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フリーライダー社員とは
フリーライダー社員とは、元々は不労所得者や交通機関でタダ乗りする人などを指す単語です。
そこから転じて、ある活動に必要な費用や労力を負担せずに利益だけ享受する様子から、ビジネスシーンでは仕事をしない人や給料泥棒と揶揄される人を指す言葉です。
フリーライダー社員の特徴
フリーライダーの特徴とはなんなのでしょうか。
- 自分から動かない
- 人の成果・時間を横取りする
- 改善をしない
- 周囲のやる気を削ぐ
ここでは大きく分けて4つのフリーライダーの特徴を解説します。
自分から動かない
フリーライダーの特徴として、自分から仕事を探さないという点があげられます。
こう言ったタイプの人は、自分に関わる仕事で、責任やリスクを回避したいために必要以上の仕事を嫌がります。
また、そもそも、仕事をしたくないため、自分が働かず、結局部下や周囲のメンバー頼りで仕事を完結させようとします。
例えば、今チーム全体でやるべき仕事やプロジェクトがあるにも関わらず手伝わない人、またそういった時に切迫していない仕事(書類整理など)ばかり優先する人はフリーライダーといえるでしょう。
人の成果・時間を横取りする
人の成果やアイデアを、自分のことのように報告し横取りする人はフリーライダーと言えます。
このタイプの人は、自分の仕事を他人に丸投げしたり、相手の時間を奪ってさせた仕事を全て自分の成果としてしまいます。
例えば、部下に考えて来させたアイデアやプレゼンテーション材料をそのまま上にあげ、その手柄を自分のものにしてしまう人などはまさにフリーライダーでしょう。
改善をしない
自分のやり方に固執しており、改善・指摘を嫌がって、注意されても変えようとしない人はフリーライダーの可能性が高いです。
こう言った人は、自分のやり方以外を覚えたがらないだけでなく、その独自のやり方以外で仕事をした場合の自身の業務能力の露呈や失敗を極度に恐れる傾向があります。
例えば、会社で決まったやり方や効率の良い作業方法があるにも関わらず、それらを教えても「自分のやり方がある」と、いうことを聞かない人はフリーライダーと言えます。
こういった人がいると全体の作業が遅れ、チームの足を引っ張ってしまいます。
周囲のやる気を削ぐ
フリーライダーの特徴として、意図的にチームの無力感を作ったり、周囲のやる気を削ぐという点があります。
頑張っている人に対しても否定的な姿勢をとったり文句を言ったりする人は特にフリーライダーの可能性が高いでしょう。
こう言った人は、自分の居場所を守るために他を下げる発言をしたり、また自分の仕事量が増えてほしくないために新たな企画や制度にも否定的な発言をすることが多いです。
これらが続いてしまうと、全体として離職率が上がってしまうなど、悪影響を及ぼすこととなります。
フリーライダー社員の問題例
フリーライダーはなぜ会社にとって困る存在なのでしょう。
- チームの生産性が低下する
- 周囲の従業員がフリーライダー化する
- 離職率が上がる
- 会社への信用が低下する
チームの生産性が低下する
フリーライダーのやらない仕事を補うため、チーム全体での生産性が低下します。
フリーライダーは一人ぶんの仕事をしないため、必然的に、その分誰かが働かなくてはならず、メンバーの時間と労力を奪うことになります。
こうして、一人一人の仕事量が低下していき、結果的にチーム内での全体の仕事量も減少してしまいます。
周囲の従業員がフリーライダー化する
一人のフリーライダーの存在が周囲の従業員もフリーライダー化につながります。
チーム全体の仕事量の低下や生産性の低下に付随して、そんな社員が放置されているのに自分が頑張って働く意義とは?と周囲の社員も働くことに疑心暗鬼になってしまうからです。
こうしてチーム内が働くやる気を失い、全体のエンゲージメントの低下につながります。
離職率が上がる
フリーライダーの存在は離職率に直結すると言えます。
必要以上に仕事させられたり、成果を横取りされたりが続くと、その見合わない仕事量や、ストレスの結果、優秀な社員が会社を辞めてしまう恐れがあります。
リーライダーの上司や部下に悩まされていても、彼らが離職するか改善するかされる可能性は少ないため、社員側から諦めて辞めてしまうのです。
会社への信用が低下する
チームや会社に悪影響を及ぼしているのに、人事や会社全体がフリーライダーになんの対策も取らずに放置していると、他の社員は会社に対して不信感を抱いてしまいます。
社員のことを考えてくれていないのではないか、と会社に対する信用が低下し、同じ理由から離職や生産性低下につながるでしょう。
フリーライダーが発生する原因・背景
フリーライダーになる人の背景とはなんなのでしょうか。
なんでそのような姿勢をとるのか、背景を知ることで対策も考えやすくなります。
- 評価基準が杜撰になっている
- 人材教育が十分に行われていない
ここでは代表して2つの背景をご紹介します。
評価制度が杜撰になっている
フリーライダーが仕事をやらなくなったり手を抜いたりするのは、やってもやらなくても結果的に自身への評価が何も変わらない職場だからという背景が考えられます。
または、仕事の成果が正当に評価されていないため、やる気を失ってしまっている可能性もあります。
いずれの場合にせよ、職場の評価制度、人事制度、管理体制に問題がある可能性があるでしょう。
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人材教育が十分に行われていない
自分のやり方を盲信してしまっていたり、効率の良い方法を教えてもらっても反発したりするフリーライダーは十分な研修を受けれていない可能性があります。
きちんとした仕事方法を教育されていないため、自分なりのやり方で凝り固まってしまったのかもしれません。
全ての社員に向けた、平等な人材教育が不足していないかどうか確認してみましょう。
フリーライダー問題の対策・解決策
フリーライダー社員に対して会社が行うことができる解決策とは一体なんなのでしょうか。
- 職場環境を整える
- 適切な評価を行う
- 十分な研修を行う
ここでは例として3つの解決策をご紹介します。
職場環境を整える
フリーライダーが仕事を簡単にサボることができる職場環境を作らないためにも、目の行き届いた職場作りや仕事内容が偏らない仕組みを整えることが重要です。
誰がどこでなんの作業をしているのか把握できるようにしたり、働きやすい職場作りのために第三者の目を挟むようにしたり、仕事内容把握のツールを利用してコミュニケーションをはかるようにしたりしましょう。
適切な評価を行う
不当に働いている社員や仕事をしていない社員などを会社で精査できる仕組みがあることで、フリーライダーの予防につながります。
成果だけで判断するのではなく、そこまでの社員それぞれのプロセスも把握し評価することで社員のやる気も高まるでしょう。
また、このように評価・確認・修正のサイクルを定期的に行うことで一人一人の仕事量や状況が常に明確になり、フリーライダーの傾向がある社員を発見・指導することができます。
十分な研修を行う
効率の悪いやり方を続けていたり、周囲との連携がうまくいかないフリーライダーの業務態度については、定期的な研修や社内教育で改善される場合もあります。
会社の推進するやり方や、働き方の方針など基本的なことを教える研修を充実させるようにしましょう。
また一般社員だけでなくマネージャーにも定期的に研修を行うことで、会社にとって生産性の高い人材を保持できます。
まとめ
昔から、タダ乗り社員という呼称があったように、フリーライダーの問題は複合的で簡単に解決できるものではありません。
しかし、だからと言って諦めるのではなく、これをきっかけに社内の制度や職場環境を見つめ直すことで解決策を講じるのもいいのではないでしょうか。
フリーライダーを減らして、生産性の高いチームを目指してみてはいかがでしょう。
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