ダメな上司の特徴とは?口癖・ダメ上司にならないための心構え【セルフチェック付き】

ダメな上司の特徴とは?

昇進したときや立場が上がった時、自分が立派な上司になれるか誰もが不安を覚えるものです。

ダメな上司は本人だけではなく、組織までもダメにしてしまうこともあります。

ダメ上司の組織で労働を強いられることで社員は様々な問題を抱えることになり、離職率の上昇にもつながります。

社員の離職防止のためにもダメ上司の特徴を知っておきましょう。
本パートではダメ上司の特徴を心理面と行動面の2つに大別して紹介します。


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ダメな上司に見られる心理

自分のことしか考えていない

1つ目の特徴は自分のことしか考えていないということです。

上司として、自分が抱えているチーム全体を俯瞰しなければなりませんが、ダメな上司は自分の利益や保身を第一に考えてしまいます。

自分を大切にすることは必要ですが、自分ばかりを優先するようでは上司として部下からの信頼は得られないでしょう。

組織を率いる立場の人間は自身の利益だけではなく、組織の利益を考えなければなりません

組織を成長させる過程で、時に汚れ役を引き受けることも必要です。

判断基準が曖昧

2つ目の特徴は判断基準が曖昧ということです。

判断基準が曖昧だと仕事の方針も不明瞭になり、業務の優先順位が定まらず業務効率が落ちてしまいます。

さらに、曖昧な基準で判断を下すことで、トラブルに発展することも考えられます。

判断基準を明確にするためには軸をしっかり立てることが重要です。

組織として達成しなければならないこと、大切にしたいものなどを順番に考えていくことがポイントです。

判断を迫られたときは焦らずに、冷静に考えるようにしましょう。

自分より優秀な部下を認めない

3つ目は優秀な部下を認めないということです。

優秀な部下を持った時に自身の立場を脅かすのではないか、といった心理が働き部下の優秀さを認められない上司がいます。

しかし、優秀な部下を持つことは上司にとって大きなメリットがあります

部下が高い業績を残せばその社員個人の評価と併せて上司の評価も上がります。

優秀な部下がいるときは良好な関係を築き、高いパフォーマンスを発揮してもらえるようにサポートをしましょう。

ダメ上司が取ってしまう行動

部下の意見を頭ごなしに否定する

1つ目の特徴は部下の意見を頭ごなしに否定してしまう行動です。

否定された部下は自信を無くしたり、上司に対して嫌悪感を抱いてしまいます。

まずは相手の話に耳を傾ける事が大切です。

相手の話をしっかり聞き、自身の意見も踏まえかける言葉を考えましょう。

時には、自分の意見は出さずに部下を全面的に肯定することも必要です。

人によって態度が変わる

2つ目の特徴は人によって態度を変える行動です。

部下に対しては高圧的な態度をとる一方で、目上の人間に対しては風見鶏でゴマをすっているようでは部下の信頼は得られません。

社会人としてTPOにふさわしい態度で人と接することを心がけましょう。

必要に応じて目上の人間にもはっきりと自分の意見を伝えることで、部下からだけではなく、目上の人間からも信頼を置かれることにもつながります。

自分のミスを認めない

3つ目は自分のミスを認めない行動です。

上司と言えど人間です、ミスをしたり、判断を誤ることもあります。

ミスをしたり、判断を誤った時はごまかしたり隠したりせず、素直に謝りましょう。

自らの失敗に誠実に向き合う姿は悪い印象は与えません

無理な言い訳をせずに再発防止に努めるなど前進する姿勢を常に持ちましょう。

責任を部下に押し付ける

4つ目は責任を部下に押し付ける行動です。

部下の成功は上司の功績ですが、それと同時に部下の失敗は上司の責任ということを忘れてはいけません。

もちろん失敗した部下に全く責任がないということはありませんが、最終的な責任を持つことも上司の仕事です。

部下に責任を押し付けてばかりでは社員が失敗を恐れて挑戦をしなくなってしまいます。

大切なことは部下に安心感を持って業務に取り組んでもらうことです。

責任の所在を事前に明確にし、適度な緊張感をもって業務に取り組んでもらえる職場づくりを心がけましょう。

ダメ上司の口癖5選

本パートではダメ上司が口にするセンテンスを5つ紹介します。

もし、口にしてしまったことのある発言や、心当たりのある方は今後は控えるようにしましょう。

私の時代はもっと大変だった!

1つ目は自身の若い時と比較してしまう発言です。

良くも悪くも、時代は大きく変わりました。

自身が若い時には当たり前だったことも今では通用しないこともあります。

若い時の経験を伝えることは大切ですが、現在働いている人との比較はしないようにしましょう。

当時自分が大変だったということは、現在の若い社員も形は違えど同じような苦労をしているのだろうという労りの気持ちを忘れてはいけません。

こんなこともできないのか

2つ目は相手の現在の力量を軽んじる発言です。

何年も経験を積んだにもかかわらずできない場合には多少厳しい言葉で𠮟ることも必要かもしれませんが、仕事の難易度は人によって感じ方が異なります。

自身では簡単にできた仕事でも相手にとっては難しいことかもしれません。

部下が仕事を達成できなかった時にはしっかりと話を聞き、原因の究明に努めましょう。

場合によっては部下だけではどうしようもない事態だったのかもしれません。

上司として大切なのは仕事をできなかった部下を叱責することではなく、相手ができるようになるために道しるべを示すことです。

勝手にやれ、私は責任持たない

3つ目は業務も責任もすべて部下に丸投げする発言です。

部下に仕事を任せることは上司として大切です。

しかし、任せるといっても全てを丸投げにしてはいけません。

部下の責任は最終的には上司の責任にもなります。

部下が安心して仕事に取り組めるようにフォローする姿勢は常に示しましょう。

万が一部下が失敗しても支えられる準備をし、上司としての役割を果たしましょう。

君の話はどうでもいい

4つ目は相手の意見を黙殺するなど聞く耳を持たない発言です。

相手は部下と言えども一人の人間です。

失敗してしまったときや相談した時に上司に話を聞いてもらえなかった場合、その上司への信頼は失墜します。

相手の言い分も含め、話を進める中で信頼関係を構築することが重要です。

相手の話に耳を傾け、真意をくみ取る努力をしましょう。

いいから黙って言われたとおりにしろ

5つ目は相手を尊重せず自身の考えを押し付ける発言です。

部下として、経験が浅いながらも良かれと思ったことが失敗につながることもあるでしょう。

そのようなときに自身の考えや、やり方を無理やり押し付けるのでは相手は自分を否定されたと思ってしまいます。

相手の考えも尊重したうえで上司として自身の経験やノウハウを伝えましょう

上司として部下より技術や知識があるのは当たり前かもしれませんが、相手からも学ぶことがあるという意識は常に持ち、自身の成長にもつなげられるとより良いでしょう。

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ダメ上司にならないための心構え

ここまでダメ上司の心理面、行動面、口癖の特徴を紹介してきました。

本パートではそんなダメ上司にならないための心構えを5つ紹介します。

自分本位にならない

1つ目は自分本位にならないことです。

上司として大切なことは組織全体を見ることです。

部下に対しても自分可愛さに発言するのではなく、どういう言葉をかければ部下のため、さらには組織のためになるかを考えて言葉を選びましょう

感情的にならない

2つ目は感情的にならないことです。

感情を先走らせては建設的な会話は望めません。

部下に対し強い言葉を使いたいときは怒るのではなく、叱りましょう

また、自分の業務でストレスが溜まりイライラすることもあるかもしれません。

そのような状況でも部下と話すときには自身のことは切り離し、冷静に会話をしましょう。

その場しのぎではなく根本的な解決を目指す

3つ目はその場しのぎに頼らないということです。

トラブルが発生したとき、その場しのぎの解決策でしのぐのは一時の対策としては必要でしょう。

しかし、その場しのぎを重ねて同じ問題が多発することは防がなければなりません。

問題の根本的な原因を究明し、抜本的な解決策を打ち出せるように努めましょう

適切なコミュニケーションに努める

4つ目は適切なコミュニケーションをとることです。

コミュニケーションの取り方は人によって様々です。

頻繁に会話をしたい人もいれば必要最低限でも構わないと考えている人もいます。

大切なのは相手によってコミュニケーションの取り方を変えるということです。

一辺倒な方法ではなく、相手の求める方法を見つけ出し、適度なコミュニケーションをとることで人間関係や業務効率は大きく変わります

コミュニケーションが適切にはかれないと、部下からの信頼が獲得できないこともあるので注意が必要です。

優先順位を明確にする

5つ目は優先順位を明確にするということです。

業務を進めるうえで優先順位をつけることはとても重要ですが、立場によって順位のつけ方は変わってきます。

上司として業務は自身のことだけではなく、部下のことや、組織外のこともこなさなくてはなりません。

組織内と組織外の業務を複合的に考えて順位をつける必要があります

それぞれの業務の目的を把握し、順位付けを行いましょう。

また、上司として部下に仕事を割り振ることも仕事ということを忘れてはいけません。

すべてを背負い込んで倒れてしまっては組織そのものの運営が立ち行かなくなってしまいます。

セルフチェック

ダメ上司の特徴は本記事でここまでに紹介したもの以外にもたくさんあります。

本パートではこれまで紹介したものも含めダメ上司の特徴を上げていますので、セルフチェックをしてみてください。

あてはまるものが多ければ多いほど、ダメ上司の特徴を抱えていることになります。

  1. 自分本位な考えになっていないか
  2. 相手によって態度を変えていないか
  3. 部下の育成を放棄していないか
  4. 相手の立場をふまえた発言をしているか
  5. 自分より優秀な部下を認められているか
  6. 部下の人間性を尊重しているか
  7. 部下の意見を聞き入れているか
  8. 褒めるときとしかる時のメリハリはついているか
  9. 部下の努力を認めているか
  10. 適切なコミュニケーションをとれているか
  11. 自分の間違いを認めることはできているか
  12. 部下のフォローができているか
  13. 部下の短所だけではなく、長所にも目を向けているか
  14. 職場の雰囲気を壊していないか
  15. 部下に威圧的な態度は取っていないか
  16. 部下となれ合いになっていないか
  17. 顧客を蔑にしていないか
  18. ルールは順守できているか
  19. 仕事の配分は適切に実施できているか
  20. 全ての仕事を自分手背負っていないか

まとめ

本記事ではダメ上司の特徴として心理面、行動面におけるもの、ダメ上司の口癖とそうならないための心構えを紹介しました。

人の上に立つ経験がほ豊富な人はあまり多くありません。
組織を率いる立場になったときは誰もが不安を抱えるものです。

ダメ上司にならないため、またはダメ上司から脱却する際には本記事をぜひ活用してみてください。

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