チームワークを高める方法と6つのポイントとは?|リーダーに必要な能力やリモートでの施策も解説
目次
現代においてチームワークが求められる理由
ビジネスを行う上で、チームワークは大切だとほとんどの人が考えているでしょう。またこの考えは昔も今も変わりません。
しかし現代は昔よりも一層チームワークが重視されています。その理由を見ていきましょう。
VUCA時代
チームワークが重要視されている1つ目の理由は、現代そして今後が「VUCA時代」であるからです。
VUCAとは
- Volatility(変動)
- Uncertainty(不確実)
- Complexity(複雑)
- Ambiguity(曖昧)
の頭文字をとったものです。
かつてのビジネス環境は安定していて変化も激しくなかったため、未来の予想が比較的簡単でした。
しかし現代のビジネス環境は過去のビジネス環境に比べて、日々目まぐるしいスピードで、そして短い期間に大きく変化し続けています。
そのため先を読むことが難しく、成果を出すことも困難になってきています。
このようにビジネスサイクルが短縮した環境で成果を出し続けるためには、柔軟に変化へ対応し、素早く行動することが大切です。
もちろん、従業員一人ひとりの能力を高めることは1つの対応策です。しかし、チームワークを向上させ、皆で力を合わせて変化に対応する方が、結果が出るまでの時間は短いでしょう。
また、一人ひとりの能力を向上させるよりも結果的に大きな成果が上がり、将来的な安定を見込める対応策となるでしょう。
さらに、日々の業務をスピード感を持って行うことも求められています。例えば生産性を下げることなく、業務効率化を推進する必要があります。
制度を整えることはもちろん大切です。しかしその制度を早く定着させ、有意義なものにするためには普段からのコミュニケーションといったチームワークが必要です。
加えてアイデアを出す際も、じっくりと考えるより、時代に適応したものを早く作り上げることが大切です。
アイデアの創造に関して、1人だけで考える方法には限界があります。複数の人間が集まったチームで、多くのコミュニケーションを重ねてこそ、より良いアイデアが生まれるでしょう。
IT技術の進歩
チームワークが重要視されている2つ目の理由は、IT技術の進歩です。
ITや技術の進歩は業務内容を高度化・複雑化させました。そのため日々の課題への対応を個人の能力で行うことが難しくなってきています。
これにより従来の日本で求められたジェネラリスト(幅広い知識や技能、経験などを備えた人)よりも、現代は専門性を持ったスペシャリストが求められています。
しかし、ただスペシャリストを集めるだけではうまくいきません。各個人がチームとして協力して、初めて成果は生まれるのです。
分野の違うスペシャリストは考え方も違うことが多くあります。そのためスペシャリスト同士をうまく協力させるために、従来よりも一層チームワークが重要視されています。
テレワーク・リモートワークの浸透
チームワークが重要視されている3つ目の理由は、テレワーク・リモートワークの浸透です。
新型コロナウイルスの流行を契機に、テレワークやリモートワークが大きく浸透しました。
多くの人が通勤や営業先への移動のストレスが減ったという恩恵を感じています。しかし、その一方で、コミュニケーションの減少を危惧している人も多く存在します。
上記のように、VUCA時代のビジネス環境を乗り切るためには、皆で協力する必要があります。スムーズな協力のためには良いチームワークが大切であり、良いチームワークには、日々のコミュニケーションは必要不可欠です。
リモートワークやテレワークによって働く環境が変化したとしても、コミュニケーションの量と質を共に落とすことなく、チームワークを向上・維持しなければなりません。
グローバル化によるダイバーシティー経営の重要性
チームワークが重要視されている4つ目の理由は、ビジネスのグローバル化が進んだためです。
加えてグローバル化が進んだことにより、多様な人材を活かして、その能力を最大限発揮できる機会を与えることで企業価値を高める「ダイバーシティ経営」が求められています。
「ダイバーシティ経営」の成功には、チームワークが必要不可欠です。
グローバル化が進んだことにより、日本の企業は国内企業だけでなく、海外企業と競争する必要性が出てきました。
海外企業も含めたより激しい競争を勝ち抜くためには、様々なスキルを持ったメンバーが必要です。そのためにメンバーを日本人に限らず、多国籍なメンバーを集めることで、より様々なスキルを持ったチームとなるでしょう。
しかし日本人同士でも思想や価値観は違うのに、多国籍なメンバーとなればその違いはより大きくなるでしょう。そのため、チームワークを向上させ、この違いによる摩擦を無くさなければなりません。
また価値観や考え方が違うメンバーが揃っているということは大きなメリットでもあります。
変化の激しい現代ビジネス環境では、この各個人の違いが柔軟に環境に対応するための武器となるでしょう。この武器を活かすためには、チームワークを整え、各個人の考えが尊重される環境を作る必要があります。
そしてダイバーシティ経営では多国籍な人材の活用だけでなく、雇用促進が進む高齢者や、女性・男性関係なく育児や介護と両立して働きたいといった、多様な人材を活用することも大切です。
このような多様な働き方を受け入れる雰囲気がある企業には、多様なメンバーが集まるためチームとしての思考力が高まり、業績の向上につながります。
働き手不足の現在の日本で重要な、採用の競合優位性の向上に繋がるでしょう。
チームワークを高める6つのポイント
チームワークを向上させるためには、ポイントを押さえて取り組みを進めなければなりません。
ビジョンの設定・共有
チームワークを向上させるための1つ目のポイントは、ビジョンを設定し、共有することです。
まずチームのビジョンを設定します。
この際、ビジョンが浸透しやすくするため、以下の4点を意識しましょう。
- 目的を明確にする
- 理想の姿を可視化する
- 具体的な方針を決定する
- わかりやすく、覚えやすいビジョンにする
そして設定したビジョンをメンバーに共有して、浸透させることが大切です。
具体的な目標設定と課題の明確化
チームワークを向上させるための2つ目のポイントは、具体的な目標設定と課題の明確化を行うことです。
ビジョンの実現には具体的な目標設定が必要です。目標はチーム全体の目標と各メンバー一人ひとりの目標を設定します。
目標を設定する際は「SMARTの法則」を意識しましょう。
SMARTの法則は、OKRやMBOの目標設定にも用いられます。
SMARTとは
- Specific(具体的)
- Measurable(計測可能)
- Achievable(達成可能)
- Related(関連性がある)
- Time bound(期限が決まっている)
これらは目標設定時に大切な5つの基準の頭文字を表しています。
具体的には
- 第三者でもわかるような、具体的な目標の設定
- 目標の達成度合いがわかる定量的な目標の設定
- 現実的に達成が可能な目標の設定
- チームのビジョンに関連している目標の設定
- 目標達成までの期限の設置
ということを表します。
そしてこの5点を意識したうえで、最終的な目標だけでなく、中間目標も定めておきましょう。
中間目標があることで、フィードバックやコーチングがしやすくなります。
またチームのリーダーは、これらを踏まえた上でメンバー各個人の目標管理をしましょう。
メンバーごとの仕事の進捗を把握し、必要があれば相談やサポートを行い、モチベーションの維持に努めましょう。
また、チームワークの向上には現在の課題を明確化することも大切です。
目標達成に向けて行動を始める前に課題を明確化し、できるだけ障害を無くしておけば、目標はスムーズに達成できます。
各メンバーの課題やチームとしての課題を明確化し、課題に対して意見を出し合ったり、協力するポイントを押さえておけば目標達成までの時間は早められるでしょう。
そして最初だけ課題を明確化するのではなく、定期的にその時々の課題を明確化して、タイムリーに改善に努めることや、助け合い、リーダーのフィードバックなども大切です。
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一人ひとりのメンバーへの明確な役割設定
チームワークを向上させるための3つ目のポイントは、メンバー一人ひとりの明確な役割設定をすることです。
メンバーが当事者意識を持って担当業務に取り組めるよう、一人ひとりに明確な役割を設定しましょう。
メンバーが自分の果たすべき役割が明確に理解できていなければ、能力を最大限に発揮することはできません。
また役割を設定する際には、メンバー個人の得意分野・不得意分野を把握し、本人がやりたい業務も加味して、最も能力を発揮できる環境を与えましょう。
役割分担することで、場合によってはメンバー同士の業務量に差が出ることもあります。
その際はお互いに助け合うことを事前にメンバーへ周知しておくことや、助け合いやすいようメンバー同士の役割を相互理解することも大切です。
メンバーの特性や自発性の尊重
チームワークを向上させるための4つ目のポイントは、メンバーの特性や自発性の尊重をすることです。
チームワークの向上や、チーム全体のパフォーマンス向上を促すには、メンバーの特性や自発性を尊重することが重要です。
強要することを控え、メンバーの発言や行動を全体で尊重する姿勢を持ちましょう。
円滑なコミュニケーション
チームワークを向上させるための5つ目のポイントは、円滑なコミュニケーションです。
チームワークにおいてコミュニケーションをとることは必要不可欠です。コミュニケーションが取れていないと、目標や情報の共有・サポートがうまくいかず、チーム全体で信頼関係を築き、協力体制をとることは難しいといえるでしょう。
日頃の挨拶など日常的に意識してコミュニケーションをとることを意識しましょう。
チームリーダーが率先して、メンバー間でコミュニケーションを取りやすい環境を形成することが重要です。
また定期的な1on1などを実施し、フィードバックや相談の機会を作ることもいいでしょう。チームとしての信頼関係や協力体制が構築されることで、チーム全体のパフォーマンスの向上にも繋がります。
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緊密な連絡と情報共有
チームワークを向上させるための6つ目のポイントは、緊密な連絡と情報共有を意識することです。
チーム内で助け合うことが大切と述べましたが、適切な助け合いをするためには情報共有が重要です。
よく耳にする報連相(報告・連絡・相談)をしっかりと行うことは、情報共有の基本であり、チームワーク向上には欠かせません。
情報共有が適切に行われなかった場合、次の行動に移れなかったり、誤った行動をしたりする恐れがあり、その結果生産性が下がることも考えられます。そのような事態を防ぐために、普段からコミュニケーションをとり、報告や連絡はもちろんの事、相談も気兼ねなくできる組織風土を作っていくことも大切です。
チームリーダーに求められるスキル・能力
チームリーダーの能力やアクションは、チームワークの向上を図る際に大きく影響します。
本パートでは、チームリーダーに求められるスキル・能力について解説していきます。
リーダーシップ能力
チームリーダーに求められる1つ目のスキルはリーダーシップ能力です。
チームリーダーは、メンバーを導き指導し、共通の目標に向けて結束させる役割を果たします。リーダーシップ能力には、ビジョンの設定とコミュニケーション、決断力、モチベーションの醸成などが含まれます。チームの目標をリーダーが中心となって立案し、チームのお手本となってメンバーを指導することが重要です。
フィードバック能力
チームリーダーに求められる2つ目のスキルはフィードバック能力です。
チームメンバーへの適切なフィードバックは、成長と改善を促す重要な要素です。リーダーは定期的なフィードバックを提供し、メンバーの強みや成果を認めるだけでなく、メンバーが抱える困難や課題に対し、改善点や発展のための具体的なアドバイスも提供します。チームリーダーのフィードバック能力はメンバーのモチベーションやパフォーマンスの向上に寄与します。
問題解決能力
チームリーダーに求められる3つ目のスキルは問題解決能力です。
チームリーダーは、問題が発生した際に冷静に対処し、解決策を見つける能力が求められます。問題解決能力には分析力、創造性、判断力が含まれます。チームリーダーは客観的視点を持ち、メンバーと協力して問題を分析しながら適切な対策を講じることで、チーム全体のパフォーマンスと効率を向上させることが求められます。
モニタリング能力
チームリーダーに求められる4つ目のスキルはモニタリング能力です。
チームリーダーは、メンバーの様子や業務内容、進捗状況を観察する必要があります。必要に応じてフィードバックや調整、サポートを行いましょう。
モニタリング能力によって、問題や課題が早期に発見され、対策が取られることで、チームの成果を最大化することができます。
コミュニケーション能力
チームリーダーに求められる5つ目のスキルはコミュニケーション能力です。
チーム全体でコミュニケーションを活性化させることももちろん必要ですが、コミュニケーション活性化させるための環境の形成にはチームリーダーの率先する姿勢が必要不可欠です。チームメンバーと積極的にコミュニケーションをとることで、メンバーとの相互理解や信頼関係の構築を促すことができ、より良いチームの創造に寄与します。
チームワーク向上のためにリーダーがやるべき4つのこと
この記事を読んでいる方には、現在チームをまとめている立場であったり、これからそのような立場になる予定の方が多いでしょう。
ここでは明日からでもすぐに実践できる、チームリーダーが心掛けるべきポイントを解説していきます。
メンバーに期待していることを伝える
チームワーク向上のためリーダーが心掛けるポイントの1つ目は、メンバーに期待していることを伝えることです。
そして期待を伝える際、具体的でわかりやすい期待をよせることが大切です。
例えば「お疲れ様。今週末までに△△を達成しよう。少し大変かもしれないけれど、私も手伝うから一緒に頑張ろう。」というように、労いの言葉と共に伝えましょう。
メンバー一人ひとりに期待を伝えることで、程良い緊張感が生まれ、期待に応えようと努力してくれるでしょう。
期待することが有効であることは、科学的にも証明されています。このことを「ピグマリオン効果」と呼びます。
ピグマリオン効果とは、教育心理学における心理的行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上した実験によって確立されました。
一方で教師が期待しないことによって学習者の成績が下がる「ゴーレム効果」も存在し、期待を伝えることの大切さがわかります。
しかし適切な期待を伝えることを意識し、過度な期待や過度な業務を課さないことも大切です。
ある調査で、社員の 61% 以上が「日々の生産性を妨げる最大の原因」として「仕事の負荷が大きすぎること」だと回答しました。
あまりに過度な期待や業務は、ストレスや燃え尽き症候群といったことにも繋がる可能性があるため、一人ひとりに合った期待を伝えましょう。
成果を褒める
チームワーク向上のためリーダーが心掛けるポイントの2つ目は、成果を褒めることです。
目標達成できたメンバーを褒めることは、そのメンバーのモチベーションを上げる効果があります。
また褒めるときには
- 「即時」
- 「オープン」
上記2点を意識して褒めると、高い効果があります。
「即時」とは、目標を達成したメンバーがいたら、時間を開けずに褒めることを意味します。
1週間後など時間がたってから褒めても、モチベーションを上げる効果はあまりありません。むしろ「今さら褒められても嬉しくない」というように、かえってモチベーションを下げてしまうこともあります。
「オープン」とは、褒める際は1対1の状況よりも、チームメンバー全員が見ている状況で褒めることを意味します。
そうすることで褒められたメンバーは達成感や喜びをより一層感じるだけでなく、それを見ている他のチームメンバーへの刺激にもつながり、ひいてはチーム全体のモチベーションにつながります。
普段から複数人でコミュニケーションをとる
チームワーク向上のためリーダーが心掛けるポイントの3つ目は、普段から複数人でコミュニケーションを取ることです。
リーダーが発端となり、複数のメンバーでコミュニケーションを取ることで、リーダーがいない状況でもメンバー同士がコミュニケーションを取ることへのハードルが下がります。これによりチームワークは向上します。
そして活発なコミュニケーション環境を作る際、役割や役職に関係なく、誰でも対等に意見を述べられる環境、そして失敗した時も報告や相談がしやすい環境を作りましょう。
このような環境は心理的安全性が高い環境と言えます。
心理的安全性が高い環境は自然に発生することがあまりないため、リーダーが率先して環境を整える必要があります。リーダーは否定をせず、自由な意見や相談を促進することが大切です。
高い心理的安全性は良いチームワークに繋がるだけでなく、無駄な時間や労力の削減、離職の防止にも繋がります。
メンバーを公平に扱う
チームワーク向上のためリーダーが心掛けるポイントの4つ目は、メンバーを公平に扱うことです。
能力の高いメンバーだけを過剰に評価することや、ミスが多いメンバーだからといって雑用ばかりやらせてはいけません。
能力の高いメンバーばかりに仕事をさせることは、表面的には効率的に感じるかもしれません。
しかし役割分担をしっかりすることで、たくさんの仕事を抱えた人の大きすぎる負担を減らして効率を上げたり、仕事が遅い人であっても経験を積んで高い能力を獲得したりすることができます。
役割をしっかり分担する方が、最終的にはチームとして大きな成果を上げることに繋がります。
リーダーは全てのメンバーに対して対等でなければいけないことを意識し、各メンバーに平等な態度や対応を取りましょう。
チームワークを高める5つの具体的施策
チームワーク向上のためのポイントを押さえた上で、具体的にはどのような施策を取るとよいのか見ていきましょう。
社内コミュニケーションツールを使用する
チームワークを高める2つ目の方法として、社内コミュニケーションツールを利用することがあります。
コミュニケーションを促進するためにビジネスチャットを使うと良いでしょう。
メリットとしては以下が挙げられます。
- 円滑な情報伝達
- 組織内コミュニケーションの活性化による作業精度向上
ビジネスチャットはリアルタイムでの受け答えが可能なため気軽に連絡が取れ、コミュニケーションの量・スピード共に向上します。
また、リアルタイムで情報伝達ができ随時チェックできるので、業務を円滑に行うことも可能です。
加えて、オフラインで発言することが苦手なメンバーは、ビジネスチャットによって発言がしやすくなることもあり、従来は無かったコミュニケーションが生まれることもあります。
仕事にかかわるやり取りはもちろん、業務外の会話もビジネスチャットで行うことにより、結束力や連帯感が強まってチームワークが向上するでしょう。
業務外の雑談のためのチャットグループを作るときは、リーダーはコンスタントに自分から発信することを心がけましょう。
自分から雑談を発信することは、多くの人が躊躇ってしまうでしょう。そのため会話の場を作るだけ作って、機能しなくなってしまわないよう、リーダーが発信を続け、メンバー全員が気軽に発信できる雰囲気を作り上げましょう。
1on1ミーティングの実施
チームワークを高める2つ目の方法として、1on1ミーティングがあります。
1on1ミーティングとは週に1回、30分や隔週に1回、30分といった短いサイクルでリーダーとメンバーが定期的に1対1で話すことです。
1on1ミーティングは、対話の中でお互いの思考の癖や固定概念の理解といった、メンバー間の相互理解ができます。チームワークを高める上では、メンバー間の相互理解は欠かせません。
相互理解がうまくいけば、メンバーが取り組みたいことを引き出して、モチベーションを向上させることもできます。また各メンバーに対する現状把握やアドバイス、そして成長へも繋がります。
1on1ミーティングは簡単に始められるという良さがあります。
しかしスケジュールを前もって押さえ、当日までにお互いに準備することが大切です。
リーダーは、なにを話すべきか決めておきましょう。またメンバーには、事前に聞きたいことを整理しておいてもらいましょう。この準備によって1on1ミーティングを有意義な時間にできます。
ランチミーティングの実施
チームワークを高める3つ目の方法として、ランチミーティングがあります。
ランチミーティングとは、昼食の時間に会議や意見交換会を開くことです。
かしこまった会議とは異なり、食事をしながらフランクに会議ができます。また勤務中の時間を削ることがないため、時間を有効に活用できます。
そしてランチミーティングは、チームの交流を深めることにとても適しています。
職場以外のリラックスした空間で同じ時間を共有することで、コミュニケーションが活発になるため、業務以外の相互理解も深まりチームワークが向上します。
近年、価値観の変化により、業務時間外の飲み会といった交流には参加したくない人が増えてきています。従来はこのような時間にコミュニケーションをとり、チームワークを高めていた面があります。
しかし現在は価値観の変化、そしてコロナウイルスの影響もあり、このような時間が確保しにくくなってきています。
その点ランチミーティングであれば気軽に、そしてストレスなく行えるためチームワーク向上に効果的です。
サンクスカードの導入
チームワークを高める3つ目の方法として、サンクスカードがあります。
サンクスカードとは、メンバー同士が仕事の中で感じた感謝を伝えるため、その気持ちをカードに手書きで書いて送り合う取り組みです。これにより互いの感謝の気持ちが可視化され、手に取って形に残せます。
サンクスカードは、社内のコミュニケーション促進や、メンバーの仕事に対するモチベーション向上に効果があります。
これらが高まることは、チームワークの向上に繋がります。またポジティブな気持ちを普段から互いに伝え合うことは、チームとしての雰囲気を明るくするため、メンバーにとって居心地の良いチームになるでしょう。
特に新人の場合、サンクスカードを受け取ることは達成感ややりがいに直結しやすいため、サンクスカードは新卒を多く採用している企業にとって有効な方法です。
実際に東京ディズニーリゾートや日本航空株式会社(JAL)といった、チームワークに定評のある企業でサンクスカードは導入されています。
チームビルディング施策の開催
チームワークを高める4つ目の方法として、チームビルディング施策の開催があります。
チームビルディングとは、チーム目標を達成するためメンバーそれぞれがスキルや能力、個性を最大限に発揮でき、チーム全体で目標を達成できる環境を作ることを指します。
施策として、研修やゲームなどがあり、チームワークを高める上で大いに寄与するでしょう。
テレワーク・リモートワークでチームを高める2つの施策
チームワークを高める具体的な方法を4つ挙げました。しかしテレワークやリモートワークが進んだため、この4つは実施が難しいという場合があるでしょう。
本パートでは、テレワーク・リモートワーク下でもチームワークを高められる方法を紹介します。
オンラインイベントの開催
テレワークやリモートワークでチームワークを高める1つ目の方法は、オンラインイベントを開催することです。
イベントを開催することは、メンバー同士の交流を深めるため、チームワークの向上に効果的です。しかし、オンラインになると何をすればよいのかわからないという方も多いでしょう。
オンラインイベントの例として
- オンラインビンゴ大会
- 超・接写クイズ
- 人狼ゲーム
などがあります。
また話題になった「zoom飲み」もオンラインイベントとして有効でしょう。
これらを開催する際は、ビンゴ大会の景品やzoom飲みの費用を会社が負担すると参加率や満足度が高まります。
無料オンラインレッスンの開催
テレワークやリモートワークでチームワークを高める2つ目の方法は、無料のオンラインレッスンを開催することです。
例として
- ヨガのレッスン
- 英会話教室
- マインドフルネス教室
などがあります。
これらを開催するときは、出社しているメンバーの参加ハードルを低くするため、オンライン・オフラインどちらからでも参加できるようにすると良いでしょう。
無料レッスンは複数人で同じことをするため、コミュニケーションが生まれます。また部署や役職などの垣根を越えて、普段接することのないメンバー同士の交流にも繋がります。そのため会社全体としてのチームワーク向上に繋がります。
また例として挙げたレッスンは、福利厚生としての満足度が高まると同時に、参加メンバーにとって様々な良い効果が現れるでしょう。
ヨガは身体的な健康、英会話はスキルの向上、マインドフルネスは心と体の健康に繋がります。
実際にマインドフルネスはGoogleやYahoo、メルカリといった企業で導入されています。
まとめ
チームワークを向上させることは簡単そうに見えて、多くの意識するべきことがあります。
特にチームリーダーには多くのことが要求されるでしょう。
この記事で紹介したポイントや方法が、チームワーク向上の手助けになれば幸いです。
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パフォーマンスマネジメントでは、高頻度のフィードバックが行われるため自然とチームワークが高い組織になります。
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