レコグニションとは?意味から従業員エンゲージメント・モチベーションを向上させる賞賛や承認のやり方を紹介!

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レコグニションとは?意味から従業員エンゲージメント・モチベーションを向上させる賞賛や承認のやり方を紹介!

近年、「レコグニション」という言葉を耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか?レコグニションは従業員の努力を認め、活躍を正当に評価する取り組みの事です。そのため、従業員エンゲージメントやモチベーションを向上させる効果的な方法として知られています。

そして、このレコグニションが適切に運用できていれば、従業員の離職率は低下・生産性の向上、最終的には企業の持続的な成長に繋がります。

そのため、本記事では、レコグニションが何かを具体的に説明し、レコグニションの適切な運用ルールについて説明します。

レコグニションとは

レコグニションの定義

レコグニション(賞賛・承認)とは、従業員の仕事上の成果や本人の努力を認め合い、称賛し合う制度のことです。

レコグニションは、従業員の労働に対して、賃金・賞与などの金銭的な評価をするだけでなく、やりがいや精神的な満足などの非金銭的報酬を与えることに繋がります。そのため多くの企業では、業績表彰や永年勤続表彰などの形で実際に導入されています。また、レコグニションはこれらの表彰制度だけではなく、チームや組織内で感謝の気持ちを示すことも非常に重要です。

レコグニションが重要視されている背景

レコグニションが重要視されている背景には、「少子高齢化による人材不足」と「モチベーションの多様化」があります。

1つ目の背景は、「少子高齢化による人材不足」です。最近の日本では、少子高齢社会と呼ばれる程に少子高齢化が進んでいます。そのため、少子化による人材不足が今後更に深刻化し、優秀な人材の確保が難しくなっていくと言われています。このような背景から、離職防止に取り組み、少しでも従業員の定着率を向上させることは社会的に重要性を増しています。そのような状況下では、企業の従来の金銭的報酬だけではなく、従業員の満足度を上げる取り組みをすることが求められます。したがって、レコグニションを導入することが、少子高齢社会でも優秀な人材を獲得することに繋がります。

2つ目の背景に、「モチベーションの多様化」があります。最近企業の多様化が進み、その影響から従業員のモチベーションが多様化しています。従来であれば、従業員の働くモチベーションは金銭的報酬が大きいと考えられていました。しかし現在では、金銭的報酬のみではなく、従業員自体がその会社に与える価値や取り組みを褒めてもらいたいといった心理を持つ従業員が増えています。

これらを裏付けるデータは数多く存在します。ここでは、その中の4つについて紹介します。

・表彰された従業員の63%は、転職の意志がない。

・表彰が職場での幸福度を高める重要な要素と考える従業員の割合は82%

・表彰される機会が増えれば、今より精力的に働けると考えている従業員は40%。

・高い給与よりも、豊かな助け合い文化を持つ企業を好む従業員は59%。

そのような環境下では、レコグニションのような従業員の取り組み自体を称賛する仕組みを持つことが、人の能力を最大限に引き出しモチベーションを高めることに繋がります。また、組織へのエンゲージメントを高め、離職率を低下させる効果も期待できるでしょう。

しかし、従業員に対して画一的な賞賛・承認を送ればよいわけではなく、その人にあった褒め方をする必要があります。なぜなら、優れた仕事ぶりを周囲に認められることを喜ぶ従業員がいる一方で、感謝を言葉として受け取りたい従業員もいるからです。また、自身の専門的な技術への賛辞を送られることに喜びを覚える人もいます。そのため、賞賛・承認は、形式として行うのものではなく、人の能力を最大限に引き出す称賛を行うことが重要です。

少子化による人材不足や、優秀な人材による生産性の向上の観点から離職防止の取り組みは社会的に重要性を増しており、賞賛・承認の取り組みの優先度の高さがうかがえます。

レコグニションを向上させる3つのメリット

1.優秀な人材の離職を防ぐ

レコグニションを向上させるメリットの1つ目は、「優秀な人材の離職を防げる」点です。

優秀な人材の場合、待遇がその働きに見合っているか否かが当人のモチベーション離職可能性に大きく影響することが考えられます。

しかし、給与やボーナスの上昇は、職位などの会社のシステム上、簡単にはできないことが多々あります。そこで、従業員本人の承認・賞賛を促進することにより、モチベーションを上げるだけでなく、優秀な人材の離職可能性を低下させることができるのです。

2.従業員エンゲージメントを高める

レコグニションを向上させるメリットの2つ目は、「従業員エンゲージメントを高められる」点です。

従業員が社内で表彰されると、賞賛・承認がされる本人のみならず、ピアボーナスなどで賞賛を送った従業員のエンゲージメント向上も期待できます。

さらに、全体のエンゲージメントが向上することにより、会社全体で見た離職率の低下を達成することもできます。

3.会社の雰囲気をポジティブにできる

レコグニションを向上させるメリットの3つめは、「会社の雰囲気をポジティブにできる」点です。

何かを成し遂げたときに会社や他の従業員が賞賛・承認してくれる制度が整っている集団はポジティブな雰囲気になりやすいとが考えられます。

会社全体がポジティブな雰囲気になることで、会社全体の一体感の向上や、生産性の向上が期待できます。

レコグニションを導入するためには

1.レコグニションの制度を整える

レコグニションを導入するために重要なことの1つ目は、「レコグニションの制度を整える」ことです。

レコグニションを定着させるためには、表彰制度を明確に定めることが重要です。レコグニションは基本的に従業員の仕事上の成果や本人の努力を認め合い、称賛し合う制度のことを言います。この称賛・承認は日頃当たり前にやっている方が非常に多く、企業側も漠然とした指示を出すことになりがちです。しかし、漠然とした指示では、従業員の行動はほとんど変わりません。従業員が明確に行動できるような基準を作るためにも、企業側はレコグニションの制度を整えることが重要です。

2.従業員に周知させる

レコグニションを導入するために重要なことの2つ目は、「従業員に周知させる」ことです。

レコグニションの制度は、他の人事施策に比べて、数値化することが非常に難しいです。そのため、従業員にレコグニションの制度の周知を徹底させ、レコグニションを行動に落とし込むことが重要です。

レコグニションを従業員に周知させるためには、複雑な評価体制よりもシンプルな評価体制を作りましょう。優れた仕事に対する感謝の気持ちを示し、真摯に対応することが大切です。相手への評価は複雑である必要はありません。しかし、賞賛を与えるだけでは不十分で、成長の機会を与えることも重要です。例えば、次のプロジェクトのリーダーに任命したり新入従業員のトレーニングやメンターになってもらったりすることも考えてみましょう。

また、レコグニション浸透のためには、上司からの称賛だけでは意味がなく、同僚同士に直接感謝の気持ちを伝えられるようにする必要があります。最近の研究でも、称賛が飛び交う企業文化を築くためには、仲間同士での賞賛も欠かせないことが示されています。

・同僚間で交わされる賞賛・承認は36%も効果が高い

・同僚からのフィードバックは、正確であると認識される可能性が2倍高い

これらの同僚からのフィードバックに関するデータから、従業員への表彰を送るのがリーダーや管理職だけでは不十分であることがわかります。組織はトップダウン式の表彰方法ではなく、従業員が同僚に直接感謝の気持ちを伝えられるようにする必要があります。

3.PDCAサイクルを回す

レコグニションを導入するために重要なことの3つ目は、「PDCAサイクルを回す」ことです。

これはレコグニションに限った話では無いですが、完全に浸透させるためには振り返りを行うことが重要です。

実際にレコグニションを導入してみると、学びと改善点が出てくるでしょう。従業員の振り返りやフィードバックは、学びや改善点を見出すために重要です。振り返りやフィードバックの手段としては、レコグニションに関するアンケートを取ることが挙げられます。

成功した点や課題点を振り返り、そこから得られた教訓を次の施策に生かすことで、より効果的にレコグニションを浸透させることが可能になります。逆に失敗した点や課題があった場合にも、振り返りを通じて原因を把握し、今後の改善策を考えることができます。

そのため、レコグニションを導入・浸透させるためには「PDCAサイクルを回す」ことが重要です。

意味のあるレコグニションの方法・伝え方

褒める文化を育んでいる企業は、ポジティブな職場環境とそれに伴う従業員満足度を重視していることを従業員に示そうと努めます。

このような環境を育むためには、称賛の言葉を慎重に、そして適切に共有し、組織の心理的安全性を高める取り組みが重要です。

本パートでは、レコグニションによって、従業員への感謝の気持ちをどのように伝えるか、そしてその必要性について3つ紹介します。

1.卓越性を評価する

優秀な従業員が並外れた成果を出した場合、その従業員が表彰されることで、その人の目標達成のためのプロセスに注目が集まります。

結果、ベテラン従業員も新入従業員も、会社の成功のために努力しようと意欲が高まるのです。

賛辞の言葉を送るときは、残した成果が会社やチームに対してどのように影響を及ぼしたかも併せて、具体的に伝えると効果的です。

2.目に見えない努力に焦点を当てる

誰もがチームや組織全体のために気づかれないような仕事もしています。

見えない仕事の例としては、土壇場でスケジュールを変更するアシスタントの仕事や、プロセスを自動化するITマネージャーの専門知識など、様々です。

小さな努力を認めることで、周囲の仕事をほんの少しだけ楽にする「見えない」仕事に焦点を当てることができます。

どのようにアクションしたかに焦点を当てた賞賛の言葉を送りましょう。

3.チームの絆を深める

同僚を助けるために行動をした従業員が評価されることで、組織のコラボレーションが生まれ、コアバリューとして奨励される企業文化が構築されます。

業務において相談は必須とも言えます。相談する側とされる側、双方が心地よくなれる言葉選びが大切です。

たとえば、相談に乗ってもらって仕事がうまくいったときは、具体的な相手の文脈や功績をあげ、存在を認めるような言葉をかけると効果的です。

レコグニションが浸透した企業

この項では実際にレコグニションが浸透した企業について紹介します。参考や勉強になる点が非常に多いので、ぜひ参考にしてください。

1.株式会社 オリエンタルランド

株式会社 オリエンタルランドは東京ディズニーランドを運営している企業で、レコグニション制度が非常に充実しています上司や従業員同士で称賛し合う仕組みづくりや、表彰式とレコグニションに対して全社的に取り組んでいます。以下に株式会社 オリエンタルが実際に行なっている施策について紹介します。

・スピリット・オブ・東京ディズニーリゾート

キャスト同士が、仲間のすばらしい行動に対し、専用カードにメッセージを書いて称えあう活動です。この活動の中で、称賛メッセージや内容を高く評価されたキャストが「スピリット・アワード」という表彰を受けます。これは従業員同士のレコグニションの浸透だけでなく、経営理念浸透にも非常に効果的な取り組みです。

・ファイブスター・プログラム

上司が、すばらしい行動をしたキャストを見かけた際、その行動を称えるためにその場でカードを手渡す活動です。上司からのレコグニションを促進させる効果的な取り組みです。

・サンクスデー

「サンクスデー」は、年に1回、パーク閉園後に開催する、東京ディズニーリゾートを支えるキャストに対して感謝の気持ちを伝えるイベントです。これは企業が全社的にレコグニションに対して取り組んでいることが伝わる取り組みです。

2.日本マクドナルド 株式会社

日本マクドナルド 株式会社はマクドナルドという有名なハンバーガーチェーンを経営しています。日本マクドナルド 株式会社はレコグニションを重要視しており、相手に感謝を伝える文化を非常に大切しています。そのため、感謝と承認の文化が根付いており、マクドナルドの卓越したチームワークを生み出すことに繋がっています。以下に日本マクドナルド株式会社が実際に行なっている施策について紹介します。

・グローバル・レイ・クロック・アワード

2年に1度、店舗で素晴らしい業績を残した、世界中の上位1%の店長を表彰する制度です。

・プレジデントアワード

毎年、素晴らしい業績を残した世界中の上位1%のフィールド/オフィススタッフを表彰する制度です。

レコグニションを高める4つの具体的制度

1.ピアボーナス

レコグニションを高める1つ目の制度は、「ピアボーナス」です。

ピアボーナスは、従業員同士で報酬を贈り合うことにより、レコグニションを高めるというものです。

ピアボーナスにはツール・アプリの利用が不可欠です。

2.サンクスポイント

レコグニションを高める2つ目の制度は、「サンクスポイント」です。

サンクスポイントは、従業員同士の感謝を形として報酬を贈り合うシステムです。

従業員同士で感謝を伝え合うことがベースになっているシステムであるため、会社の雰囲気をポジティブにするという効果も期待できます。

3.社内表彰制度

レコグニションを高める3つ目の制度は、「社内表彰制度」です。

社内表彰制度は、会社が設置する部門ごとに定期的に表彰を行い、従業員の実績や努力を認めるというものです。

ピアボーナス・サンクスポイントのように相互的なものではありませんが、制度運用のコストが低いというメリットが挙げられます。

4.1on1コミュニケーションを導入する

レコグニションを高める4つ目の制度は、「1on1コミュニケーションを導入する」ことです。

1on1コミュニケーションを行うことで従業員一人ひとりに直接感謝を伝えることができます。また、その場で従業員に対して感謝に基づいた声掛けをすることも可能であり、自然とレコグニションを浸透させることができます。そのため、レコグニションの導入には1on1コミュニケーションは重要です。

レコグニションの導入にはコチーム!

株式会社 O:では「パフォーマンス・マネジメント」ツールであるCo:TEAM(コチーム)を用いたレコグニションを浸透させる仕組みづくりを行っています。

弊社では、それぞれの企業がレコグニションを浸透させやすい環境づくりのご支援をさせていただいております。弊社が提供するコチームは、レコグニションを浸透させるために非常に適したツールであり、このコチームを用いることで自然とレコグニションを浸透できます。

コチームは、1on1コミュニケーションフィードバック面談目標管理人事評価を繋ぐ、個人の目標達成力を上げる人材育成サービスであるクラウドサービスです。そのため、それぞれの従業員が、レコグニションを浸透させるために重要な1on1コミュニケーションを効果的・効率的に行うことができます。その結果、様々な企業・団体で成長をサポートさせていただきました。

OKR/MBO

本記事を読んで、少しでもレコグニション浸透に興味を持った方は下記のリンクからお問い合わせください。ぜひ、私達に最高の成果を出せるチーム作りのお手伝いをさせてください!

まとめ

豊かなレコグニション文化は、従業員との関わりや成長を求める企業にとって重要な財産となります。

感謝の気持ちを表現することが組織の基本的な価値観の一部となれば、従業員のモラル労働意欲モチベーションに明確な変化を与えます。

上司として従業員に感謝し、気にかけていることをさりげなく伝えることで、従業員は成功に向けて努力することができるのです。

Co:TEAM(コチーム)では、チーム内外に関わらず、組織のメンバーに自由にフィードバックや賞賛を送ることができます。

社内で賞賛し合う組織文化が構築されれば、エンゲージメントの向上に役立つでしょう。