営業研修は助成金の対象になる?要件・対象外・受給額を解説

▼ この記事の内容

営業研修は人材開発支援助成金の対象になります。OFF-JT形式で10時間以上の職務関連訓練であることが主な要件です。座学・eラーニング・AIロープレは対象ですが、営業同行のOJTは対象外です。中小企業の場合、経費助成率は最大75%、賃金助成は1時間あたり最大960円が支給されます。

営業研修に使える助成金の受給額は、従業員1人あたり年間平均34,607円の研修費用(出典:産労総合研究所「2024年度 教育研修費用の実態調査」)に対して、最大75%が戻ってくる計算です。研修費用の負担を理由に導入を先送りしている企業にとって、制度を正しく活用できるかどうかは大きな分岐点になります。

しかし、いざ申請を検討すると「営業研修は実務系だから対象外では?」「ロープレはOJTに分類されるのでは?」と判断に迷い、手が止まるケースは少なくありません。社内稟議の直前で「本当に受給できるのか」と不安になり、結局そのまま棚上げにした経験がある方もいるのではないでしょうか。

この記事では、営業研修が助成金の対象になるかどうかの判断基準を整理し、受給額の見通しを立てて上長に上申できる状態をつくる道筋を示します。

読了後には、自社の営業研修が対象か否かを明確に判断でき、想定受給額まで試算した状態で社内提案に臨めるはずです。


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営業研修が助成金の対象になる3つの条件

営業研修を助成金で実施するには、制度が定める3つの条件をすべて満たす必要があります。1つでも欠けると対象外になるため、申請前にここで正確に把握しておくことが重要です。

営業研修は人材開発支援助成金の対象になるか

営業研修は人材開発支援助成金の対象になります。OFF-JT形式の営業スキル研修で10時間以上が要件です。ただし営業同行などのOJTは対象外です。

「営業研修のような実務系研修は対象外では?」という声は少なくありません。しかし厚生労働省の制度要綱では、対象を「職務に関連した専門的な知識・技能を習得させるための訓練」と定めており、営業スキルの体系的な習得はこの定義に該当します。提案力や交渉力を座学やeラーニングで学ぶ研修であれば、業種を問わず助成対象です。

人材開発支援助成金は、企業が従業員のスキルアップのために実施する職業訓練に対して、訓練経費と訓練中の賃金の一部を国が補助する制度です。厚生労働省が所管し、雇用保険の適用事業所であれば業種・規模を問わず申請できます。

たとえば従業員30名の中小企業が、外部講師を招いて2日間(計12時間)の営業力強化研修を実施した場合、講師費用・テキスト代などの経費と、研修中に支払った従業員の賃金の一部が助成されます。研修内容がヒアリング手法やクロージング技術といった営業スキルであっても、OFF-JTの形式要件を満たせば問題ありません。

助成金の対象になるかどうかは「研修内容」ではなく「研修形式」で決まります。次のH3で、対象になるための3つの要件を具体的に確認していきます。

参考:人材開発支援助成金|厚生労働省

対象になる営業研修の3要件|OFF-JT・10時間以上・職務関連訓練

営業研修が助成金の対象になるには、OFF-JT形式であること、訓練時間が10時間以上であること、職務に関連した訓練であることの3つを同時に満たす必要があります。

OFF-JT(Off-the-Job Training)とは、通常の業務から離れて行う訓練のことです。会議室での座学研修、外部セミナーへの参加、eラーニングの受講がこれに該当します。一方、営業同行や商談中の指導はOJT(On-the-Job Training)に分類され、人材育成支援コースでは原則として助成対象外です。

訓練時間は10時間以上が必須です。たとえば1日5時間の研修を2日間実施すれば合計10時間となり要件を満たします。半日のセミナー1回だけでは時間が不足するため、複数回の研修を組み合わせてカリキュラムを設計するのが現実的です。

3つめの要件は、訓練が受講者の職務に直接関連する内容であることです。営業職に対する提案力研修、交渉術研修、顧客分析研修などは職務関連性が明確です。ただし、ビジネスマナーのような汎用的な内容だけで構成された研修は、職務との関連性が弱いと判断されるリスクがあります。

上記3要件に加えて、受講者が雇用保険被保険者であることと、事業内職業能力開発計画(社内の人材育成方針を定めた書類)を策定・周知していることも必要です。以下のチェックリストで自社の研修が要件を満たすか確認できます。

  • OFF-JT形式(座学・eラーニング・オンライン研修)で実施する
  • 訓練時間が合計10時間以上ある
  • 訓練内容が受講者の職務に直接関連している
  • 受講者が雇用保険の被保険者である
  • 事業内職業能力開発計画を策定し、社内に周知している
  • 訓練開始日の1ヶ月前までに訓練計画届を労働局に提出する

これら6項目をすべて満たしていれば、次に確認すべきは「どのコースで申請するか」です。コースによって助成率と上限額が異なります。

参考:人材開発支援助成金(人材育成支援コース)のご案内(詳細版)|厚生労働省

営業研修で使える2つのコース|人材育成支援コースと人への投資促進コース

営業研修で使えるコースは主に2つあります。人材育成支援コースと人への投資促進コースです。どちらを選ぶかで助成率が最大30ポイント変わるため、自社の研修形式に合ったコースを正しく選ぶことが受給額を大きく左右します。

人材育成支援コースは最も利用実績が多い基本のコースで、OFF-JTによる職業訓練全般が対象です。eラーニングや同時双方向型通信訓練(Zoomなどを使ったリアルタイムのオンライン研修)も含まれます。

一方、人への投資促進コースは、デジタル人材の育成や定額制訓練(サブスクリプション型のeラーニング)に特化しており、助成率が高く設定されています。

両コースの違いを以下の表で比較できます。

比較項目人材育成支援コース人への投資促進コース
経費助成率(中小企業)45%(正社員)/ 70%(有期雇用)75%
賃金助成(中小企業)1時間あたり800円1時間あたり960円
eラーニング対象対象
定額制訓練(サブスク型)対象外対象
主な対象訓練OFF-JT全般高度デジタル人材訓練・定額制訓練
申請のしやすさ比較的シンプル要件がやや細かい

AIを活用した営業研修プラットフォームで、定額制(月額制)の料金体系を採用しているサービスを導入する場合は、人への投資促進コースの定額制訓練に該当する可能性があります。この場合、経費助成率が75%まで引き上がるため、検討する価値は大きいです。

営業研修の形式と予算が決まったら、次に確認すべきは「自社の研修が本当に対象になるのか、それとも対象外なのか」の具体的な線引きです。

参考:人材開発支援助成金のご案内(全コース共通)|厚生労働省

参考:人材開発支援助成金の全6コースの概要解説|補助金ポータル

対象になる営業研修・対象外になる営業研修の具体例

助成金の要件を理論的に理解しても、実際に自社の研修が「対象になるのか対象外なのか」を判断するには具体例が必要です。ここでは研修形式ごとの対象可否を明確にします。

助成金の対象になる営業研修の形式と具体例

助成金の対象になる営業研修は、OFF-JT形式で実施される座学・eラーニング・オンライン研修です。研修テーマが営業スキルであっても、通常業務から離れた環境で体系的に学ぶ形式であれば対象になります。

具体的にどの形式が対象になるかを、以下の表で確認できます。

研修形式対象可否具体例
外部講師による集合研修対象提案力強化セミナー、交渉術ワークショップ
eラーニング(録画型)対象営業プロセス学習、商品知識の動画講座
オンラインライブ研修対象Zoom・Teamsでのリアルタイム営業研修
AIロープレ(模擬商談)対象AIが顧客役を演じる商談シミュレーション
社内講師による座学研修対象自社のトップセールスによる体系的な座学
営業同行(OJT)対象外先輩社員の商談に同席して学ぶ
朝礼でのロープレ対象外業務時間内の短時間の練習

たとえばSaaS企業の営業部門が、AIロープレツールを使って価格交渉や競合比較の切り返しを練習する研修は、OFF-JTに分類されます。AIが顧客役を再現する模擬商談は、実際の商談(業務の遂行)とは明確に区別されるためです。

営業力強化研修のプログラム設計については、こちらの記事で体系的に解説しています。

対象になる形式を把握したうえで、次に注意すべきは「対象外と誤解されやすい研修」の線引きです。特にOJTとの境界線は判断を間違えやすいため、正確に理解しておく必要があります。

参考:人材開発支援助成金(人材育成支援コース)のご案内(詳細版)|厚生労働省

営業同行OJTは対象外?OFF-JTとの境界線

営業同行によるOJTは、人材育成支援コースでは助成金の対象外です。OFF-JTとOJTの違いは「業務の遂行過程の中で行われるかどうか」で判断されます。

OJT(On-the-Job Training)が助成対象になるのは、認定実習併用職業訓練や有期実習型訓練など、厚生労働省が定めた特定の訓練類型に限られます。営業同行や商談中のフィードバックは、こうした訓練類型に該当しないため対象外です。

「ロールプレイ研修はOJTに分類されるのでは?」という懸念を持つ方は多いですが、これは誤解です。ロールプレイやAIロープレは、業務の遂行過程の外で行う模擬練習であり、OFF-JTに分類されます。実際の顧客との商談ではなく、訓練環境で行うシミュレーションは「業務の遂行」には当たりません。

判断に迷うケースとして、たとえば「午前中に座学研修を行い、午後に営業先で実践する」というプログラムがあります。この場合、午前の座学部分はOFF-JTとして助成対象になりますが、午後の実践部分はOJTとなり対象外です。訓練日誌には、OFF-JTとOJTの時間を明確に分けて記録する必要があります。

境界線が曖昧な研修設計は不支給リスクを高めます。迷った場合は、研修プログラムの時間割を訓練計画届に詳細に記載し、管轄の労働局に事前相談しておくのが確実です。

参考:人材開発支援助成金|厚生労働省

対象外と判定されやすい営業研修の3パターン

助成金の対象外と判定されやすい営業研修には、共通するパターンがあります。「形式要件を満たしているつもり」で申請した結果、不支給になるケースの多くは以下の3つに集約されます。

1つめは、訓練時間が10時間未満の研修です。半日の公開セミナーや2〜3時間の単発ワークショップでは、どれだけ内容が充実していても時間要件を満たしません。仮に1回3時間のセミナーを3回受講しても合計9時間で不足です。カリキュラム設計の段階で10時間以上を確保する必要があります。

2つめは、通常業務と区別がつかない研修です。

たとえば「毎週月曜の朝礼で15分間ロープレを行う」「営業会議の中で事例共有を行う」といった取り組みは、業務時間内の通常活動と見なされ、OFF-JTとは認められません。研修は通常業務と時間的・場所的に明確に区別された環境で実施する必要があります。

3つめは、職務関連性の説明が不十分な研修です。自己啓発セミナーやモチベーション向上を目的としたイベント型の研修は、職務との直接的な関連性が薄いと判断される場合があります。訓練計画届には「この研修が受講者の職務にどう役立つか」を具体的に記載しておくことが、不支給リスクを下げるうえで有効です。

対象外を避けるためのポイントを整理すると、以下のとおりです。

  • 訓練時間は10時間以上を確保する(複数日に分割可)
  • 通常業務とは別の時間帯・場所で実施する
  • 訓練計画届に職務関連性を具体的に記載する
  • 不明点は訓練開始前に管轄の労働局に相談する

対象になることが確認できたら、次に気になるのは「実際にいくら受給できるのか」でしょう。受給額の計算方法とシミュレーションを具体的に見ていきます。

営業研修で助成金はいくらもらえる?受給額シミュレーション

助成金の対象になると確認できても、「結局いくら戻ってくるのか」がわからなければ社内稟議は通せません。ここでは助成率・上限額の仕組みと、具体的な受給額の計算例を示します。

中小企業と大企業の助成率・上限額の違い

助成率は企業規模によって大きく異なり、中小企業のほうが優遇されています。人材育成支援コースの場合、中小企業の経費助成率は45%ですが、大企業は30%にとどまります。

助成金は「経費助成」と「賃金助成」の2本立てで支給されます。経費助成は講師費・教材費・外部研修の受講料など訓練にかかった費用が対象です。賃金助成は、訓練時間中に従業員に支払った賃金に対して1時間あたりの定額が支給されます。

企業規模別の助成率と上限額の違いを、以下の表で比較できます。

項目中小企業大企業
経費助成率(正社員)45%30%
経費助成率(有期雇用)70%50%
賃金助成(1時間あたり)800円380円
経費助成の上限額(10〜100時間未満)15万円10万円
経費助成の上限額(100〜200時間未満)30万円20万円
経費助成の上限額(200時間以上)50万円30万円

たとえば従業員100名の中堅企業が「自社は中小企業に該当するのか」と迷うケースがあります。人材開発支援助成金における中小企業の定義は、資本金3億円以下または常時雇用する労働者数300人以下(小売業・サービス業は別基準)です。業種ごとに基準が異なるため、申請前に確認しておくと安心です。

経費助成には上限額があるため、研修費用が高額でも上限を超えた分は自己負担になります。たとえば12時間の研修に30万円を支出した中小企業の場合、45%の助成率で計算すると13.5万円ですが、10〜100時間未満の上限額は15万円のため、13.5万円が満額支給されます。

参考:人材開発支援助成金(人材育成支援コース)のご案内(詳細版)|厚生労働省

参考:人材開発支援助成金をわかりやすく解説!いくらもらえる?|みんなの補助金コンシェルジュ

営業職10名の研修を実施した場合の受給額シミュレーション

営業職10名に対してOFF-JT形式の研修を実施した場合、中小企業であれば合計約25万円の助成金を受給できる計算になります。以下の条件でシミュレーションを行います。

仮に、外部の営業研修サービスを利用し、1日6時間×2日間(合計12時間)のオンライン研修を営業職10名に実施した場合を想定します。講師費用とテキスト代の合計が30万円、受講者の時給が2,000円とした試算結果が以下の表です。

項目計算式金額
研修費用(経費)講師費+テキスト代30万円
経費助成(45%)30万円 × 45%13.5万円
賃金助成800円 × 12時間 × 10名9.6万円
助成金の合計経費助成+賃金助成約23.1万円
研修の実質負担額30万円 − 23.1万円約6.9万円

★一次情報スロット:自社サービス利用時の助成金計算例を後日追加★

この試算では、30万円の研修費用に対して約23.1万円が助成されるため、企業の実質負担は約6.9万円です。1人あたりに換算すると約6,900円で、産労総合研究所の調査による従業員1人あたりの平均研修費用34,607円と比較しても大幅に負担が軽減されます。

「助成金があっても結局は数万円の補助にしかならないのでは?」という印象を持つ方もいますが、賃金助成が上乗せされることで、実質的な回収率は75%を超えるケースもあります。

特に人への投資促進コースを利用すれば、経費助成率は75%まで引き上がるため、同じ条件で試算すると助成金の合計は約31.6万円、実質負担額はほぼゼロになります。

受給額を最大化するには、研修形式の選び方にも工夫が必要です。

参考:2024年度 教育研修費用の実態調査|産労総合研究所

eラーニング型の営業研修で助成額を最大化する方法

助成額を最大化するには、eラーニング型の営業研修を人への投資促進コースの定額制訓練で申請する方法が最も効率的です。経費助成率75%が適用され、集合研修よりも1人あたりの費用を抑えながら高い助成率を得られます。

eラーニング型研修の費用相場は、月額制のプラットフォームで月額3〜7万円、買い切り型の教材で1コンテンツあたり約1万円です。集合研修の講師派遣が1日10〜50万円かかることを考えると、eラーニング型は初期費用を大幅に抑えられます。さらに定額制訓練として申請できれば、その費用の75%が助成されます。

eラーニング型で助成額を最大化するうえで重要な点は3つです。1つめは、定額制(サブスクリプション型)のプラットフォームを選ぶことです。月額制の料金体系であれば人への投資促進コースの定額制訓練に該当し、75%の助成率が適用されます。

2つめは、受講記録を自動で取得できるシステムを選ぶことです。助成金の申請には受講時間の証明が必要なため、学習管理システム(LMS)でログが残るサービスが望ましいです。

3つめは、AIロープレなどの実践的なコンテンツを組み合わせて訓練時間を10時間以上確保することです。座学の動画視聴だけでなく、AIが顧客役を演じる商談シミュレーションを繰り返すことで、訓練の質と時間の両方を満たせます。

AIロープレを活用した営業研修の効果については、こちらの記事で詳しく解説しています。

助成金対応の営業研修サービスを比較検討したい方は、サービス資料で具体的な料金体系や助成金対応状況を確認できます。


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受給額の見通しが立ったら、次は実際の申請手続きに進むステップです。手順を間違えると不支給になるリスクがあるため、正しい流れを押さえておく必要があります。

参考:営業研修の費用相場|KeySession

参考:社員研修の費用・料金相場|アイミツ

営業研修の助成金申請で失敗しないための手順とポイント

助成金の受給額が見えても、申請手続きでつまずけば1円も受給できません。ここでは申請の全体フローと、よくある失敗パターンを具体的に解説します。

助成金の申請手順5ステップ|訓練計画届の提出から支給申請まで

助成金の申請は、訓練計画届の提出から支給申請まで5つのステップで進みます。最も重要なのは、訓練開始日の1ヶ月前までに計画届を提出することです。この期限を過ぎると、研修内容がどれだけ要件を満たしていても助成金は受給できません。

申請の全体フローは以下のとおりです。

  1. 事業内職業能力開発計画の策定と社内周知
  2. 訓練計画届の作成と管轄の労働局への提出(訓練開始日の1ヶ月前まで)
  3. 訓練計画に沿って研修を実施し、受講記録を取得
  4. 訓練終了後、支給申請書と必要書類を労働局に提出(訓練終了日の翌日から2ヶ月以内)
  5. 労働局の審査を経て助成金が支給される

2025年度の制度改正により、計画届の提出段階では受付のみ行われ、要件の審査は支給申請時に一括で実施される運用に変わりました。これにより計画届の段階で「書類不備で差し戻される」リスクは軽減されましたが、支給申請時にまとめて審査されるため、書類の正確性はこれまで以上に重要になっています。

たとえば従業員20名の小売企業が初めて申請する場合、ステップ1の事業内職業能力開発計画は、社内の人材育成方針を1〜2ページの簡易な書類にまとめるだけで問題ありません。厚生労働省のWebサイトに記載例が公開されているため、それを参考にすれば自社だけでも作成可能です。

ステップ2の訓練計画届は、研修の名称、実施期間、訓練内容、受講予定者、費用の内訳などを記載します。ここで訓練時間の計算ミスや対象者の記載漏れがあると、支給申請時に不支給と判定されます。労働局の窓口で事前に書類を確認してもらうのが最も確実な方法です。

参考:人材開発支援助成金|厚生労働省

参考:令和7年度 人材開発支援助成金の改正情報|タヨロウBiz

申請時によくある3つの失敗パターンと対策

助成金の申請で不支給になる原因の多くは「制度の理解不足」ではなく「手続き上のミス」です。★一次情報スロット:自社で確認した申請失敗パターンの実例を後日追加★ よくある失敗パターンは以下の3つに集約されます。

1つめは、訓練計画届の提出期限を過ぎてしまうケースです。研修の準備に追われているうちに提出を忘れる、または「まだ1ヶ月以上あると思っていたが営業日ベースで数えていなかった」という計算ミスで期限を超過するパターンが典型的です。対策として、研修実施日から逆算して2ヶ月前に書類準備を開始するスケジュールを組むと安全です。

「申請手続きは複雑すぎて自社では対応できないのでは?」という不安を持つ方は少なくありません。しかし、社会保険労務士に外部委託しなくても、人材育成支援コースの申請であれば人事担当者1名で対応できるレベルです。厚生労働省が公開している記載例と、労働局の窓口相談を活用すれば、初回でも十分に対応可能です。

2つめは、受講記録の不備です。訓練日誌に受講者の署名がない、eラーニングのログイン記録が保存されていない、訓練時間の計算が実際と異なるといった不備があると、不支給の原因になります。研修開始前に、どのような記録を残す必要があるかを確認し、受講者にも周知しておくことが重要です。

3つめは、支給申請の提出期限超過です。訓練が終了した日の翌日から2ヶ月以内に申請書を提出する必要がありますが、日常業務に追われて失念するケースがあります。訓練終了日にカレンダーで申請期限をリマインドするだけで、このミスは防げます。

失敗パターンと対策を以下の表で整理します。

失敗パターン原因対策
計画届の提出期限超過逆算不足・営業日の計算ミス研修の2ヶ月前に書類準備を開始
受講記録の不備署名漏れ・ログ未保存開始前に必要な記録様式を準備
支給申請の期限超過業務多忙による失念訓練終了日にリマインドを設定

手続き上のミスを防ぐには、助成金申請に対応した研修サービスを選ぶことも有効な手段です。

参考:人材開発支援助成金|厚生労働省

助成金に対応した営業研修サービスの選び方

助成金の受給を前提に営業研修サービスを選ぶなら、「助成金対応の実績」「受講記録の自動取得」「10時間以上のカリキュラム設計」の3点を確認するのが効率的です。

助成金対応の実績がある研修サービスであれば、訓練計画届に必要な情報(カリキュラム概要・訓練時間の内訳・費用の証憑)を提供してくれるケースが多く、申請書類の作成負担が大幅に軽減されます。導入前の商談で「助成金を利用した導入実績はあるか」と確認しておくだけで、申請時のトラブルを減らせます。

受講記録の自動取得は、eラーニング型やAIロープレ型の研修サービスを選ぶ際に特に重要です。学習管理システム(LMS)で受講時間・完了状況が自動記録されるサービスであれば、訓練日誌の作成や受講時間の集計に手間がかかりません。手動で記録を取る方式のサービスは、記録不備による不支給リスクが高まります。

AIロープレを搭載した営業研修ツールの比較については、こちらの記事で詳しく解説しています。

助成金の申請から受給までを見据えた営業研修サービスの選定には、各サービスの助成金対応状況を一覧で比較するのが近道です。サービス資料で詳細を確認し、自社に合った研修形式を見極めることが次のステップになります。


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ここまでで申請手続きの全体像と選定基準を押さえました。次に、人材開発支援助成金の制度そのものの全体像と2025年度の改正ポイントを確認しておきます。

人材開発支援助成金の制度概要

人材開発支援助成金は営業研修だけでなく、企業の人材育成全般を支援する制度です。ここでは制度の全体像と、2025年度の改正で特に押さえるべき変更点を概要レベルで整理します。

人材開発支援助成金とは?制度の目的と全体像

人材開発支援助成金は、企業が従業員に対して職業訓練を実施した際の経費と賃金の一部を国が助成する制度です。厚生労働省が所管し、雇用保険の適用事業所であれば業種・規模を問わず利用できます。

制度の目的は、企業の人材育成投資を促進し、労働者の職業能力の開発・向上を支援することです。全6コースで構成されており、営業研修に使える人材育成支援コースや人への投資促進コースのほかに、事業展開等リスキリング支援コース(新規事業に必要なスキル習得を支援、経費助成率75%・賃金助成1時間あたり960円)などがあります。

なお、非正規雇用の従業員を対象にした訓練にはキャリアアップ助成金(別制度)もあわせて検討する価値があります。

制度全体の詳しい解説については、こちらの記事で網羅的にまとめています。

参考:人材開発支援助成金|厚生労働省

2025年度の制度改正で押さえるべき変更点

2025年度(令和7年度)の制度改正では、申請手続きの簡素化と一部コースの要件変更が行われました。営業研修で助成金を申請する企業にとって、特に影響が大きい変更点は3つあります。

1つめは、訓練計画届の審査タイミングの変更です。従来は計画届の提出時に書類審査が行われていましたが、2025年度からは計画届は受付のみとなり、審査は支給申請時に一括で実施されます。申請手続きの負担は軽減されましたが、支給申請時に不備が発覚すると一括で不支給になるリスクがあるため、書類の正確性はこれまで以上に重要です。

2つめは、人材育成支援コースの賃金助成額が中小企業で1時間あたり760円から800円に引き上げられた点です。受給額に直接影響する変更のため、シミュレーション時には最新の単価で計算する必要があります。

リスキリング支援コースの最新情報については、こちらの記事で詳しく解説しています。

参考:令和7年度 人材開発支援助成金の改正情報|タヨロウBiz

参考:2025年度 人材開発支援助成金の改正ポイント解説|HRプロ

よくある質問

営業研修の費用相場はどのくらいですか?

営業研修の費用相場は、講師派遣型で1日あたり10〜50万円、公開講座で1人あたり1〜8万円、eラーニングで月額3〜7万円が目安です。産労総合研究所の調査では、従業員1人あたりの年間研修費用は平均34,607円です。

人材育成のコストについては、こちらの記事で体系的にまとめています。

助成金の申請は自社だけで対応できますか?

人材育成支援コースの申請であれば、自社の人事担当者1名で対応可能です。厚生労働省が記載例を公開しており、管轄の労働局でも窓口相談を受け付けています。初回は労働局への事前相談を活用するとスムーズに進められます。

助成金で導入した研修制度を途中でやめたらどうなりますか?

訓練計画届に記載した訓練を途中で中止した場合、原則として助成金は支給されません。ただし、やむを得ない理由(受講者の長期病欠など)で一部の受講者が修了できなかった場合は、修了した受講者分のみ支給される可能性があります。事前に労働局に相談しておくと安心です。

まとめ

営業研修は人材開発支援助成金の対象になります。OFF-JT形式で10時間以上の職務関連訓練という要件を満たせば、中小企業なら経費の最大75%と1時間あたり最大960円の賃金助成が受給可能です。

営業同行のOJTは対象外ですが、座学・eラーニング・AIロープレは対象になるため、研修形式を工夫すれば助成金を最大限に活用できます。

訓練計画届は訓練開始の1ヶ月前までに提出する必要があり、提出期限の超過は不支給に直結します。受給額の見通しを立て、上長への上申と労働局への事前相談を早めに進めておくことが、スムーズな受給への近道です。

まずはサービス資料で助成金対応の営業研修を確認し、自社に合った研修プランと受給額のシミュレーションを具体化するのが次のステップです。


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