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従業員満足度調査(ES調査)で聞くべき15のアンケート項目│目的・設問・テンプレート

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コロナ禍以前は、オフィスで働くことで、従業員同士の物理的距離は近く、会社とのつながりを感じやすい環境にありました。

そのため、チームや会社が何らかの成功や目的の達成を成し遂げた際には、自分の役割の重要性を理解できたことでしょう。

しかし、完全テレワークもしくはハイブリッド型の職場では、これまでの様に会社と自分の繋がりを感じる事が難しく、従業員満足度やエンゲージメントに悪影響を及ぼす可能性があります。

多くの会社は従業員のエンゲージメントに関する調査を定期的に行っています。

しかし、従業員の満足度についての調査はあまり実施されていない、あるいは実施されていても正確に測れていません。

従業員の満足度調査は、従業員のモチベーションの程度を明らかにする特定するだけでなく、パフォーマンスを改善し、エンゲージメントを促進するために必要な取り組みなのです。

効果的な従業員満足度調査を実施するための鍵は、適切な質問をすることにあります。

本記事では、従業員満足度調査(ES調査)とは何か、従業員エンゲージメントとの違い、測定方法、設問項目の例について解説します。

従業員満足度(ES)とは

従業員満足度(Employee Satisfaction)とは、個勤め先における仕事内容そのものや賃金・福利厚生などの待遇に対する個人の総合的な満足度合いを示す指標です。

注意点としては、満足度が高い従業員は、仕事にまじめに取り組みますが、新しいプロジェクトに志願したり、定時を過ぎてオフィスに滞在する事を必ずしも意味しません。

従業員満足度とは、従業員が自分の仕事を楽しんでいる尺度のことで、必ずしも仕事に没頭しているわけではないという事を念頭に置く必要があります。

従業員満足度と従業員エンゲージメントの違い

従業員のエンゲージメントと従業員の満足度は同じ意味で使用されることもありますが、2つの用語には大きな違いがあります。

従業員のエンゲージメントは、個人が自分の仕事に対する愛着を表す言葉です。

エンゲージメントが高い熱心な従業員は、生産性が高く、やる気に満ちており、ビジネスを成功させるために自ら前進していきます。 

一方で、従業員満足度は、給料の高さや、週末に仕事が早く終わることに満足しているなど、業務内容以外への満足度も含んだものとなります。

熱心な従業員は会社にとって価値があるのは当然ですが、満足している従業員のニーズを無視することはできません。

重要なのは、適切なサポートがあれば、満足している従業員を熱心な従業員に変えるのは難しくないということです。

従業員満足調査(ES調査)の目的・重要な理由

職場アンケートを実施した方であれば、従業員が満足しているがエンゲージメントが得られない理由を知りたくなるでしょう。

  • 効果的でないマネジメント
  • 適正でない評価
  • ワークライフバランスの欠如など

上記は一例でありますが、チームの仕事への取り組みを妨げている要因がわかれば、組織における従業員のパフォーマンスを改善することができます。

全ての従業員が、自分のことを見てくれている、話を聞いてくれている、仕事が評価されている、成果が認められていると感じられる職場環境を構築すれば、エンゲージメントを向上させることができます。

そして、エンゲージメントスコアを向上させることは、企業にとっても利益になります。

エンゲージメントの高い従業員は、自分の仕事に打ち込み、成長しながらどうすれば会社の収益になるかを常に考えています。

それが定着率を高め、生産性、新しいアイディア、仕事の質の向上につながるのです。

従業員満足度に目を光らせることが重要なもう1つの理由は、満足度が低いと、従業員が転職に目を向けてしまうという点です。

従業員が自分の仕事に満足していれば、現職に留まる可能は高くなり、人材の定着率を高めることができるのでます。

従業員の満足度は、従業員のエンゲージメントの基盤となります。

従業員が自分の仕事を気に入っていれば、その満足度を基にエンゲージメントを達成することはより容易となるでしょう。

アンケートによる従業員満足度調査(ES調査)は、満足度の高い従業員がエンゲージメントの高い従業員になるのを妨げている要因を特定するのに役立ちます。

アンケート結果を基に、障害を取り除き、従業員のパフォーマンスを改善し、チームが会社でより充実したキャリアを送れるようにするのです。

従業員満足度調査で測定すべき項目

従業員満足度調査は、会社での従業員のパフォーマンスに関する定性的および定量的な考察をするのに役立ちます。

それをもとに、より積極的に行動できるようになり、組織の問題が大きくなる前に活路を見つけ、問題を解決できるようになります。

従業員満足度調査では、個人、対人(または部門)、組織の3つの要素で従業員の満足度を測定できます。

1)個人的要素

従業員満足度調査の目的は、従業員が会社で働くのが好きかどうかを知ることです。

第一歩として、従業員が仕事を楽しんでいるかどうかを調べましょう。

仕事への意欲を失ったり、より充実したキャリアを求めて転職をしようとする場合には次に揚げるようなことが原因として考えられます。

  • 刺激が少なすぎないか?
  • 働きすぎではないか?
  • 給料が少なすぎないか?
  • 評価が低すぎないか?
  • キャリアに行き詰まりを感じていないか?

従業員満足度調査に職種別の質問を含めることで、従業員が仕事を楽しんでいるか、あるいは日々の役割に不満がないかをより深く理解することができます。

2)対人関係的要素

満足度調査には、管理職のエンゲージメント、コミュニケーション、サポートに関する質問を盛り込み、管理職の質の低さが従業員のエンゲージメント向上を妨げていないかどうかを把握する必要があります。

マネジメントに関する質問に加えて、従業員のチームワークについても把握しておきたいところです。

従業員がリモートワークをするようになり、職場がハイブリッド環境に移行すると、チームメンバーから切り離されたり、仲間外れにされたりすることがあります。

チームの関係性、相互尊重、従業員の評価、コミュニケーション、包括性などに関する質問を含めることで、組織における従業員のパフォーマンスをより俯瞰的に把握することができます。

3)組織的要素

最後に、会社全体のパフォーマンスが従業員の満足度にどのように影響するか次の3つの尺度をもとに調べましょう。

  • 従業員は報酬に満足しているか
  • 従業員は企業文化とのつながりを感じているか
  • 従業員は組織で自らのキャリア成長を確信できるか

組織レベルでの変革は、実行に移すのが難しく、時間もかかりますが、やりがいはあるものです。

従業員満足度調査のフィードバックは、従業員の不安を明らかにし、誰もが幸せに働けるようにするための環境構築に役立ちます。

従業員満足度調査の質問をこれらのカテゴリーで考えることは重要ですが、調査内容が3つすべてを内包する必要はありません。

満足度調査は組織の特色が濃く反映されるものです。

部署の意思決定に最適な情報を提供したり、優先順位をつけるのに役立つ質問を織り交ぜていくと良いでしょう。

質問する内容は、組織で何が起こっているか、ポリシーの変更や新しいプログラムの導入を検討しているかなど、状況によって異なります。

ですが、アンケートを効果的に行うためには、複雑にする必要はありません。

その代わりに、意思決定に必要なデータを適切に提供するための質問に焦点を当てるべきです。

組織に有意義な変化をもたらす答えを得るための質問を盛り込むことに重点を置きましょう。

従業員満足度調査で聞くべき15の設問・アンケート項目・【テンプレート例】

アンケートを最大限に活用するためには、以下の2つのを組み合わせることが望ましいでしょう。

  • 従業員からのフィードバックを収集するための自由形式の質問
  • 定量的な回答を得るための評価尺度またはリッカート尺度の質問

定量的な評価尺度の質問では、回答者に1~10(または他の指定尺度)の中から最も正確に回答を表す数字を選んでもらいます。

同様に、リッカート尺度の質問では、質問に対する同意または不同意を、「強く反対」から「強く賛成」の範囲で選択してもらいます。

従業員満足度調査を作成する際の参考になるように、前述の3つのカテゴリーの質問タイプをすべて組み合わせて紹介します。

【個人についての質問】
1. あなたは自分の仕事に意味があると思いますか?
2. あなたの役割は、あなたのスキルを最大限に活用していると思いますか?
3. 自分の仕事に見合った報酬を得ていると思いますか?
4. あなたは、この会社で専門分野において成長していると感じますか?
5. あなたのワークライフバランスは1~10の間でどのように評価されますか?

【対人関係についての質問】
6. 同僚はあなたの意見をどの程度尊重してくれていると思いますか?
7. あなたの上司は、あなたが必要とするときにサポートしてくれますか?
8. 上司はどのくらいの頻度であなたの専門分野の成長に投資していますか?
9. 自分の仕事は常に認められていると感じますか?
10.上司は自分の意見を尊重してくれていると感じますか? 

【組織についての質問】 
11. あなたは当社で働くことにどの程度満足していますか?
12. 当社を友人や家族に勧めたいと思いますか?または理由は?
13. 当社は組織としてどの程度変化に寛容ですか?
14. 会社以外の仕事を探す可能性はどの程度あるか?
15. 会社で何かひとつ変えるとしたら、何をしますか?

 まとめ

従業員満足度調査は、組織の状態を把握するために定期的に実施すべき数多くある人事施策の一つに過ぎません。

従業員エンゲージメント、ダイバーシティ&インクルージョン、オンボーディング、退社時のアンケート、表彰制度などと同様に、優れた職場環境を作るために必要な情報を収集する方法の1つである事を忘れないように注意しましょう。

また、従業員がアンケート疲れを起こさないように、アンケートを実施する頻度には注意が必要です。

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