ノーレイティングにおすすめのツール8選|導入メリット・失敗しないツールの選び方・導入準備について解説!
経済情勢の急速な変化への対応や従業員のモチベーション・エンゲージメント向上に向けた、新たな人事評価制度であるノーレイティングが注目されています。本記事では、ノーレイティングに対応したおすすめの人事評価ツール、ツール導入のメリットやツールの選び方のポイント、導入に向けた準備などについて詳しく解説していきます。
目次
ノーレイティングとは
ノーレイティングとは
ノーレイティングとは、従業員のランク付けを行わない人事評価制度を指します。
従来の評価制度はレイティングと呼ばれ、年末に1年間の業績を評価し、従業員に対して「Sランク、Aランク、Bランク、Cランク」などのランク付けを行っていました。
これに対しノーレイティングは、上司と部下が1対1で定期的に面談を行い、目標に対する部下のアクションなどに上司がフィードバックをすることで評価を行います。
上司と部下のコミュニケーションが増えることで上司は部下の特性や能力を的確に把握できるようになります。相互理解が進み信頼関係が構築されるため、評価に対しての納得感を醸成でき、また、ノーレイティングでは月に1回〜数回など高頻度での面談を行うため、リアルタイムな目標設定やフィードバック・軌道修正を行えます。急速に変化する経済情勢に対応しやすいという点でも、ノーレイティングが注目されている要因と言えるでしょう。
またノーレイティング自体が聡明期であり定義が曖昧な部分があるため、ノーレイティングの解釈として
- 年次評価や一年単位での目標管理をやめる
- ランク付けをしないだけで、年次評価や一年単位での目標管理と共存可能
の2つが混在していますが、結論としてはどちらも指す場合があると言えます。
本記事では、前者である「年次評価や一年単位での目標管理をやめる」という解釈でのノーレイティングを前提として解説していきます。
ノーレイティングにおける給与の決め方
ノーレイティングでは、年次評価によるランク付けが行われなくなるため、必然的に給与の決定方法も変える必要があります。
ノーレイティングでは、頻繁に行われる面談を通して上司は部下の仕事ぶりの把握を行います。部下の仕事への貢献度を評価し、その評価に応じて、上司が部下一人ひとりに配分する給与を決定するという方法が一般的です。
上司は、評価対象者の特性や能力などの細かな要素を考慮して給与を決定でき、部下側も上司との対話を重ねながら評価を受けられるため、給与に対する納得感も得られやすくなります。
しかし、上司の裁量により給与が決定されるという点において、ノーレイティング制度の導入に慎重な企業も多く存在します。
ノーレイティングにおける昇進の決め方
昇進の決め方に関しては、従来のレイティングにおいての決め方とあまり違いはありません。対象となる従業員の特性やスキル・能力などを総合的に評価し、業務に必要な人材と照らし合わせながら昇進を決める方法が一般的です。
ノーレイティングの仕組み・手順
ノーレイティングを実際に行う際、どのような手順で行えばいいのでしょうか?本パートでは、ノーレイティングの仕組みや手順について詳しく解説します。
1. 目標設定
ノーレイティングの目標管理では、従来の年次評価制度の際に行なっていた1年単位の目標設定ではなく、毎月〜四半期程度の単位でリアルタイムの目標設定を行うことが推奨されます。
また一般的にノーレイティングにおいて目標を設定する際、企業目標やビジョンに沿った目標を設定するとともに、上司と部下が話し合って一緒に目標を設定するという特徴があります。
2. 頻繁なミーティング・フィードバック
ノーレイティングでは、月に1回〜数回などの間隔で上司と部下が1対1で定期的に面談を行います。業務以外のプライベートな内容から、業務進捗の確認、業務において抱えている困りごとまで、話す内容は様々です。
頻繁なコミュニケーションを通して、上司は部下の特性やパフォーマンスを把握するだけでなく、目標に沿った部下のアクションに対してフィードバックを与え、目標達成に向けたサポートを行います。
3. 簡単なレビュー評価
上司は、部下の目標遂行期間が終わるタイミングで、設定した目標に対し都度簡易的なレビューを行います。大まかな評価指標に対し3〜5段階のわかりやすい基準で評価を行い、このレビュー結果を蓄積することで、給与や昇進の決定にも反映することができます。
ノーレイティングのツールに必要な要素
ノーレイティングを行う際、主にツールとして利用するのは人事評価ツールですが、ただ人事評価ツールを導入すればいいというわけではありませんノーレイティングを行う際に必要な機能を備えた人事評価ツールを選びましょう。本パートでは、ノーレイティングのツールに必要な要素について解説していきます。
1. OKR
ノーレイティング評価に必要な要素の1つ目は「OKR」です。
OKRとは、Object & Key Resultsの略称で、企業目標とリンクさせながらチームや個人の目標を設定し、企業と従業員個人の方向性を統一することで組織の生産性の向上を目指す目標管理手法を指します。
従来多く使われていたMBO(目標管理制度)では、1年単位で目標を設定していたため、急速に変化する経済状況にそぐわず、対応が困難になることが課題でした。また、評価制度と連動するため、必ず達成できるよう低い目標を設定する傾向にあり、生産性の向上に直結しにくいという課題も抱えていました。
これに対しOKRは、60-70%程度で遂行可能な高い目標設定と、その目標に対し頻繁なレビューを行うことが特徴的で、従来の目標管理の課題をクリアできる新しい目標管理手法として注目を集めています。
人事評価や給与決定と目標の設定が連動されないため、目標達成までの課程を重視するノーレイティングと相性が良く、また頻繁な評価や目標修正が必要な点においても、ノーレイティングと相性がいいと言えます。そのため、効果的なノーレイティング評価を行う上で必要な要素であると言えるでしょう。
2. 1on1ミーティング
ノーレイティング評価に必要な要素の2つ目は「1on1ミーティング」です。
1on1ミーティングとは、上司と部下が1対1で定期的に行う面談のことを指します。
1on1ミーティングは月に1回〜数回の頻度で行い、上司は部下に対して目標の都度修正やフィードバックなど、部下の成長に繋がる気づきを促すサポートを行います。頻繁にコミュニケーションを重ねるため、上司と部下の信頼関係の構築にもつなげることができ、また、頻繁なミーティングやフィードバックが必要なノーレイティング評価においても相性が良く、必要な要素であると言えます。
3. 360度フィードバック
ノーレイティング評価に必要な要素の3つ目は「360度フィードバック」です。
360度フィードバックとは、上司だけでなく部下や同僚など複数の従業員が1人の従業員のパフォーマンスに対しフィードバックを行う、多面的なフィードバック手法のことを指します。ノーレイティングを運用する上で、上司が部下のパフォーマンスを常に把握することが難しい環境下ではとても効果的です。多面的なフィードバックを行うことで新たな気づきを促しやすくなり、個人の成長促進に繋げることができます。
ここでの注意点として、「360度評価」のように人事評価に直接的に影響させる運用を行わないという点が挙げられます。評価としてではなく、あくまでもフィードバックとして運用し、非評価者の成長サポートを目的としましょう。
個人の目標達成を全体でサポートするという点において、目標達成過程を重視するノーレイティング評価と相性が良いと言えるでしょう。
ツール導入のメリット
ノーレイティングを行う上でツールを導入することには、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。本パートでは、ノーレイティングのツール導入のメリットについて解説していきます。
1. 業務の効率化
ツール導入の1つ目のメリットは「業務の効率化」です。
ツールにより差異はありますが、ツールを導入することで、今まで別媒体で管理していた人事情報や給与情報、評価情報をある程度一元管理できるようになります。1on1のフィードバックを通した評価も人事データとして蓄積することが可能なため、給与や昇進にもスムーズに反映することができ、人事業務に関する負担の軽減に繋がります。
2. 人事情報の一元管理や特性・スキルの可視化
ツール導入の2つ目のメリットは「人事情報の一元管理や、特性・スキルの可視化」です。
別のシステムなどで管理されていた従業員の個人情報や職歴、経歴などを一元管理できるだけでなく、1on1などのコニュニケーションを通して得た従業員の特性やスキル、目標や進捗なども可視化されるため、フィードバックや人材育成に活かすことができます。
3. 適材適所な戦略的人材配置
ツール導入の3つ目のメリットは「適材適所な戦略的人材配置」です。
人事情報が一元化されることで、集約されたデータから従業員の情報を的確に把握することが可能になるため、従業員の能力や特性、業務の適正までを考慮し、部署や支社を超えた横断的かつ最適な人材配置を行えます。
ツールの選び方のポイント
より効果的にノーレイティングを行う際、やはりツール選びは重要です。本パートでは、ノーレイティングのツールを選ぶ際のポイントについて解説していきます。
1. ノーレイティングに必要な要素が揃っているか
ノーレイティングツールを選ぶ上での1つ目のポイントは「ノーレイティングに必要な要素が揃っているか」です。
ノーレイティングを行う上で、ただ人事評価ツールを導入すれば良いわけではありません。さまざまな人事評価ツールが存在する中でノーレイティングに適性のある人事評価ツールを選ぶ必要があります。ノーレイティングと相性が良いとされるOKRや1on1ミーティング、360度フィードバックの機能が搭載した、あるいは搭載を実現可能とするツールを選びましょう。
またノーレイティングでは、人事担当者だけでなく管理職や従業員などもツールを利用するため、個人情報保護の観点から、情報の閲覧権限などを設定できるツールを選ぶことも重要です。
2. 導入規模や組織体制に合っているか
ノーレイティングツールを選ぶ上での2つ目のポイントは「導入規模や組織体制に合っているか」です。
ツールは対象企業により料金プランや機能条件が変わってきます。自社の規模やツール運用予算、組織体制などを考慮した上で、自社に最適なツールを選ぶようにしましょう。
3. 操作性や既存のシステムとの連携が可能か
ノーレイティングツールを選ぶ上での3つ目のポイントは「操作性や既存のシステムとの連携が可能か」どうかです。
ツールを選ぶ上で、誰でも使いやすいものを選ぶということはとても重要です。ノーレイティングでは、人事担当だけでなく管理職や従業員もツールを利用します。使い勝手が複雑なものを選んでしまうと、操作に時間や労力を要してしまい、効率化が見込めずうまく活用できない可能性があります。
また、従業員の個人情報などを含む人事情報の管理に他のツールを利用している場合は、すでに利用しているツールと連携できるものを選びましょう。様々な従業員データを一元管理できることで、人事業務全般の効率化を見込めます。
ノーレイティングに対応したおすすめ人事評価ツール8選
本パートでは、OKRや1on1機能を兼ね揃え、ノーレイティング評価に対応したおすすめの人事評価ツールを紹介します。
1. Co:TEAM
Co:TEAM(以下コチーム)は、1on1やフィードバック面談、目標管理、人事評価を繋ぎ、メンバー定着率とエンゲージメントを改善し、個人の成長と会社の成長を融合させる「パフォーマンスマネジメント」ツールです。
- 「目標」「評価」「1on1」「称賛やフィードバック」を有機的に一元管理
- 組織の生産性向上と管理工数削減を同時に実現
- 個人目標の位置付けが明確化、目標管理の形骸化を防止
- リアルタイム・フィードバックで評価のズレを防止
- マネージャーやチーム毎の「1on1の実施状況」を可視化
- 管理職のマネジメント力の向上
コチームは特に1on1を起点としたマネジメントの強化に強みがあります。また、コチームは人事評価ツールの提供だけでなく、手厚い併走サポートや管理職のマネジメント支援まで幅広くサポートしているため、人事評価ツール自体を初めて導入する企業や、人事評価ツールを導入したが運用面で課題を抱えている企業でも安心して導入できる点がポイントです。
料金プラン
月額費用 | 1200円〜/1人 |
オプションにより初期・月額費用は変動あり。詳細は直接お問合せください。
2. HRBrain
HRBrainは株式会社HRBrainが開発・提供する人事評価ツールです。人事や従業員、経営層全員の”使いやすさ”を追求したツールの提供を行っており、従業員一人ひとりが躍動する組織づくりをサポートしています。
- 誰でも直感的に使いこなせる操作性
- 初期設定から導入支援、ノウハウ共有まで充実したサポート体制
- 人材・労務管理から組織診断までワンプラットフォームで人事業務のDXを実現
- 1on1にて話した内容やフィードバックを可視化
- 気軽なコンディションチェックで社員の状態を把握
連携可能システム
- AKASHI
- GMOトラスト・ログイン
- 給与奉行クラウド
- SmartHR
- KING OF TIME
- freee人事労務
- Google Workspace
- Azure Active Directory(Azure AD)
- メタップスクラウド
- マネーフォワード Admina
- ジョーシス
- Bundle
- Yoom
- LOCKED
- OneLogin
- Okta
- HENNGE One
料金プラン
要問い合わせ
7日間の無料トライアル実施中
3. カオナビ
カオナビは株式会社カオナビが開発・提供する人事評価ツールです。従業員の個性や才能を発掘し、戦略人事を加速させるクラウド人材管理システムを提供しています。クラウド型における先駆け的な存在であり、導入社数は約3,000社を誇ります。
- カスタム自由な一元管理の人材データベースで、組織の状況を可視化
- カスタマイズ性と分析に優れ、人事データを様々な角度から分析・集計が可能
- マニュアル不要のユーザー画面
- セキュアに情報共有するアクセス管理
- 企業課題や活用フェーズに合わせた最適なサポートサービス、利用ガイダンスも実施
- カオナビの人事評価機能は、あらゆる評価制度に対応
連携可能システム
- Slack
- GMOトラスト・ログイン
- Google Workspace
- Azure Active Directory(Azure AD)
- OneLogin
- HENNGE One
- CloudGate UNO
- LOCKED
料金プラン
要問い合わせですが、用途や求める機能に応じて適切な価格帯で導入できるように、「データベースプラン」「パフォーマンスプラン」「ストラテジープラン」の3つの料金形態が用意されています。
4. タレントパレット
タレントパレットはテキストマイニング領域に強みのある株式会社プラスアルファ・コンサルティングが開発・提供する人事評価ツールです。あらゆる人材データを一元化・分析し、組織の力の最大化に注力しています。タレントパレットは人材データを最大限に活用するシステムであるため、大企業を主な顧客としています。
- 人材の見える化によって最適配置を実現
- 経営ダッシュボードにより迅速な経営・人事戦略の意思決定をサポート
- 既存システムにある人事情報の一括管理
- コンディションやエンゲージメントの見える化でモチベーションを向上
- スキルの見える化で人材の適切なサポート、最適配置が可能
料金プラン
要問い合わせ
5. スキルナビ
スキルナビは従業員の採用、定着、育成から組織管理までを行え、圧倒的なコストパフォーマンスで人材管理の業務を効率化する人事評価ツールです。スキルナビは従業員の目標・スキル・進捗などをマネージャー画面で素早く確認・フィードバックでき、また、ノーカスタマイズで様々な機能を活用できます。
- 人事業務大幅効率化
- スムーズな導入と手厚い導入後サポート
- 万全なセキュリティ体制
- シンプルで操作しやすいUI
- 柔軟な対応で長期的に使いやすい
料金プラン
要問い合わせ
6. あしたのクラウドHR
あしたのクラウドHRは人事データの見える化・効率化・データ活用を実現する人事評価ツールで、サービス導入企業は4,000社を超えます。長年蓄積されたビッグデータを応用し実現した、「目標添削機能」「評価者モニタリング機能」など、他社にはない技術で課題解決を実現。機能だけでなく、手厚い運用サポートも行っています。
- 4,000社に対応してきたカスタマイズ性の高さ
- 圧倒的なノウハウとナレッジ、プロによる万全なサポート体制
- 評価者モニタリング機能で、管理職育成に繋げる
- 「初期構築・設定」と「運用」をサポート
連携可能システム
- Slack
- KING OF TIME
料金プラン
要問い合わせ
7. スマカン
スマカンは人材情報の見える化、人材配置、人材育成、目標管理、人事評価など人材戦略に役立てる人事評価ツールです。100人から100,000名規模までの累計710社以上に導入実績があり、省庁・地方公共団体・大学法人・民間企業など多種多様な団体が導入しています。
- 人材情報を自由な形で一元化
- 機能面で柔軟性に優れ、自社の運用に合わせた目標管理が可能
- データ分析、タレント分析で戦略的な人事活動が可能
- 非エンジニアでも使いやすいインターフェース
- 安心のセキュリティ
- さまざまな団体に対応したカスタマイズ
料金プラン
ベーシック | 50,000円〜/月 |
その他、選べるパックやオプションあり。詳細は直接お問合せください。
8. CYDAS PEOPLE
CYDAS PEOPLEは株式会社サイダスが開発・提供する人事評価ツールです。目標管理をワンプラットフォームで効率化、バリュー評価、360度評価、コンピテンシー評価にも対応し、組織のフェーズに合わせた評価制度の確立を可能にします。また、1on1のノウハウが詰め込まれた「1on1 Talk」、育成状況を見える化することでスキル習得をサポートする「ファンダメンタルCDP」など役立つ多彩な機能を利用できます。
- データを活用した人事施策で従業員の自己成長や貢献実感を促す
- 働くすべての人が使えるシステム設計
- 納得感のある評価・フィードバックで一人ひとりの成長を促進し、働きがいの向上
- 資格・経験・日々の成果など見えにくい貢献も「見せる化」
- 1on1や育成計画で、成長の道筋を上司と部下が共有
- 操作や画面表示がシンプルで使いやすい
- 組織に合わせた柔軟なカスタマイズ性
連携可能システム
- 給与奉行クラウド
- 奉行Edge 勤怠管理クラウド
- Mochibe
- 1on1 Talk
- 人事奉行
- 総務人事奉行クラウド
料金プラン
要問い合わせ
ツール導入に向けた準備
ノーレイティングのツールをただ導入しただけでは、効果を発揮しきれない場合があります。何事においても新たな制度を導入する際は、事前準備が必要です。本パートでは、ノーレイティングのツール導入に向けた準備について解説していきます。
1. 自社の課題の分析
ツール導入に向けた準備の1つ目は「自社の課題の分析」です。
ノーレイティング評価制度が、どの企業に対しても効果的であるとは限りません。ノーレイティングを導入する前に、自社の人事評価制度の現状を分析し、改善すべき課題を洗い出しましょう。把握した課題の解決策として、本当にノーレイティングの導入が適当なのかを判断できます。
2. 管理職の意識改革
ツール導入に向けた準備の2つ目は「管理職の意識改革」です。
ノーレイティングでは、上司が部下に対して1on1などのフィードバックを通し評価を行い、実際の評価者である上司が給与を決定します。そのため、評価する立場である管理職にノーレイティングの考え方や実施方法、ツールの使い方を十分に理解してもらう必要があります。積極的なコミュニケーションの心がけや、部下に対するサポートやコーチングスキル、マネジメントスキルの向上のための研修実施も視野に入れていきましょう。
3. 従業員への周知の徹底
ツール導入に向けた準備の3つ目は「従業員への周知の徹底」です。
ノーレイティングを導入するにあたり、従業員にノーレイティング制度についてよく理解してもらう必要があります。従来の評価制度との違いや、評価形式、導入することのメリットなどを自前に周知させておきましょう。
ノーレイティングの仕組みや考え方についてきちんと理解できていないと、明確な評価基準がないことに対して疑問や不満を持つ従業員が出てくる可能性があります。結果、モチベーションや従業員エンゲージメントの低下を引き起こす恐れがあるため、従業員にきちんと説明し、ノーレイティングへの理解と協力を得られるよう注力しましょう。
まとめ
ノーレイティングのツールを導入するにあたって最も重要なことは、ノーレイティングという評価制度の仕組みについて適切に理解することです。自社の現状と照らし合わせ、ツールに対しどのような機能を求めるのか、また、どのようにツールを運用していくのかの運用計画などを熟考し、ツールの導入を検討しましょう。
ノーレイティングは、今大きく注目されている人事評価制度ですが、どの企業に対しても必ず効果的であるとは限りません。まずは自社で抱えている課題を分析し、課題の解決策として本当にノーレイティングが必要なのかをまず検討するようにしましょう。
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