【10選】ダメなマネージャーの特徴!ダメなマネージャーが優秀なマネージャーになるためには?

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【10選】ダメなマネージャーの特徴!ダメなマネージャーが優秀なマネージャーになるためには?

いわゆる「適切なマネジメント」とはなんなのか、疑問に思った方も多いでしょう。いいマネージャーとは?ダメなマネージャーとは?正解の形が形式化されていないからこそ難しいことも多いため、注意して遂行する必要があります。

マネージャーが優秀であることは、企業が成果を出し成長し続けていく上で非常に大切なことです。特に、マネージャーが与えるチームの影響は非常に大きく、チームメンバーのモチベーションや今後の成長にも関係してきます。

しかし、世の中のマネージャーが全員優秀というわけではなく、「ダメな」マネージャーが存在してしまうのが現状です。また、マネージャー自身が自分ではできていると思っていても、他人から見ると「ダメな」マネージャーになってしまっているというケースも存在します。

そのため今回の記事では、ダメなマネージャーの特徴を説明し、優秀なマネージャーになるための考え方まで解説していますので、ぜひ最後までお読みください。


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マネージャーの存在価値とは?

マネージャーの存在価値は「チーム全体の成果を最大化する」ことです。

勿論、マネージャーはチームを指示したり、チームのマネジメントも行います。他にも、経営陣や他部署との交渉も行うことがあり、マネージャーの仕事は多岐にわたります。しかし、これらの業務はあくまでも、「チーム全体の成果を最大化する」ために行うものです。そのため、優秀なマネージャーになるために、「チーム全体の成果を最大化する」ということを常に念頭に置きましょう。

ダメなマネージャーが与えるチームへの影響!

ダメなマネージャーは、チームに甚大な被害を与え悪影響しか産みません。そのため、ダメなマネージャーの存在価値は皆無と言っていいでしょう。また、ダメなマネージャーはチーム全体の成果を最大化できないどころか、継続的にチームの成果・生産性を下げていきます。それだけであれば、マネージャーを交代したり、改善すれば済む話で終ります。しかし、ダメなマネージャーの恐ろしい所は、チームが抱える問題を早期に発見することが困難になったり、離職率の増加につながってしまうといった有事の問題に発展してしまうことにあります。

ダメなマネージャーによる離職・不祥事などの有事の問題が起こってしまった場合、それは会社や企業の評判低下に繋がり、後々まで尾を引くような影響を与えます。特に企業で悪い評判が立つと採用活動や他社と関わる際にも悪影響を及ぼすことも考えられるので、要注意です。

そのため、周りでダメなマネージャーがいる際には、すぐにでも改善し、ダメなマネージャー優秀なマネージャーに成長させる必要があります。

ダメなマネージャーの特徴【10選】

ここでは、ダメなマネージャーに当てはまる特徴を10個、紹介します。

1.チームの成果向上に貢献しない

ダメなマネージャーの特徴の1つ目は、「チームの成果向上に貢献しない」ことです。マネージャーとは、チーム全体の成果を最大化するための役職と言っても構いません。そのため、チームの成果向上ではなく、自分自身の成果に固執してしまうと、優秀なマネージャーになることはできません。

また、マネージャーは短期的な業績の向上だけが求められるわけではなく、長期的な業績の向上についても求められます。したがって、短期的に見たらあまり効果的ではなくても、長期的に見たら業績の向上につながることも行わなくてはなりません。

この際、自分自身の成果だけに固執してしまうマネージャーがいる場合は、この長期的な視点を見失いやすく、チームの成果の最大化にはつながりません。長期的な視点を忘れないためにも、チームの成果向上に貢献することがマネージャーには求められます。

2.チームメンバーの成長に貢献しない

ダメなマネージャーの特徴の2つ目は、「チームメンバーの成長に貢献しない」ことです。マネージャーは、チーム全体の成果を最大化するために、チームメンバーの成長に貢献しなくてはなりません。

もちろん中には、チームメンバーの成長はチームの業績の向上に直接関係しないと考えるマネージャーもいるかもしれません。しかし、結論から言うと、チームメンバーが成長するとチームの成果向上に貢献するということは明らかと言えるでしょう。

これは、チームメンバーが成長すると、「メンバーの生産性・業績が上がる→メンバーに任せられる仕事が増える→マネージャーのキャパシティに余裕が生まれ、新しい仕事の開拓ができる→チームの業績が上がる→メンバーも新しい仕事でき、メンバーが成長する」といった正のスパイラルに入ることができます。

チームメンバーの成長スパイラル図

そのため、チームメンバーの成長に貢献する事もマネージャーの仕事と言えます。

3.自分の仕事で手一杯になってしまう

ダメなマネージャーの特徴の3つ目は、「自分の仕事で手一杯になってしまう」ことです。これは、日本の多くのプレイングマネージャーが陥りやすい特徴の1つでもあります。この特徴は一概にマネージャーサイドだけに問題があるというわけではありません。単純にマネージャーに与えられる仕事の量が多すぎてしまい、マネージャーのキャパシティを超えてしまうといったケースも多くあります。

マネージャーが自分の仕事で手一杯になってしまうと、チームの成果の最大化にはつながりません。マネージャーには、メンバーに指示し、チームを統括することも求められます。そのため、自分自身の仕事で手一杯になってしまうと、チームの方向性を指示することができなくなってしまいます。この状況は船長のいない船みたいなものであり、チームとして着地点がわからなくなってしまうため、チームの成果の最大化にはつながらないと言えます。

そうならないためにも、マネージャーは自分自身の仕事で手一杯になってしまうことを防ぐことが大切です。

4.適切な仕事配分ができない

ダメなマネージャーの特徴の4つ目は、「適切な仕事配分ができない」ことです。マネージャーは与えられた仕事を公平に分配するのではなく、チームメンバーそれぞれに応じて適切な仕事配分をすることが求められます。

公平に仕事を分配した方がチームメンバーから不平不満を言われないのではないのかと考えるマネージャーは多いでしょう。しかし、公平に仕事を分配するのであれば、それはマネージャーがいる必要はなく、ツールを用いて分配すればよいという話になってしまいます。

あくまでも、マネージャーの存在価値は、「チーム全体の成果を最大化する」ことです。そのため、優秀な社員には多めに仕事を割り振り、成長を促すなど、より経験を積ませることが重要になります。逆に、割り振る仕事が苦手な社員には、仕事を少な目に割り振り、マネージャーと一緒にトレーニングを積んだり、PDCAサイクルを回す時間を多めにとり、成長をさせることが重要になります。このサイクルを続けていくと、仕事が苦手だった社員も優秀な社員に成長し、チームとしての成果の最大化につながっていきます。

そのため、マネージャーは適切な仕事配分をすることで、それぞれの社員に適切な成長を促すことが求められます。

5.人によって態度を変える

ダメなマネージャーの特徴の5つ目は、「人によって態度を変える」ことです。マネージャーは公平な態度を取ることが求められ、人によって態度を変えてはいけません。

マネージャーは、成果を出しているからと言って、チームメンバーごとに態度を変えることは望ましくないでしょう。これはチーム内の不和を生じる原因になります。また、マネージャーよりも偉い立場の人には下手に出るのにもかかわらず、チームメンバーには高圧的な態度を取ってしまうことも避けるべきでしょう。なぜならば、立場によって態度を変えてしまうと、マネージャーに対しての心証が悪くなり、チームメンバーとの信頼関係構築ができなくなってしまいます。

信頼関係を構築することが成果の最大化には非常に重要になるので、マネージャーは人によって態度を変えることは避けましょう。

6.感情に任せた説教をする

ダメなマネージャーの特徴の6つ目は、「感情に任せた説教をする」ことです。マネージャーは時として、チームメンバーの成長のために、説教をしなくてはいけないことがあるでしょう。しかし、説教をする際に、感情に任せた説教をしてはいけません

感情に任せた説教をしてはいけない理由は、感情に任せた説教をしてしまうことで、チームメンバーが委縮してしまったり、適切な信頼関係を構築することができなくなってしまうからです。信頼関係構築ができないと、部下からの報連相やコミュニケーションが取れず、チームの成果・生産性が最大化されません。そして、最悪の場合はハラスメント認定されてしまい、所属している企業に大きな悪影響を及ぼしてしまいます。感情に任せた説教をすることは絶対にやめましょう。

7.マイクロマネジメントしかできない

ダメなマネージャーの特徴の7つ目は、「マイクロマネジメントしかできない」ことです。

マイクロマネジメントとは、管理職・マネージャーが部下に対して強い監視や管理をするマネジメントのことを言います。このマイクロマネジメントは、常に悪いマネジメント方法ではありません。特に緊急性の高いプロジェクトやプロジェクトの立ち上げ期、仕事に慣れていない新人や中途採用の方といった限定的な条件下では、マイクロマネジメントは非常に効果的なマネジメント方法になります。

しかし、マネージャーがマイクロマネジメントしかできないのは問題です。マイクロマネジメントしかしないと、部下の自主性が育たず、チームとしての成長が見込めなくなってしまいます。そのため、マネージャーはTPOに応じたマネジメントを行いましょう。

8.チームメンバーの意見を聞かない

ダメなマネージャーの特徴の8つ目は、「チームメンバーの意見を聞かない」ことです。マネージャーは、自分自身のみで判断した方が良い場合も多々あるでしょう。しかし、常に自分自身の判断だけで決定するのではなく、部下や周囲の人々の意見を聞くことも時として大切です。

また、メンバーの意見を汲み取ってくれるマネージャーの方が、チームメンバーの心理的安心感が高まります。その結果、チームメンバーもマネージャーに情報の共有や、仕事上のミスの報告も行いやすくなり、コミュニケーションの円滑化につながります。

そのため、コミュニケーションの円滑化のためにも、チームメンバーの意見を聞くことを心がけましょう。

9.チームメンバーに尊敬されない

ダメなマネージャーの特徴の9つ目は、「チームメンバーに尊敬されない」ことです。マネージャーはチームメンバーから尊敬される状況の方が好ましいです。

マネージャーがチームメンバーから尊敬されていると、チーム全体の指示系統がハッキリしやすく、トップダウン的に物事を進めやすくなります。トップダウン的に進めると、スピード感を持って、プロジェクトを進行することができます。しかし、尊敬されていない状況であると、メンバーも不平不満を感じやすくなり、指示が明確に伝わりにくくなります。また、メンバーの心理面にも問題が生じるでしょう。尊敬できないマネージャーであると、仕事のモチベーションが下がってしまったり、離職につながってしまいます。

そのため、マネージャーは尊敬される存在になるよう心がけましょう。

10.優柔不断で、適切な指示が出せない

ダメなマネージャーの特徴の10つ目は、「優柔不断で、適切な指示が出せない」です。マネージャーはチームメンバーに指示を出し、チームを統括することが求められる役職です。そのため、優柔不断で、適切な指示が出せないと、チームの方向性を示すことができず、チームの成果の最大化につながらなくなってしまいます。

マネージャーが優柔不断であることはメンバーの心理面にも悪影響を及ぼします。優柔不断で適切な判断ができないと、メンバーに不信感を抱かせることにつながります。また、適切な指示が出せないと、迅速な対応につながらず、余計な失敗も増えてしまうでしょう。

そのため、マネージャーは適切に判断をし、誤解や混乱を避けるような適切な指示を出すことが大切です。

優秀なマネージャーになるためには?

ここまででは、ダメなマネージャーの特徴について説明してきました。では、ダメなマネージャーから優秀なマネージャーになるためにはどうしたらいいのでしょうか?この項では、優秀なマネージャーになるために必要なことを説明します。

周囲の人々に敬意を払い、公平な態度を取る

優秀なマネージャーになるために必要なことは、「周囲の人々に敬意を払い、公平な態度を取る」ことです。公平な態度を取るマネージャーは、チーム内のコミュニケーションを円滑に行いやすく、積極的に情報共有を行いやすくなります。また、この公平な態度を取ることを意識しておくと年上の部下を持った際にも、問題なく業務を遂行することができます。その結果、誰に対しても公平な態度を取れるマネージャーは、チーム内で誰に対してもオープンなコミュニケーション環境を作ることができます。そして、チームメンバーが不平等感を感じることなく、自分の仕事に集中して取り組むことができ、チームの成果が向上します。

チームメンバーが尊敬できる部分を持つ

優秀なマネージャーになるために必要なことは、「チームメンバーが尊敬できる部分を持つ」ことです。チームメンバーにとって、マネージャーが尊敬できる存在であるということは非常に大切です。

マネージャーが尊敬できる場合、チームメンバーもマネージャーのような存在になりたいと努力するため、チームのモチベーション向上が期待できるでしょう。また、トップダウン的に物事を判断することが可能になり、迅速な対応が可能になります。

しかし、全ての面でチームメンバーから尊敬されるようなマネージャーになるのは並大抵の努力では困難です。そのため、何か1つでも尊敬されるような面を作れるように努力しましょう。

チーム・部下に信頼を置く

優秀なマネージャーになるために必要なことは、「チーム・部下に信頼を置」ことです。これはマイクロマネジメントをしがちなマネージャーに必要になる要素と言えるでしょう。

マイクロマネジメントをしがちなマネージャーは、部下やチームメンバーを信じることができず、周りからの評価やお客様の信頼関係を失いたくないと考え、全てを自分の管理下に置いてしまおうとする心情を持っていることがほとんどです。

そのため、チーム・部下に信頼を置くようにすることで、マイクロマネジメントから脱却することができ、その結果、従業員のモチベーション向上が期待できます。そして、部下を信頼して作業を任せることで自身のマネジメント業務に力を入れることができ、更にチームの成果の向上に貢献することができるといった正のスパイラルに入ることができます。

決断力を高め、自分の決断に自信を持つ

優秀なマネージャーになるために必要なことは、「決断力を高め、自分の決断に自信を持つ」ことです。マネージャーはチームメンバーに指示を出し、チームを統括することが求められる役職です。そのため、マネージャーには迅速な決断を求められます。 

また、決断力が高められると、問題が発生しても早く・正しく決断することができ、早期解決に繋がります。そして、マネージャーが自身の決断に自信を持って行動する姿を見ることで、部下に信頼感を与えることにもつながるでしょう。

コミュニケーションスキル研修を活用する

優秀なマネージャーになるために必要なことは、「コミュニケーションスキル研修を活用する」ことです。優秀なマネージャーになる手段として、コミュニケーションスキルの研修を活用することも有効な手段と言えます。

コミュニケーションスキル研修では、自分自身が今まで知らなかった、優秀なマネージャーになるためのコミュニケーションスキルを身に付けることができます。そして、研修プログラムの中では、読書を通じて得た知識を実践に活かすことや、フィードバックを受けることなどのアウトプットをすることも可能です。

株式会社O:では「パフォーマンス・マネジメント」ツールであるCo:TEAM(コチーム)を用いた管理職向けの研修も行っています。会社の課題により研修内容は異なり、期間も半年以上と長いので研修を実践・定着しやすいのが特徴です。

主に以下のような研修をご用意しております。

  • 1on1研修
  • マネジメント研修
  • 評価者研修
  • 目標管理研修

この記事を読んで、優秀なマネージャーになりたいとお考えの方は、下記のリンクからぜひお問合せください。ぜひ、私達に最高の成果を出せるチーム作りのお手伝いをさせてください。

まとめ

今回の記事では、ダメなマネージャーがチームに与える影響から、ダメな特徴について説明しました。

特にダメなマネージャーに当てはまる特徴は、次の10個があります。

1.チームの成果向上に貢献しない
2.チームメンバーの成長に貢献しない
3.自分の仕事で手一杯になってしまう
4.適切な仕事配分ができない
5.人によって態度を変える
6.感情に任せた説教をする
7.マイクロマネジメントしかできない
8.チームメンバーの意見を聞かない
9.チームメンバーが尊敬する事ができない
10.優柔不断で、適切な指示が出せない

この特徴を持たないようにマネージャーの方々は気を付けましょう!最後までお読みいただきありがとうございました!