現代のビジネス環境はますます複雑化し、チームの協力と連携が必要不可欠です。しかし、「なんとなくチームとしてうまくいってない気がする」「新しくチームをつくったため、チームワーク面で不安がある」「チームの生産性が低く、成果を出せていない」など、チームをまとめる立場になり困難を抱える人は少なくないでしょう。チームが本来の力を発揮できるようにすることは容易ではありません。チーム内のコミュニケーションの課題、意見や価値観の不一致、メンバー同士による相互理解の難しさは、多くの組織で共通する問題といえます。
本記事ではそのようなお悩みを抱えている方に向け、「チームビルディング研修」について自社で取り組む方法や外部の研修会社に依頼する際の注意点までを網羅的に解説します。 コロナによる働き方の多様化や、人々の価値観の多様化などの影響により、チームビルディングが年々難しくなってきている状況下において、「チームビルディング研修」はとても効果的な手段になるでしょう。本記事がチーム作りの手助けになれば幸いです。
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目次
チームビルディング研修とは
チームビルディング研修とは、ゲームや様々なアクティビティなどを通じて、チーム一丸となって協力することを体験しチームワークの向上を図る研修を指します。チームメンバー同士との相互理解を深めながら、ひとつの目標を達成するということを身をもって体験するため、メンバー同士の信頼関係の構築において効果的な手法と言えるでしょう。
チームビルディングとは
そもそもチームビルディングとは、メンバーそれぞれがスキルや能力、個性を最大限に発揮し、チーム全体で協力し合い目標を達成できる環境を作ることを指します。チームビルディングでは、チームメンバー一人ひとりが主体性を持ち、積極的にチーム目標の達成に貢献することが大切です。コロナによる働き方の多様化や、人々の価値観の多様化が進み、チームとして成果を出すことが難しくなってきた時代において、チームビルディングは必要であると言えるでしょう。
チームビルディング研修の実施目的
それでは、チームビルディング研修を行う目的とはなんでしょうか。
実施目的として以下が挙げられます。
- コミュニケーションの質を高める
- チームワークの重要性を体感する
- 心理的安全性を高める
- 相互理解を促す
チームビルディング研修では、実際にゲームや議論などを行い、お互いを理解し協力しながら目標を達成するということを体感・経験します。相手の話に耳を傾け、お互いを尊重しながら理解するということを、必然的に体感する機会になるとも言えるでしょう。
また、チームビルディング研修は、1人の力で成果は出せず、メンバーそれぞれが適正な役割をきちんとこなさないと成果を出せない状況を提供します。研修は、「チームで協力する必要性」を身を持って体感する機会になるでしょう。
チームビルディング研修に限った話ではないですが、「研修を行う」ことは従業員エンゲージメントに大きく影響します(図参照)。図では会社に対するエンゲージメント度合い(縦列)と会社の研修への満足度(横列)を表しています。
組織の中で学びの場や学びを生かす場が適切に提供されることで、従業員は、学びを生かしてチームや組織、仲間に貢献し認められるという体験を得ます。この体験は従業員のモチベーション向上に繋がり、加えて、学びが、業務や部門の成果、さらに本人の評価や処遇にあらわれることで組織に対するエンゲージメントがより高まるでしょう。
つまり、研修に満足しているとエンゲージメントが高くなるということであり、満足度の高い研修を実施することが重要です。この記事の後半では、チームビルディング研修の満足度を上げるポイントについても解説していますので、最後までご覧ください。
出典)株式会社Works Human Intelligence(2023)『人的資本施策に関する調査レポート』より作成
チームビルディング研修を行うメリット
本パートでは、チームビルディング研修を行うメリットについて解説します。
メンバー同士の相互理解と信頼関係の構築
チームビルディング研修を行う1つ目のメリットは「メンバー同士の相互理解と信頼関係の構築」を促せることです。
研修でのグループ活動やチームチャレンジを通じて、他のメンバーの強みや個性、スキル、仕事へのアプローチ方法を体感・観察することができます。また、チームの目標達成を目指す過程で生じる、価値観や考え方の違いによる対立などの課題や困難に立ち向かうことで、メンバー同士での信頼関係の構築を促すことができるでしょう。メンバー同士の信頼関係が構築されることで、お互いを支え合う姿勢が醸成されるだけでなく、発言しやすい環境の形成にも寄与するため、建設的な議論や意見交換が盛んになり、チームの生産性向上にも繋がります。
主体性や責任感が生まれる
チームビルディング研修を行う2つ目のメリットは「主体性や価値観が生まれる」ことです。
チームビルディング研修では、様々なアクティビティを行いながらチームで目標を達成するという体験を経験します。その過程で、チームメンバーそれぞれがお互いの特性やスキルを考慮し、役割分担を行います。メンバー一人ひとりが特定の役割を与えられることで、チーム目標が自分ごと化するだけでなく、自分の行動がチームの結果にどう影響するのかを実感することができるでしょう。研修を通して適材適所の役割を得ることで、自分もチームに貢献できるという体験と自信を得られ、結果としてメンバーそれぞれに主体性や責任感が芽生え、チームへの積極的な貢献の姿勢に繋がります。
チームで動くという意識が芽生える
チームビルディング研修を行う3つ目のメリットは「チームで動くという意識が芽生える」ことです。
チームビルディングでは、チームワークを重要とします。メンバー個人個人の目標や行動の方向性が一致していないと、チームとして成り立ちません。チームビルディング研修では、様々なアクティビティを通し、チームで動くということを体験し学びます。つまり、個人が力を発揮し各々成果を上げるのではなく、個人がそれぞれ能力を発揮しながらチームの成果に貢献するということを経験することができるのです。チームビルディング研修を行うことで、チームで目標を追うという意識の醸成を行うことができます。
タックマンモデルの段階ごとに適した研修内容を把握する
チームビルディングと合わせてよく耳にするのが、タックマンモデルです。タックマンモデルとは、チームビルディングに役立つ考え方であり、チームや組織の形成から解散までを段階に分け、それに伴う変化や状態を示したものになります。
チームビルディング研修を行う際は、自分たちのチームや組織が現時点でどの段階にあり、次のステップに行くにはどのような研修・アクションが必要なのかを確認して行うようにしましょう。
本パートでは、タックマンモデルの段階ごとに適した研修内容を解説します。ぜひ、研修設計や選定の参考にしてみてください。
形成期
チームビルディングの第1段階目は「形成期」です。チームメンバーが決まり、これから始動するという段階を指します。形成期の特徴として、メンバー同士がお互いのことをまだよく知らず、チーム目標やそれぞれの役割が不明確な状態が挙げられ、全体的に緊張感や不安の空気が漂う時期でもあるでしょう。
形成期では、コミュニケーションの量が重要になります。軽い気持ちで参加でき、コミュニケーションのきっかけとなるような簡単なゲームや、お互いを知るという意味でのイベントなどを開催すると良いでしょう。チームや役割を意識した研修よりも、全員が楽しめる協力型のアクティビティが好ましいです。
混乱期
チームビルディングの第2段階目は「混乱期」です。
チーム内での意見の食い違いや対立が生まれる段階を指し、目標が定まりプロジェクトが進み始めている状況です。お互いのことがなんとなくわかり始めてきたからこその、価値観のつがいの露呈や、対立が起こりやすくなっている時期と言えるでしょう。
混乱期では、コミュニケーションの質が重要になります。対立を恐れず議論を重ねることが必要であり、建設的な対話を重ねるような研修が良いでしょう。また、対立によりメンバーのモチベーションが下がりやすい時期でもあるので、モチベーション向上を見込めるような研修もおすすめです。
統一期
チームビルディングの第3段階は「統一期」です。
混乱期での対立を乗り越え、チームとして安定していく段階を指します。混乱期で重ねたコミュニケーションにより、お互いの考え方や価値観、長所や短所に対しある程度理解できている時期であり、信頼関係が構築されつつある時期といえます。チーム目標や個人目標の方向性がなんとなく揃い出した時期とも言えるでしょう。
統一期では、メンバーそれぞれが主体性を持つことが重要です。それぞれに役割が与えられ、チームメンバーそれぞれがチームのために力を発揮するような研修がいいでしょう。チーム目標を自分ごととして積極的に行動する姿勢を育てることが大切です。
また、チームリーダにとっても、混乱期から統一期への移り変わりが一番重要な時期であると言われています。リーダーシップ能力が問われ、メンバーをうまくまとめながら、それぞれの特性に合わせ役割を割り振り、各メンバーへのフォローや作業進捗の確認を丁寧に行うようにしましょう。
機能期
チームビルディングの第4段階は「機能期」です。
チームが機能し、成熟している段階を指します。メンバーがそれぞれが個々の役割を主体的に果たすだけでなく、円滑に情報共有を行い、自然とメンバー同士で支え合う体制が取れている状況と言えるでしょう。
機能期では、チームワークと高いパフォーマンスを維持することが重要です。チームワークをより高めるような研修だけでなく、仕事から離れたアクティビティを行うのも良いでしょう。チームワークを必要とするおすすめのゲームとしては、謎解きゲームなどが挙げられます。
散会期
チームビルディングの第5段階は「散会期」です。
プロジェクトの終了やメンバーの移動などにより、チームが解散する段階を指します。解散を惜しんだりメンバー同士で称え合う様子が見られたら、チームビルディングは成功したと言って良いでしょう。メンバーの中には、自身の新たな目標や進みたい方向、やりたいことを見つけ新たな環境に挑戦しようとする人もいるでしょう。この段階での研修は必要ないですが、チームリーダーは、最後までお互いを尊重し見送り合えるような環境の形成に努めることが大切です。
チームビルディング研修の種類と内容
チームビルディング研修にはいくつかの種類が存在します。本記事では、チームビルディングの種類とその内容について解説します。
ゲーム形式
チームビルディング研修の1種類目は「ゲーム形式」の研修です。
チームビルディングといえばゲームと言われるほど、多くの企業で取り入れられている手法です。比較的簡単に開催でき、参加者側にとっても大きな負担になりにくいのが特徴的です。道具を使わないものから、様々な道具や体を使って行うものまで様々であり、コストも比較的少ない手法と言えるでしょう。ただゲームをするのではなく、チームで協力してゴールを目指すことが重要であり、チームワークを育むことができます。
アクティビティ形式
チームビルディング研修の2種類目は「アクティビティ形式」の研修です。
ゲームと重なる部分もありますが、屋外で行うアクティビティもチームビルディング研修の手法として効果的といえます。アスレチックやスポーツ等、体を動かすゲームなどが挙げられます。ゲームと同じように協力し、チームで同じゴールを目指すため、楽しみながらチームワークを体現することが可能です。会社から離れた場所で行うことも多いため、リフレッシュになるだけでなく、体を動かすことでストレスの発散にもつながります。また、自然なコミュニケーションが多く発生するという点もメリットと言えるでしょう。
合宿形式
チームビルディング研修の3種類目は「合宿形式」の研修です。
「同じ釜の飯を食った仲」と良く言いますが、合宿研修を行うことでチームメンバー同士の心理的障壁が低くなり、チームとしての帰属意識を持つことができます。
特にお互いをまだ知らず、緊張感と不安感があるチームに対し行うことが多く、新入社員研修として合宿を取り入れる企業も少なくありません。
合宿先で、グループワークやワークショップ形式の研修を行うことで、チームの目標やビジョンを明確化しやすく、研修後も業務に直結しやすくなると言えるでしょう。
ゲームやアクティビティ等、他の形態と組み合わせて行うこともおすすめです。
知識・座学形式
チームビルディング研修の4種類目は「知識・座学形式」の研修です。
動いたりゲームをする他の形態とは違い、知識やノウハウを座学で学ぶ形式です。そもそもチームビルディングとはなんなのかや、コミュニケーションスキルとは、相互理解とは、チームの共通認識として持つべきものをインプットする場と言えるでしょう。
体験ではなく、学ぶことで、得た知識を応用させやすいというメリットがあります。座学の中で、ロールプレイングなどのアウトプット機会を作ることで、より知識の定着を促せるでしょう。
しかし、この座学研修だけではチームビルディングにならないということには注意しなくてはいけません。チームビルディングは、チームで協力し目標を達成するということを実践、体験することで初めて、チームとして成長できます。
座学形式の研修は、他のアクティビティ研修などと合わせて実施することがおすすめです。
オンライン形式
チームビルディング研修の5種類目は「オンライン形式」の研修です。
コロナをきっかけとして、近年、働き方の多様化がよく見られるようになりました。テレワークを導入する企業が増え、コミュニケーション不足に悩む人も少なくはありません。オンライン環境が増えたからこそ、共通の目的を持ち情報共有を行いながら協力するチームビルディングの重要性が、再確認されているとも言えるでしょう。チームビルディング研修には、オンラインで行うものも様々存在し、対面型のアクティビティよりもコストを抑えられ、誰でもどこからでも簡単に参加できるというメリットがあります。
オンラインという、対面よりもコミュニケーション能力がより問われる環境では、チームビルディングのオンライン研修は必要であると言えるでしょう。
チームビルディング研修でゲームの活用が効果的な理由を解説
チームビルディングといったらゲームというほどに、チームビルディングとゲームの親和性はとても有名であるといえます。しかし実際には、なぜチームビルディングにゲームが効果的であるかを理解している人はそう多くないでしょう。ゲームを活用する利点を知っておくことは、チームビルディング研修を企画・設計する際に大きく役立ちます。
本パートでは、チームビルディング研修でゲームの活用が効果的な理由を紹介します。
「ゲームに勝つ」という共通目的がある
ゲームには「勝ち負け」が存在します。そのため、参加者は自然と「ゲームに勝つ」というわかりやすい共通目標を持つことができ、メンバー全員が同じ方向を向いている状態を自然に形成することができるため、メンバー同士で協力することが可能です。目標を共有し、全員で同じ方向を向いて協力するということを体験・時間するという点において、ゲームは効果的な手法であると言えるでしょう。
「協力」することが勝つための条件である
チームビルディング研修において推奨・設計されるゲームは、誰かと協力しないと勝つことが困難な仕組みになっているものがほとんどです。誰か1人だけが頑張って勝てるようなものではないため、必然的に情報共有や役割分担が必要になります。つまりゲームを活用することで、自然とチームワークが発揮され、「誰かと協力する必要性」を実感することが可能です。
ゲーム自体が誰でも簡単に参加でき、楽しいから
ゲームは前提として楽しむためのものです。何をするにおいても「楽しい」ことに越したことはありませんし、チームビルディング研修で行われるようなゲームは、比較的コストがかからず、誰でも簡単に参加できるという利点も存在します。
また、「楽しい」という感情は、チームメンバー同士の心理的距離を近づけることにも大きく寄与します。チームワークにはコミュニケーションが欠かせません。コミュニケーションを取りやすい雰囲気や関係性を形成するために、ゲームは効果的であると言えるでしょう。
自社で研修を企画、実施する際のポイント
研修は、外部に依頼することも可能でありとても効果的な手段だと言えますが、もちろん独自に計画し実施することも可能であり、コスト面でもおすすめです。
本パートでは、自社で研修を企画、実施する際のポイントについて解説します。
目標を明確にし、受講者に共有する
研修を始める前に、まず対象の受講者、つまりチームメンバーに対しチームビルディング研修の重要性であったり、研修項目を選んだ理由や意図、研修を通して目指すべき目標を事前に共有しましょう。なぜ研修を行う必要があるのかがわからないまま、ただ闇雲に研修を行うだけでは効果を期待できないためです。また、研修において目標は大きな指針となるため、チーム全体としての共通の目標や、個人レベルでの目標を立てるようにしましょう。研修を通して自分が何を得るべきなのかをある程度把握して臨むことができます。
対話を意識させる
チームビルディング研修では、何よりもコミュニケーションをとることが重要になります。ディスカッション形式の研修など、コミュニケーションをとる機会は様々あるでしょう。その際に留意すべきなのは「対話を意識する」ということです。ただ自分の相手に伝える・納得させるということだけではチームビルディング研修としての効果は見込めません。「対話をする」とは、基本的に結論を求めず、話すことを通じて自分とは異なる視点や価値観を知り、対象とする事物について改めて認識するということを指します。メンバー同士の相互理解が必要なチームビルディングにおいて、「対話をする」ということは重要なことであり、研修で意識することは必要であると言えるでしょう。
質問力・傾聴力を身につけられるようにする
チームビルディング研修では、メンバーと議論する場面が多々あるでしょう。通常議論を行う際、人は自分の意見を話すこと(自分の意見を押し出すこと)に注力しがちです。しかし、誰かと話す、あるいは議論をする際、相手の意見を聞こうとする姿勢は特に重要になります。チームビルディングでは、自分1人で目標を達成するのではなく、チームで協力して目標に向かいます。メンバーそれぞれの話に耳を傾け、互いの意見をブラッシュアップしていくことが重要と言えるでしょう。また、チームビルディング以外の場面でも、傾聴力は非常に重要な能力です。相手の話に耳を傾ける姿勢を、少しでも意識することで、研修効果は大幅に変わります。
また、傾聴力と同時に大切なのが、質問力・聞き出す力です。相手が意見を言いやすい空気や場を作り出す能力は、議論をするにおいて重要です。相手自身や相手の話に興味を傾け、理解しているということを表情や言葉、反応、質問などでアピールするよう意識しましょう。話を聞いてもらえている姿勢が見えると、相手にとっても話しやすくなります。
相手の長所に目を向けるようにする
チームビルディングは、メンバー同士がお互いに協力することが重要です。そのため研修は、お互いの強み(長所)を発見する場でもあると言えるでしょう。お互いの能力を認め合い、理解することが、相互理解に繋がります。
また、メンバー同士でより良い関係を築いていく際にも、相手のいいところ(長所)に目を向けることは重要です。人は、すべての人といい関係を築けるわけではありません。しかしだからこそメンバーが互いに相手の長所に目を向けるということを意識するだけでも、円滑な関係性の構築に寄与するでしょう。
相手を尊重することを意識させる
人との関係を築いていく上で、相手に「敬意を払う」ということを忘れてはいけません。チームビルディングにおいても、互いを尊重する姿勢は必要不可欠です。例え理解はできなくても、相手を否定せず受け入れ、認識することが大切です。結果として、心理的安心性の高いチーム・環境づくりに大きく寄与し、チームビルディングの成功にもつながるでしょう。
振り返りを行う
チームビルディングだけでなく、どのような研修においても重要と言えるのが「振り返りを行う」ことです。研修は、振り返りを行ってこそ効果が見込めます。研修を通しての感想や課題に対しフィードバックを行い、これからのアクション計画を立てることが大切です。
また、チームビルディング研修では、研修後の振り返りの時間としてメンバー同士で自由に会話させることもいいでしょう。ファシリテーターがいない状態での、受講者同士の率直な意見交換を促せ、関係強化に寄与します。
研修会社に研修を依頼するメリットと研修選び方
本パートでは、自社での研修設計が難しい場合や、専門家による研修の設計や実施をお願いしたい場合、研修効果をより確実なものにしたい場合などに向けチームビルディング研修を外注するメリットと、選ぶ際のポイントを解説します。
研修を外注するメリット
チームビルディング研修を外注することで、組織やチームの現状を専門家が適切に把握し、適切な研修メニューを選定・設計してくれるというメリットがあります。専門家が設計することで、研修効果を見込める確率が大幅に上がるでしょう。研修設計に人員や時間を大きく割けない場合など、効率的かつ効果的に研修を行うことが可能です。
研修の選び方
外部の研修会社に依頼する際は、自分たちの組織・チームの現状をしっかりと把握し、何が不足していてこれからどのようになりたいのかということを明確に理解することが重要です。
研修会社が提供している研修は様々であり、それらを闇雲に導入すればいいわけではありません。チームの現状にあった研修項目を選ぶようにしましょう。
また、研修会社を選ぶ際には、現状把握から研修項目の提案、研修の実施から研修後のフォローまでを手厚くサポートしてもらえる会社を選びましょう。導入事例などがある場合は、それらの安心材料も確認するようにしましょう。
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まとめ
本記事では、チームビルディングの研修について解説しました。
集団をまとめ、同じ方向を向き協力できるような状態を作ることは、簡単にできることではありません。人間は、どんなに相手を知っていたとしても100%相手を信頼し切ることは極めて難しいと言えるでしょう。そのような中で、いかに相手の価値観や特性を知り、互いに妥協点を見つけられるかということが相互の「理解」に繋がり、関係を築く上で重要になるでしょう。チームビルディング研修では、このように「相手を知る」というという行為を可能にし、一つの目標に向かって協力するという実践を通して、無意識に「互いの妥協点を見つける」ことを実現します。
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