パフォーマンスの高いチームの作り方│ハイパフォーマーが定着する組織の特徴と秘訣
企業の成功は、パフォーマンスの高いチームを編成できるかどうかにかかっています。
チームのパフォーマンスが高ければ高いほど、企業のパフォーマンスも向上し、結果として組織は成功します。
しかし、パフォーマンスの高いチームを編成するためには、何を基準にチームビルディングをすればよいのかを知っておく必要があります。
- パフォーマンスの高いチームとは何か?
- 採用時には、どのような資質を持つ人材を求めればよいのか?
- チームを結成した後、最高のパフォーマンスを維持するために、どのようにチームを鼓舞し、協力させ、サポートすればよいのか?
本記事では、パフォーマンスの高いチームを作り、また長期的にチームが成功するように、鼓舞して、メンバーのモチベーションを高めることができる方法をすべてご紹介します。
パフォーマンスの高いチームの主な特徴
パフォーマンスの高いチームを結成するためには、どのような特徴があれば高いレベルのパフォーマンスを発揮できるのかをまず知る必要があります。
チームが最高のパフォーマンスを発揮し、その可能性を最大限に引き出すためには、以下の4つの要素が必要です。
- 信頼関係
- 貢献の意識
- 多様性
- 明確な方向性
ここではこれら4つの要素について詳しく解説していきます。
信頼関係
信頼がなければ、従業員は自分の考えや意見、アイデアを共有することができず、同僚と協力することも難しくなり、結果としてパフォーマンスの妨げになります。
パフォーマンスの高いチームには、高いレベルの信頼があります。
誰もが安心して真の姿を見せることができることで、ミスや教訓を、非難や報復なしに話し合うことができます。
貢献の意識
「一人ひとりが自分のために」というメンタリティのもとで仕事をしていると、個人としてのパフォーマンスは高くても、チームとしての成功を収めることができません。
一方、ハイパフォーマンスチームは、チームの交流、変化、内部のクリエイティビティを全て楽しみます。
自分たちの仕事の成果を、グループの努力であり、一人の人間から得られるよりも優れたものであると考えているのです。
多様性
パフォーマンスの高いチームの中心には、情熱と献身性を持った人々がいることが多いです。
チームを編成するとき、多くの人は「ハイパフォーマンス」とは何かを考え、それに合致する人を探すでしょう。
例えば、特定の経歴や、スキルを持つ成績優秀な人をチームに加える必要があると考えるかもしれません。
しかし実際には、同じタイプの人をたくさん雇っても、求めている成功にはつながりません。
最高のパフォーマンスを発揮するチームを作るには、多様性が重要です。
高いパフォーマンスを発揮するチームは、バランスのとれた個人の集まりではなく、様々な強み、視点、経験を持つ個人で構成されてるのです。
異なるタイプの人材を採用することで、それぞれの強み、視点、経験を活かし、最強のチームを構築することができます。
しかし、仕事の進め方や物事を成し遂げる方法について、異なる考えを持っている可能性が高い人々を集めるのですから、人間関係を改善し、対立を管理するために、チームメイトの対人関係のスタイルを理解している人材を採用することが重要であることを覚えておいてください。
明確な方向性
どれほどのポテンシャルを持っていても、チームメンバーに明確かつ体系だった考え方や方向性を与えなければ、成功は望めません。
チームが最高のパフォーマンスを発揮するためには、明確な役割と責任、そして問題解決と意思決定のための合意されたアプローチが必要です。
また、パフォーマンスの高いチームの特徴として、「明確なビジョンや目的、具体的で測定可能な目標」が挙げられています。
そして、ハイパフォーマンスチームの目標設定に関しては、野心的であればあるほど良いとされています。
適切な専門家を集めてチームを結成し、高い目標を与えれば、イノベーションが促進されます。
これは企業にとって次の大きなビジネスチャンスを生み出すことができますし、企業のパフォーマンスを制限していたハードルを乗り越えることもできます。
事業の成長にパフォーマンスの高いチームづくりが必要な理由
パフォーマンスの高いチームを編成するためには、採用プロセスにおいて、チームのメンタリティ、多様なスキルセット、強い労働倫理、仕事へのコミットメントと献身性などの特徴を見極める必要があります。
しかし、なぜパフォーマンスの高いチームを編成することがそれほど重要なのでしょうか?
また、パフォーマンスの高いチームは、組織の成長と成功にどのような役割を果たすのでしょうか?
パフォーマンスの高いチームが存在しない場合、組織は個人の貢献だけに頼ることになります。
そのような環境では、不健全な競争や人を貶める行為が増えてしまいます。
「一人ひとりが自分のことを考える」という姿勢は、企業文化に悪影響を及ぼすだけでなく、アイデアやプロジェクトに共同で取り組むメリットが得られません。
そのため、仕事がすぐに停滞し、個人レベルでも組織レベルでも、進歩や革新が遅れたり、止まったりしてしまいます。
パフォーマンスの高いチームがなければ、もし何か問題が起こっても個人でそのトラブルを解決することになります。
これでは、活気ある組織の価値を見失ってしまいます。
しかし、こうした問題は、従業員をチームにまとめることで解決できるのです。
組織がパフォーマンスの高いチームを育成すると、たくさんの頭脳が一緒に働き、より良いものを考え合うことで、互いの想像力を向上させるという利点があります。
また、チームを作ることで共通の文化が生まれ、協力の精神が生まれます。
ハイパフォーマーを惹きつける秘訣
企業が成功するためには、高いパフォーマンスを発揮するチームが不可欠です。
チームリーダーの仕事は、そのようなチームを編成することだけではなく、彼らを継続的に関わらせ、そのパフォーマンスをサポートすることです。
- 健全な競争の場を設ける
- チームの功績を褒める
- フィードバックを根付かせる
本パートでは、チームが最高のパフォーマンスを発揮し続けるための方法を3つご紹介します。
健全な競争の場を設ける
パフォーマンスの高いチームには対立がなく、対立を感じたらすぐに介入しなければならないと思っているかもしれません。
しかし、実際には、最高のパフォーマンスを発揮するためには、チームメンバーが安心してアイデアを共有し、意見を対立させて、お互いに競争する必要があります。
沈黙しているチームは健全なチームではなく、逆に最も健全なチームは雑然としています。
お互いにアイデアを積み重ねていき、建設的な挑戦をし、議論をしようとします。
マネージャーは、社員が安心して議論できる場を作ることが重要です。
チームの全員がチーム内での自分の価値を認識させ、それぞれが発言権を持っていることを強調しましょう。
マネージャーは、アイデアを促進し、議論を活発にし、健全な競争はむしろ歓迎するようにしましょう。
これらのことは誰にでもできますが、マネージャーが行うことに最も意味があります。
注意点としては、対立が個人的なものにまで発展したり、チームの共同作業の妨げになったりすることは避けましょう。
しかし、チームが継続的に高いレベルのパフォーマンスを発揮することを望むのであれば、必要に応じて、チームメンバーが物事を検討し、意見を異にし、議論し、挑戦する自由を認めるべきです。
チームの功績を褒める
あなたのチームは今、高いレベルのパフォーマンスを発揮しているかもしれません。
しかし、そのパフォーマンスを評価し、報酬を与えなければ、パフォーマンスは低下してしまいます。
チームがよくやっていることを評価することは、チームのモチベーションを維持し、組織にとどめておくための重要な要素です。
ある調査によると、仕事を辞めた従業員の79%が「感謝の気持ちがない」ことを退職の理由に挙げています。
チームのモチベーションを高め、最高の仕事をしてもらうためには、彼らの功績を褒めることが不可欠です。
例えば、毎週、チームの優れた点を紹介する時間を設けたりするのも良いでしょう。
チームが評価されている、認められている、大切にされていると感じるように努力すれば、チームメンバーは仕事にもっと夢中になり、結果的に成功を収めることができます。
リーダーが認めてくれることで、もっと頑張ろう、障害を乗り越えようというモチベーションが生まれます。
フィードバックの文化を根付かせる
チームの功績を讃えることは、高いレベルのパフォーマンスを維持するための大きな要素です。
しかし、うまくいっていないことを認め、どうすれば改善できるかをフィードバックすることも必要です。
適切なフィードバックを与えれば、チームのパフォーマンスを軌道に乗せることができます。
しかし、不適切なフィードバックは、チームを混乱させたり、イライラさせたり、不快感を与えたりすることがあり、実際にはパフォーマンスに逆効果になることもあります。
パフォーマンスの高いチームを鼓舞し、育てるためのフィードバックには、次の3つのガイドラインを遵守する必要があります。
- 人ではなく仕事に関するものに行う
- タイムリーに行う
- 具体的に行う
チームのパフォーマンスを最適にサポートするためには、これらの項目をすべて満たすフィードバックを提供しているか、そしてそのフィードバックを定期的に行っているかどうか(例えば、個々の従業員と毎週または隔週で1対1のミーティングを行うなど)を確認するようにしましょう。
チームに有益で建設的なフィードバックを与えることは重要です。
しかし、それだけではなく、社員からのフィードバックも積極的に受け取る必要があります。
フィードバックは、すべてのチーム内だけでなく、組織のあらゆる側面に存在する必要があります。
そのためには、すべてのフィードバックに敬意が払われ、平等に評価されなければなりません。
リーダーは、チームメンバーがフィードバックを尊重するのと同じように、自分が受け取る重要なフィードバックを尊重する用にしましょう。
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まとめ
パフォーマンスの高いチームの特徴を理解することは、マネージャーにとって必須です。
しかし、パフォーマンスの高いチームを編成することは、最初のステップに過ぎません。
優れたパフォーマンスを維持したいのであれば、長期にわたって高いレベルのパフォーマンスをサポートする方法でチームを管理する必要があります。
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パフォーマンスマネジメントを実践することにより、上記のような効果が期待でき、自ずとハイパフォーマンスな組織が実現します。
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