職場の一体感を高める方法とは?一体感とは・メリット・一体感のない組織の特徴
目次
一体感(=連帯感)とは
一体感とは
一体感と連帯感は同じ意味で使われており、その場にいる人間やチームが同じ目標や考えのもと一つにまとまっているときに共有される感覚、もしくは力を合わせている状態を意味します。
チームにおいてメンバー同士で同じ目標に向かっているときに一体感を感じたことのある人はいるのではないでしょうか。
本記事ではチームで一体感を醸成するメリット、その方法について紹介します。
一体感の醸成とは
「一体感の醸成」とは、まとまりがなく、同じ方向を向いていなかった組織を、時間をかけて一つにまとめ上げることを意味します。
一体感が何かのきっかけで突発的に生じた場合には一体感が増す、連帯感が生まれるという表現が適切です。
それに対して、「一体感の醸成」は長い時間をかけて少しずつ育む意味を含んでいます。
時間をかけて一体感を育むのでチームが一枚岩となり、強固な絆で結ばれることになります。
一体感を高めるメリット
一体感を高めることで様々なメリットがあります。
本パートでは一体感を高めることによるメリットの中でも大きなものを4つ紹介します。
職場の雰囲気が良くなる
1つ目のメリットは職場の雰囲気が良くなるということです。
職場の雰囲気が良くなることで気分もよくなり仕事に前向きに取り組むことができるようになります。
良い雰囲気の中ではコミュニケーションが活発になり、お互いのことを理解するきっかけが増えます。
さらに、仕事に前向きに取り組むことで新たなやりがいの発見や、私生活におけるストレスの軽減も期待できます。
メンバー同士の連携が円滑になる
2つ目のメリットはメンバー同士の連携が円滑になるということです。
一体感のある職場ではメンバー間の頼み事が気軽にできるようになります。
またその内容は、些細な手伝いのお願いや、プロジェクト進行の相談など様々です。
メンバー同士のやり取りがスムーズなので様々な場面で業務効率化に貢献します。
社員に主体性が生まれる
3つ目のメリットは従業員に主体性が生まれるということです。
チームに一体感が生まれることで自分もチームのメンバーであるという自覚が芽生えます。
チームのメンバーであることを自覚することで、自身に求められていること、すなわち自分の役割とやるべきことの明確化につながります。
自分の役割がはっきりすれば責任感が生まれ主体性をもって業務に励むことができます。
業務以外での関係が構築される
4つ目のメリットは業務以外での関係が構築されるということです。
一体感が高まることでメンバー同士の交流が活発になります。
メンバー同士の会話の中で共通の趣味を持つ人や、食事の好みが合う人が見つかるかもしれません。
それをきっかけに業務以外での関係が生まれ、親交が深まることでさらなる一体感の醸成に寄与することもあります。
一体感のない組織の特徴
本パートでは一体感のない組織の特徴について紹介します。
自身が所属する組織と比べて一体感の有無の判断に活用してください。
コミュニケーションが不足している
1つ目の特徴はコミュニケーションが不足しているということです。
コミュニケーションの少なさは社員同士の交流の少なさを示しています。
交流の少なさからお互いを知る機会が減り、相手のことがわからないので距離が縮まらず一体感の醸成には至りません。
メンバー同士が交流を図れる機会を増やすために親睦会といったイベントを企画すると有効でしょう。
モチベーションが低い社員が多い
2つ目の特徴はモチベーションが低い社員が多いということです。
社員のモチベーションが低いことから積極的に動くことがなく、業務の押しつけ合いも生まれます。
個々で業務を進める傾向が強くなり、社員同士が孤立した状態で業務が遂行されるので一体感を感じる機会が少ないのです。
社員のモチベーションの向上にはインセンティブ制度の導入が効果的です。
社員にとって魅力的なインセンティブが用意できればモチべーションの向上につながります。
企業への関心が薄い
3つ目の特徴は企業への関心が薄いということです。
企業への関心が薄さは自身の所属する組織への帰属意識の薄さにもつながります。
帰属意識の低い組織にいては一体感はなかなか得られないものです。
自身の組織への興味が薄いため周囲の人間とも交流が生まれず、一体感は芽生えてきません。
組織への関心が薄いメンバーには積極的にコミュニケーションを図り、興味を引きだす糸口を探してみましょう。
外部組織との交流が少ない
4つ目の特徴は外部組織との交流が少ないということです。
組織の人間として外部の人間と交流を持つ場合にはどこの誰なのかを相手に認識してもらう必要があります。
しかし、外部との交流が少ないとその機会が減り、組織人としての自覚が薄れてしまうのです。
その結果、たとえ外部との交流があった場合でも組織の人間としてというよりは個人として対応することが多くなり、一体感を感じる機会が減ってしまいます。
外部と交流がある際はメンバーを同席させるなど、組織として動いてる意識を芽生えさせるとよいでしょう。
一体感を高める方法
共通の目標を持つ
1つ目の方法は共通の目標を持つことです。
チーム内のメンバーが共通の目標を持つことで向くべき方向が定まります。
同じ目標に向かって進むことは一体感の醸成に欠かせません。
そして、チームとして目標を達成した時には大きな一体感が生まれるでしょう。
チーム全体で達成できる目標を掲げることは業務においても大切ですが、達成不可能な目標にならないように注意しましょう。
コミュニケーションの密度を上げる
2つ目の方法はコミュニケーションの密度を上げることです。
コミュニケーションの活性化はお互いの理解に大いに役立ちます。
些細なことでも相談したり報告や確認事項を口頭で行うだけでコミュニケーションのきっかけになります。
対面で会話をすることで業務以外の会話にも発展し、交流が活発になります。
ただし、必要以上に会話に興じてしまうとおしゃべりに発展してしまうので節度は持ちましょう。
定期的な食事会を設ける
3つ目は定期的な食事会を設けることです。
食事の場における会話はふだんとは変わったものになる傾向があります。
食事をとることで幸福感を感じ、その中で交わされる会話は気分がいいものです。
また、お酒を交えるなどして普段はできない話をすることで親睦が深まり、職場での関係も円滑なものになり一体感の醸成が進むでしょう。
食事会の頻度が高すぎるとプライベートと職場の関係の境界があいまいになってしまうので適度な頻度で開催しましょう。
チームビルド研修を実施する
4つ目はチームビルド研修を実施することです。
チームビルド研修はゲームなどを用いて実施され、チームが一丸となって作業をする練習になります。
ゲーム感覚で研修を実施することでチームメンバーも緊張せずに取り組むことができます。
また、個々の能力を活かしながら進めていくためお互いへの理解にもつながります。
チームビルディングに役立つゲームとして合意形成ゲームの「NASAゲーム」や「ジェスチャーゲーム」などがあります。
チームビルド研修を実施する際は現在のチームの状況を踏まえ、適切な研修を選定しましょう。
まとめ
本記事では職場の一体感を高めるメリット、一体感のない職場の特徴、一体感を高める方法について紹介しました。
一体感を高めることは従業員の職場への満足度を高め、業務効率の向上にも貢献します。
本記事を活用して職場の一体感の醸成に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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