営業1on1の質問例|本音を引き出し次回行動につなげる聞き方

▼ この記事の内容

1on1の質問は、思いついた順に増やすのではなく、開始、中盤、締めの三段で設計すると面談の役目が明確になります。状況を確かめることで現在地をそろえ、内省を促す質問で考えを言語化し、最後に次にやることを決める質問を置くと、進み具合の確認だけで終わらない1on1を運用できます。

聞き方の引き出しを増やしたい方は、営業の部下面談で本音を引き出すコツで次回行動につなげる4ステップを解説しています。

本音を引き出す聞き方を実践に移す際は、営業メンバーの成長を促す質問と育成手順を併せて押さえると、次回行動への接続が一段とスムーズになります。

1on1で質問に詰まると、上司は進み具合の確認を増やし、部下は短い報告だけで終わりやすくなります。質問が多くても、流れがなければ面談は深まりません。

特に営業の面談では、案件、数字、支援の頼みごとの話が同時に出ます。順番がないまま聞くと、部下の考えではなく、状況の説明だけが残ります。

この記事では、1on1で使える質問例を、開始、中盤、締めの流れと場面別の違いに沿って整理します。最後まで読むと、そのまま使える質問と、避けるべき聞き方を面談に移せます。

参考:1on1ミーティング導入実態調査|リクルートマネジメントソリューションズ


【全16テンプレ・総勢94アジェンダを大公開】
カンタンに効果的な1on1を実現するテンプレート集を無料公開中!
>>『明日からすぐに使える1on1テンプレートシート集』はコチラから無料ダウンロード!

営業の1on1の質問設計は3段で考える

1on1の質問設計は、開始、中盤、締めの三段で考えます。入口で現在地をそろえ、中盤で考えを確かめ、最後に次にやることを残す順番にすると、面談の役目がぶれません。

質問を並べるだけでは、良い1on1にはなりません。各段で役目を分けることで、上司は何を聞くべきかを迷わず、部下も何を話せばよいかを理解できます。

1on1のテーマ全体を先に整理したい場合は、1on1のテーマ例と進め方も確認してください。質問の順番だけでなく、何を扱う回かも決めやすくなります。

最初に聞くのは状況の確認である

最初に聞くのは、部下がいま何を整理したいかという状況です。理由や反省を先に聞くと、部下は守りの説明から入り、面談の軸が定まりません。

状況を確かめることでは、案件名、止まっている地点、見たい数字の三つが分かれば十分です。入口の質問は短くして、面談の土台をそろえることに集中します。

たとえば「今週いちばん整理したい案件はどれですか」「どこで止まっていますか」「今回見たい数字は何ですか」と聞くと、話題がすぐ定まります。

入口をこの三点に固定すると、上司は質問の順番を崩さずに済みます。部下も、報告ではなく整理したい論点を先に出せます。

中盤で内省を促す質問に切り替える

中盤では、何が起きたかではなく、部下がどう考えたかを聞きます。この段で内省を促す質問に切り替えると、結果だけでは見えない考え基準が出ます。

有効なのは、相手の反応をどう読んだか、何を優先して話したか、どこで迷ったかを問う質問です。上司が答えを言う前に、部下の認識を言語化させる必要があります。

たとえば「その場で何を優先しましたか」「相手の反応をどう受け取りましたか」「別の進め方を選ぶなら何を変えますか」と聞くと、思考の流れを追えます。

この段があると、面談は進み具合の確認だけで終わりません。考えのずれを見つけてから、次にやることへ進めます。

最後は次にやることで閉じる

最後は、次回までに何を変えるかを決める質問で閉じます。気づきだけを残して終えると、面談の価値が翌週に引き継がれません。

質問は短い行動に落ちる形にします。「次回一つだけ変えるなら何ですか」「次に確認する数字は何ですか」「上司に頼みたい支援は何ですか」と聞くと、行動が明文化されます。

たとえば初回商談が弱い部下なら、「次回は最初に誰の課題を確認するか」を一文で置きます。ここまで短くすると、次回の面談で結果を追えます。

1on1全体の運用設計まで見直したい場合は、次のガイドも使ってください。面談の型と質問の並べ方を一緒に整えられます。


【260スライドで1on1を完全網羅】
流れ・アジェンダ・よくある失敗まで、実践に必要な知識をすべて詰め込んだ一冊!
>>『メンバーの成長・マネジメントのプロが実践する1on1パーフェクトガイド』を無料ダウンロードする

そのまま使える質問例を場面別に整理する

使える質問例は、進み具合の確認、思考整理、次にやることの三つに分けて持ちます。役目ごとに質問を分けると、その回で必要な問いだけを選べます。

重要なのは、質問の数ではなく役目です。入口で現在地を確認し、中盤で考えを掘り、最後に行動を決める三段がそろうと、面談の流れが崩れません。

進み具合の確認で使う質問例

進み具合の確認で使う質問は、現在地を短くそろえるために使います。入口で必要なのは、細かな評価ではなく、どの案件をどこまで話すかという整理です。

質問例としては、「今週いちばん整理したい案件はどれですか」「どこで止まっていますか」「今回見たい数字は何ですか」が使えます。答えは一文で返せる形にすると、入口で話題が広がりません。

たとえば新規開拓の案件なら、「初回商談後に次回日程が決まっていない」が出れば十分です。入口で全情報を回収しようとせず、次に掘る論点を一つ決めます。

数字の確認をどう会話に乗せるか迷う場合は、1on1の数字の使い方も参照してください。指標を一つに絞る考え方を先に持つと、質問の入口も整えやすくなります。

考えを引き出す質問例

考えを引き出す質問は、部下の判断基準を言語化するために使います。結果や数字だけでは、どこで考えがずれたかは見えません。

有効な質問は、「その場で何を優先しましたか」「相手の反応をどう読みましたか」「別の進め方を選ぶなら何を変えますか」です。どれも考えの過程を話してもらう問いです。

たとえば提案の途中で競合比較を求められた場面なら、「その質問をどう受け取りましたか」と聞くことで、部下の見立てが出ます。上司はその見立てを基準に助言できます。

考えの過程が出ると、面談は助言の押しつけになりません。部下本人が修正点を見つけたうえで、次の行動へ進めます。

次にやることにつなげる質問例

次にやることにつなげる質問は、面談の結論を一つの行動に落とすために使います。行動が残らなければ、1on1は気づきの共有で終わります。

有効な質問は、「次回一つだけ変えるなら何ですか」「次に確認する数字は何ですか」「上司に頼みたい支援は何ですか」です。いずれも一文で答えられる形にします。

たとえば止まっている案件なら、「次回は決める人の参加の条件を確認する」と置きます。行動が短いほど、次の面談で実行の有無を確認しやすくなります。

この締めの質問を固定すると、面談の終わり方が安定します。上司も部下も、何を宿題にしたかを共有できます。

状況別に質問を変える

同じ質問を全員に使うと、必要な情報が出ません。若手、止まっている案件、ハイパフォーマーでは、聞くべき論点が異なるからです。

変えるのは質問の量ではなく、入口の焦点です。準備、停止条件、再現条件のどこを先に聞くかを変えると、面談の密度が上がります。

商談以外の面談の聞き方も含めて見直したい場合は、営業の部下面談のコツも確認してください。質問の順番と聞き方をまとめて整えられます。

若手営業には準備の質問を厚くする

若手営業には、結果より前に準備の質問を厚くします。準備と当日の判断を分けて聞かないと、本人は何を直すべきかを整理できません。

有効なのは、「商談前に何を確認しましたか」「準備していた質問は何でしたか」「その場で予定を変えた理由は何ですか」といった問いです。準備と本番の差が見えると、助言の向きも定まります。

たとえば入社半年の営業なら、「初回面談の前に役職別の課題を想定したか」を確認します。改善点が準備か当日の判断かに分かれるため、指導も具体になります。

この聞き方にすると、面談は結果の反省会ではなく、次回準備の見直しに変わります。部下も次に何を準備するかを持ち帰れます。

停滞案件では止まっている条件を聞く

止まっている案件では、相手の反応より先に止まっている条件を聞きます。停止条件が見えないまま状況だけ聞いても、次にやることは決まりません。

有効なのは、「誰の判断待ちですか」「何の情報が足りませんか」「次の面談が決まらない理由は何ですか」といった問いです。止まっている地点を条件で言い表せるようになります。

たとえば稟議待ちの案件なら、「比較資料が足りない」「部門責任者が未参加」といった条件まで言葉にします。ここが見えれば、次回に集める材料が決まります。

条件を先に聞くと、上司は支援の出し方を判断できます。部下も、曖昧な状況説明から抜けて、次に確認すべき点を言い表しやすくなります。

ハイパフォーマーには再現性を聞く

ハイパフォーマーには、失敗理由より勝ち筋の再現性を聞きます。成果が出た商談を手順に分解すると、本人にもチームにも再利用できます。成功をチームへ渡す材料にもなります。

有効なのは、「何を先に確認しましたか」「相手のどの反応で次の質問に移りましたか」「他メンバーに渡せる型は何ですか」といった問いです。成功を行動に分解できます。

たとえば受注率が高い営業なら、「導入後の運用負荷を先に聞いてから機能説明に入った」といった再現条件を抽出します。個人の勘をチームの型に変える材料になります。

この問いは成功を称賛するだけで終わりません。成果の再現条件を残すことで、面談の内容を本人だけのものにせずチームへ渡せます。

NG質問をOK質問に言い換える

NG質問を減らす目的は、部下を楽にすることではありません。防御的な説明を減らし、考えの過程を出しやすくするためです。

直球の評価語を避けて、見えていたこと、止まった地点、次に変えることを問う形へ変えると、面談の質が上がります。数字も責める材料ではなく、状況を確認する材料として使います。

責めているように聞こえる質問

「なぜできなかったのですか」「もっとできたのでは」といった質問は、責められている印象を生みます。部下は考えの説明ではなく、防御の説明を始めます。

特に未達や受注できなかったの直後は、この傾向が強く出ます。上司が聞きたいのは理由の報告ではなく、どこで考えが止まったかです。その日の学びを次へ残せるため、感情だけで終わりません。

たとえば「なぜ受注できなかったのですか」ではなく、「どこで比較条件が不利になりましたか」と聞く方が適切です。質問の向きが変わると、会話は原因探しではなく分かれ目の確認に変わります。

考えを広げる質問への言い換え

言い換えの基本は、評価から入らず、見えていたことと選んだ理由を聞くことです。これだけで、部下は考えを整理しながら話せます。

「なぜできなかったのですか」は「何が止まりましたか」に変えます。「もっとできたのでは」は「別の進め方を選ぶなら何を変えますか」に変えます。質問が考えに向きます。

たとえば提案が通らなかった案件でも、「相手が懸念した点をどう受け取りましたか」と聞くと、考えの過程を確認できます。小さな言い換えでも、出てくる情報は大きく変わります。

数字を責めずに会話へ乗せる

数字は責める材料ではなく、状況を確認する材料として使います。数字だけを突きつけると、会話は評価に寄り、考えの過程が出ません。

有効なのは、「今週いちばん見たい数字は何ですか」「その数字が動かなかった理由をどう見ていますか」といった問いです。数字から背景へ会話をつなげられます。

たとえば商談数が落ちている週なら、「件数が少ない」ではなく「どの工程で数が止まったか」を聞きます。数字が行動の議論に変わります。

記録すると質問の質が安定する

質問の質を安定させるには、使った質問と出てきた答えを短く記録します。面談を記憶だけで回すと、問いの偏りに気づけません。

この章の答えは、長い議事録ではなく、短い質問ログを残すことです。何を聞き、何が出て、次回何を確認するかまで分かれば十分です。

質問ログを残す

質問ログには、聞いた質問、返ってきた答え、次に確認する論点の三つを書きます。これだけで、次回も同じ流れで面談を始められます。

ログを見返すと、上司の質問の偏りが分かります。状況確認ばかり多いのか、行動を決める質問が不足しているのかを確認できます。

たとえば「質問:どこで止まったか」「回答:比較条件が不明」「次回確認:比較条件を初回で聞いたか」と残せば十分です。1分で記録できます。

次回確認点を先に書く

次回確認点は、その日のうちに書きます。気づきだけ残して終えると、面談が単発で終わり、前回の話が次回につながりません。

確認点は一文で十分です。「次回は決める人の条件を確認したかを聞く」「見たい数字を一つに絞れたかを聞く」と書けば、面談の入口がすぐ作れます。

記録のひな形をそろえたい場合は、次回確認点まで書けるテンプレートを使ってください。運用を人に依存させないことが、質問の質を安定させます。


【全16テンプレ・総勢94アジェンダを大公開】
カンタンに効果的な1on1を実現するテンプレート集を無料公開中!
>>『明日からすぐに使える1on1テンプレートシート集』はコチラから無料ダウンロード!

よくある質問

営業の1on1では毎回質問を固定した方がよいですか

毎回すべての質問を固定する必要はありません。開始、中盤、締めの流れだけをそろえ、その回の相手や案件に合わせて入口の質問を少し変える方が、面談の密度を保てます。

部下が答えにくそうなときはどう切り替えますか

結論を迫る質問を止めて、状況を確かめることへ戻します。「どこで止まりましたか」「いま整理したい論点は何ですか」と入口の質問に戻すと、部下は答えやすくなります。

1on1の質問は何個くらい用意すべきですか

大量の質問を用意する必要はありません。開始、中盤、締めで一つずつ、合計三つの軸があれば十分です。その回の論点に合わせて補う形で運用できますし、次の確認点も残せます。

まとめ|質問は流れに沿って使い分ける

1on1の質問例は、数を増やすことより、開始、中盤、締めで役目を分けることが重要です。状況をそろえ、考えを言語化し、次にやることを決める三段があれば、面談は進み具合の確認だけで終わりません。

以下のテンプレートも使いながら、若手、止まっている案件、ハイパフォーマーで入口の焦点を変えると、必要な情報が出やすくなります。質問の型と次回確認点をそろえることで、1on1は安定して回せます。


【全16テンプレ・総勢94アジェンダを大公開】
カンタンに効果的な1on1を実現するテンプレート集を無料公開中!
>>『明日からすぐに使える1on1テンプレートシート集』はコチラから無料ダウンロード!

お役立ち情報

  • 全170P超の目標マネジメントパーフェクトガイド
    全170P超の目標マネジメントパーフェクトガイド
    近年増えている目標マネジメントへの不安を解消するあらゆる手法やマインドなど目標管理の全てが詰まっている資料になっています。
  • 【170P超のマネージャー研修資料を大公開!】マネジメントと1on1って何ですか?
    【170P超のマネージャー研修資料を大公開!】マネジメントと1on1って何ですか?
    「これさえ実践すれば間違いないという具体的なHOW」に焦点をあてて、マネジメントや1on1を実践できる内容となっています。
  • 【全260スライド超】メンバーの成長・マネジメントを最適化させるプロが実践する1on1パーフェクトガイド
    【全260スライド超】メンバーの成長・マネジメントを最適化させるプロが実践する1on1パーフェクトガイド
    組織開発・1on1 ・評価の設計運用で 100 社以上の企業に伴走してきた弊社の知見をもとに作成したガイド資料になります。

コチームの導入に関して

  • お問い合わせ
    お問い合わせ
    コチームについて不明点などございましたらご気軽にお問い合わせください。
  • お見積もり
    お見積もり
    コチームを導入するために必要な費用感を見積もれます。
  • トライアル
    トライアル
    ご気軽にトライアルでコチームを利用できます。
【無料】
満足度98.2%!超実践型のマネジメント研修資料3点セット!