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人事評価の不満への対処法│従業員のエンゲージメントを損なう原因と問題

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適切な人事評価は、社員のモチベーションアップやエンゲージメント向上にとって非常に重要です。

しかし、人事評価に不満があると感じる社員や、不満を解消しなくてはならない管理職の方も多いのではないでしょうか。

実際に、株式会社カオナビの研究機関である「カオナビHRテクノロジー総研」が2019年に実施したアンケートでは、人事評価について満足している人は2割未満という結果になりました。

出典:カオナビHRテクノロジー総研「知っておきたい、人事評価の3つの現実~人事評価に関する調査結果(https://ri.kaonavi.jp/20191016/)」2019年10月15日

このことから、多くの人が人事評価に対して何らかの不満を持っていることがわかります。

それでは、社員が抱える人事評価に対する不満をどのようにしたら解消できるのでしょうか。

本記事では、人事評価の不満がなぜ起こるのか、また、不満を放置してしまったらどのような影響が出るのか、不満への対処法について解説していきます。

人事評価への不満の原因

社員が人事評価に対して不満をもつのにはどのような原因があるのでしょうか。

ここではまず、不満の原因を大きく2つに分け、それぞれ詳しく解説していきます。

1. 制度への不満

第1の不満要因は、人事評価制度に対する不満です。

具体的には3つの細かい原因に分けることができ、それらは以下の通りです。

  • 評価基準に問題がある
  • 外部環境の変化に対応できていない
  • 評価が待遇に結びつかない

そもそも制度に対して不満があれば、いくら上司や評価者が努力しても不満は解消しません。

2. 評価者への不満

第2の不満要因は、評価者に対する不満です。

具体的には2つの細かい原因に分けることができ、それらは以下の通りです。

  • フィードバックが不十分である
  • 恣意的、あるいは客観性の乏しい評価になってしまっている

制度が適切であっても、評価者に対して不満があれば、適切な人事評価とはいえず、評価者に対する意識づけをしなくてはなりません。

3. 評価結果への不満

第3の不満要因は、評価結果に対する不満です。

これは、自己評価と実際の他者からの評価が乖離することに原因があります。

具体例として、成果の難易度が客観的にはわかりにくい場合が挙げられます。

本人は難しいことを成し遂げたと思っていても上司にそれが伝わっておらず、低い評価がつけられてしまい、評価に対して不満が生じるのです。

これを突き詰めると、評価制度や評価者に何らかの要素が不足しているために起こるといえます。

人事評価の不満によって起こる問題

前述のような原因で、社員は人事評価に対して不満を抱いてしまいます。

では、これらを解決せず、放置してしまったら会社全体に対してどのような影響があるのでしょうか。以下にて3つに分けて解説します。

1. 社員のモチベーションが下がる

人事評価の不満による影響の1つめは、社員のモチベーションの低下です。

社員は自分の能力や成果が正当に認められないことから、業務に対するモチベーションが下がってしまいます。

また、モチベーションの低下により、次にあげるような影響が出てしまいます。

2. 生産性が下がる

人事評価への不満による影響の2つめは、会社全体の生産性の低下です。

社員の人事評価に対する不満が継続すると、前述したモチベーションの低下が起こります。

モチベーションが下がると、業務の効率が落ち、ひいては提供する商品やサービスの質の低下まで招く恐れがあります。

3. 退職者が増える

人事評価への不満による影響の3つめは、退職者の増加です。

社員の人事評価に対する不満が継続すると、社員の会社に対するエンゲージメントが下がります。

エンゲージメントが下がると、待遇が悪くなったり業務に対してストレスを抱えたりしたときに退職・転職する可能性が非常に高まります。

離職率の上昇は、残された社員の業務負担が増える、売上が落ちるなどさらなる悪い影響の原因にもなりかねません。

人事評価の不満への対処法

ここまで、社員の人事評価への不満の原因と、その影響について解説していきました。

では、人事評価への不満を解消するためには何をすればいいのでしょうか。以下に4つに分けて解説していきます。

1. 人事評価制度を最適なものに修正する

社員の人事評価への不満に対する対処法の1つめは、人事評価制度を適切なものに修正することです。

人事評価制度の修正の際のポイントについては、以下の記事をご覧ください。

また、これは継続的に行わなくてはなりません。目まぐるしく変化する現代社会において、会社の内外部環境に応じて柔軟に制度を変化させることはとても重要です。

2. 人事評価制度の理解を社員に促す

社員の人事評価への不満に対する対処法の2つめは、人事評価制度の理解を社員に促すことです。

せっかく人事評価制度が最適なものとなっていても、その趣旨や目的が社員に理解されていなくては不満の解消には達せません。

また、人事評価制度に対する社員の理解が深まることは、全社的な目標のための具体的な個人の行動指標を理解することにもなります。そのような意味でも、人事評価制度の理解は重要です。

人事評価制度の理解を社員へ促すためには次のような施策が考えられます。

  • 全社的な説明会
  • 管理職への研修
  • ワークショップ

3. 評価とともに適切なフィードバックをする

社員の人事評価への不満に対する対処法の3つめは、適切なフィードバックです。

目標への達成度を表す評価のみでは、これからの目標への達成法や、そのために何が足りないのかを理解できません。

そのような具体的な課題やプロセスの認知のためにフィードバックは不可欠です。

また、それらを直接伝えるためにフィードバック面談を実施するのも一つの手段でしょう。

4. 社員とのコミュニケーションの場を定期的に設ける

社員の人事評価への不満に対する対処法の4つめは、定期的なコミュニケーションの場の設定です。

評価の際にフィードバックの場を設けた上で、次の目標に向かうために短いスパンでコミュニケーションの場を設けることで、社員の頑張りの方向性が誤ったままになってしまうことを防げます。

具体的な施策としては、1on1ミーティングを短期スパンで行うことが挙げられます。

まとめ

以上のように、本記事では人事評価への不満の原因と影響、その対処法について解説してきました。

もし抱える部下が現在の人事評価に不満を持っているのであれば、ここで挙げたような対処法を考えてみてはいかがでしょうか。

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