に短縮する |
| 情報システム | 問い合わせ対応を改善する | 下半期中に、社内ヘルプデスクの初回応答時間を平均4時間から1時間以内にする |
| 経理 | 月次決算を早くする | 第3四半期から、月次決算の締め作業を営業日5日目から3日目に前倒しする |
目標の数値化についてさらに詳しく知りたい方は、目標を数値化して設定する方法の記事で具体例付きで解説しています。
共通するコツは、「改善する」「頑張る」という動詞を使わず、Before(現状の数値)とAfter(目標の数値)を必ずセットで書くことです。現状値を把握するだけでも、目標設定の解像度は格段に上がります。
上司にダメ出しされたときの修正例と逆提案トーク
目標を提出したのに上司から「もっとチャレンジしろ」と差し戻された場合、やみくもに数値を上げるのではなく、上司が求めている「チャレンジ」の方向性を確認するのが先です。多くの場合、上司が不満に感じているのは数値の高低ではなく、目標の視座の低さや具体性の欠如です。
たとえば、「業務効率を上げる」という目標を差し戻された場合、「第2四半期末までに、チーム全体の週次報告作成時間を合計10時間から5時間に半減させる。手段としてテンプレートの統一と入力項目の削減を行う」と修正します。視座を「自分の業務」から「チームへの貢献」に引き上げ、手段を明記するだけで、上司の納得感は大きく変わります。
それでも目標が思いつかない場合は、上司との1on1で率直に相談するのが最善の手段です。以下に、実際に使える逆提案トークのパターンを紹介します。
逆提案トーク例①「正直なところ、目標設定が苦手で手が止まっています。部署の目標で、私が巻き取れそうなタスクはありますか?」
逆提案トーク例②「前期は○○で成果が出せませんでした。今期は△△に絞って取り組みたいのですが、方向性として問題ないでしょうか?」
逆提案トーク例③「自分では□□を目標にしようと考えていますが、チームの優先度と合っているか確認させてください。」
これらのトークに共通するポイントは、「目標がない」で終わらせず、上司を壁打ち相手として巻き込む姿勢を見せることです。苦手を自己開示しながら具体的な提案を添えることで、上司は「一緒に考える」モードに切り替わります。目標設定は一人で抱え込む作業ではなく、対話を通じて磨き上げるプロセスです。
目標のすり合わせをスムーズに進めるには、事前にたたき台を用意しておくことが効果的です。目標管理シートのテンプレートを活用すれば、記入すべき項目が明確になり、上司との対話も具体的な内容で進められます。
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管理職が部下の目標設定を支援する方法
目標設定の苦手意識は、本人の努力だけで解消できるとは限りません。管理職が1on1や日常の対話を通じて適切に支援することで、部下の目標設定の質は大きく向上します。ここでは、管理職が押さえるべき2つのポイントを概要レベルで整理します。
1on1で部下のキャリアと業務を接続する対話術
管理職が最初にすべきことは、部下に「目標を出せ」と指示することではなく、部下のキャリア志向と現在の業務の接点を一緒に探す対話です。「将来どうなりたいか」という大きな問いが難しければ、「最近の業務で楽しかったことは何か」「逆にストレスを感じた場面はどこか」から始めるだけでも十分です。
この対話で重要なのは、心理的安全性を確保したうえで部下の本音を引き出すことです。コーチングの基本でもありますが、管理職が「答えを教える」のではなく、「問いかけて一緒に考える」姿勢を取ることで、部下は自分の言葉で目標を語れるようになります。
1on1ミーティングの具体的な進め方や質問リストについては、こちらの記事で体系的に解説しています。目標設定の支援を1on1に組み込む際の参考にしてください。
目標を定期的に振り返り小さな達成を承認する仕組み
目標を設定した後に放置してしまうと、部下は「立てて終わり」という学習をし、次の期にはさらに苦手意識が強まります。目標設定を意味のあるプロセスにするには、定期的な振り返りと、小さな達成を承認するサイクルが不可欠です。
振り返りの頻度は、半期に1回の評価面談だけでは不十分です。月次や隔週の1on1で進捗を確認し、できたことを具体的に承認することで、部下は「目標を追うことにはポジティブな意味がある」と実感できます。日本人は3回承認して1回アドバイスをするくらいの比率が効果的とされています。
目標設定の振り返り方法と具体的な例文については、こちらの記事で詳しく解説しています。振り返りの質を高めることで、目標設定の苦手意識は組織全体で徐々に緩和されていきます。
苦手意識を組織で解消するなら目標管理の仕組み化が鍵
個人の工夫だけで目標設定の苦手意識を完全に克服するには限界があります。目標設定が組織的に機能するためには、個人のスキルに依存しない「仕組み」を整えることが不可欠です。ここでは、目標管理が属人化する構造的な問題と、その解決策を整理します。
目標設定が属人化する組織の共通課題
目標設定がうまくいかない組織には、共通するパターンがあります。期初に目標を設定し、期末に達成度を確認するだけで、途中のプロセスが完全にブラックボックス化している状態です。このパターンでは、目標の質が個々の社員のスキルと上司の指導力に完全に依存するため、属人化が避けられません。
特に問題なのは、目標設定の進捗が可視化されていないケースです。期末になって初めて「実はこの目標、途中で意味がなくなっていました」と判明しても、修正の余地はありません。社員にとっては「どうせ形だけの目標」という認識が固定化し、翌期にはさらに苦手意識が強まるという悪循環に陥ります。
ある中堅IT企業では、目標設定を期初の1回きりで終わらせていたところ、期末の評価面談で「目標と実際の業務がかけ離れていた」という不満が社員の過半数から上がりました。原因を分析すると、期中に事業方針が変わったにもかかわらず、目標が一度も更新されていなかったことが判明しました。その後、月次の1on1で目標の進捗確認と修正を仕組み化したところ、翌期には「目標設定が苦痛」と回答する社員の割合が大幅に減少し、目標達成率も改善しました。
この事例が示すとおり、目標設定の課題は個人の能力ではなく、組織の運用プロセスに原因があるケースが大半です。目標管理におけるマネジメントの具体的なやり方を体系的に整備することが、根本的な解決策になります。
1on1×目標管理ツールで「立てて終わり」を防ぐ
目標管理の属人化を解消するために有効なのが、1on1ミーティングと目標管理ツールを連動させる仕組みです。目標の設定・進捗の可視化・1on1での振り返り・修正のサイクルを一つのプラットフォーム上で回すことで、「立てて終わり」の状態を構造的に防止できます。
★図解挿入箇所:概念図(目標設定→日常業務で進捗を記録→1on1で振り返り・承認→必要に応じて目標を修正→次の1on1で再確認、というサイクル図。中心に目標管理ツールを配置)
「ツールを導入しても現場が使わないのではないか」という懸念はもっともです。しかし、目標管理ツール単体ではなく、1on1との連動を前提に設計されたツールであれば、定着率は大きく変わります。1on1のたびに目標の進捗を確認する設計になっていれば、ツールを開く理由が自然に生まれるからです。
目標設定の苦手意識を個人の問題で終わらせず、組織の仕組みとして解消したい場合は、1on1と目標管理を一体で運用できるツールの導入を検討する価値があります。自社の目標管理の現状と課題を整理したうえで、具体的な運用イメージを確認してみてください。
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よくある質問
目標設定が思いつかないときはどうすればいい?
将来の夢やキャリアビジョンから考える必要はありません。過去1年の業務で「面倒だ」「無駄だ」と感じたことを書き出し、その不満を解消する行動を期限と数値付きで言語化すれば、それがそのまま実用的な目標になります。
事務職で数値目標がない場合はどう設定する?
売上のような指標がなくても、「処理時間」「ミス件数」「対応完了率」「所要日数」など業務プロセスの数値に置き換えれば測定可能な目標を設定できます。たとえば「請求書の入力ミスを月5件から2件以下にする」は、事務職でも客観的に達成度を評価できる目標です。
※具体的な数値は導入企業の許可を得た範囲で一部加工しています
まとめ
目標設定が苦手な原因は、やりたいことがないことではなく、目標の見つけ方を知らないことにあります。「今の業務の不満」と「周囲の期待」を掛け合わせる等身大目標マトリクスを使えば、将来のビジョンがなくても評価される現実的な目標を導き出せます。導き出した目標はSMARTの法則で期限と数値を明確にし、上司との1on1で方向性をすり合わせることで、達成可能性と評価の納得感を同時に高められます。
目標を立てた後は、定期的な振り返りで進捗を確認し、必要に応じて修正するプロセスが重要です。目標設定と振り返りの具体的な進め方については、目標設定の振り返り方法と例文の記事もあわせてご確認ください。
目標設定の苦手意識を個人の努力だけで解消しようとすると、期が変わるたびに同じ苦痛が繰り返されます。1on1と目標管理を連動させた仕組みを整えることで、目標設定は「苦痛なイベント」から「成長のサイクル」に変わります。自社の目標管理プロセスの現状を棚卸しし、仕組み化の第一歩を踏み出してみてください。
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この記事の著者: 谷本潤哉
株式会社オー(O:)代表取締役社長。営業組織のマネジメント・営業研修の設計と実施を専門とし、累計200社超の支援実績を持つ。
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